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那珂事務所 [ご案内マップ]

〒319-2102 茨城県那珂市瓜連1386-2
47 608 280*33
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。
 

下大賀遺跡(しもおおがいせき 08-343-007) [ご案内マップ]
47 608 406*45

所在地 茨城県那珂市下大賀907番地2ほか
立地 那珂市の北部,久慈川とその支流である玉川右岸の標高約42mの台地上
調査原因 一般国道118号道路改築事業
委託者 茨城県常陸大宮土木事務所
調査期間 2018年4月1日〜7月31日
調査面積 2,163㎡
種類 集落跡・古墳
主な時代 弥生時代,古墳時代,平安時代,室町時代,江戸時代
主な遺構 古墳1基,竪穴建物跡2棟(平安時代),掘立柱建物跡1棟(時期不明),土坑(弥生時代1,平安時代1,時期不明104),ピット群3か所,井戸跡2基,道路跡1条,溝跡5条,方形竪穴遺構5基(室町時代)
主な遺物 弥生土器(壺),土師器(坏・高台付坏・甕・甑),須恵器(高坏・甕・平瓶),鉄製品(直刀),石製品(勾玉),陶器(皿)など
*主な時代をクリックすると年表が出ます。


調査の状況

4月から開始した第7次調査が終了しました。調査の結果,弥生時代の土坑1基,古墳時代の古墳1基,平安時代の竪穴建物跡3棟,土坑1基,室町時代の井戸跡2基,方形竪穴遺構7基,鎌倉時代から江戸時代にかけての道路跡1条などを確認しました。今回の調査で特徴的だったのは,古墳時代後期の古墳です。石室の掘方調査では,石室の側壁の裏側に不整形の凝灰岩が裏込めとして設置されている状況が確認できました。側壁や奥壁の凝灰岩の切石には工具痕などが残っており,石材の加工や石室の構築状況を知ることができました。また,石室内からは新たに副葬品が見つかり,これまでに見つかっていた直刀のほかに,数珠繋ぎのような形で確認されたガラス製の小玉300点以上,土製の小玉や石製の丸玉のほか,耳環2点,瑪瑙の勾玉4点,骨片や歯などが出土しました。多くの副葬品が出土したことと,石室内の土層を観察すると礫床の直上に崩れた凝灰岩の層が確認でき,早い段階に石室が崩れていた可能性があります。今回の調査では,地域を治めていた有力者の存在を確認することができました。
 
調査区遠景(西から) 石材の設置状況
   
ガラス小玉の出土状況 玄室内の土層観察の様子
 
 

調査の状況

先月に引き続き,古墳を中心に調査を行っています。周溝と埋葬施設を完掘しました。周溝は幅3〜6mで,深さは浅いところで40㎝,深いところでは1m30㎝で,幅と深さに差があります。浅い部分は,築造時の墳丘へ渡る部分として掘り残されていたのではないかと考えられます。埋葬施設は横穴式石室で,玄室内からは直刀と勾玉が出土しています。また,周溝内からは,土師器の坏と須恵器の甕・高坏・平瓶の破片が出土しました。古墳の周溝を掘り込む形で第1535号土坑(平安時代)が確認できました。側壁をえぐり込む形状が特徴的で,「冨内」と墨書された土師器の坏と高台付坏が出土しました。形状などから,墓坑と考えられます。
 
第1号墳 完掘状況 玄室内から出土した直刀
   
第1535号土坑完掘状況 出土した墨書土器
 
 

調査の状況

本年度は4月から7月までの4か月の調査を予定しております。調査区東部の表土除去を行い,遺構確認作業を行ったところ,盛土部分は削平されていましたが,古墳の主体部と周溝を確認しました。石室は、凝灰岩の切り石を組んで作られており底面には礫を敷き詰めていた状況が確認できました。玄室(遺体を納めるところ)からは,長さ約1mほどの直刀や,瑪瑙製の勾玉が出土しました。近隣には,前方後円墳1基と円墳2基からなる十林寺古墳群があり,今回確認できた円墳もそのなかに含まれるものと考えられます。今後も,古墳を主に調査を進めていきます。
 
確認できた古墳の周溝と主体部 石室の調査の様子
 
 

 
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