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阿見事務所[ご案内マップ]

〒300-1153 稲敷郡阿見町実穀228-13番地
 

向田遺跡(むかえだいせき 08-443-198) [ご案内マップ]

所在地 茨城県稲敷郡阿見町実穀228-10番地ほか
立地 阿見町の南西部,乙戸川右岸の標高23mの台地縁辺部
調査原因 主要地方道土浦竜ケ崎線バイパス事業
委託者 茨城県竜ケ崎工事事務所
調査期間 2016年4月1日〜5月31日
調査面積 2,627㎡
種類 集落跡
主な時代 縄文時代,古墳時代
主な遺構 竪穴建物跡4棟,土坑12基 陥し穴1基
主な遺物 土師器(甕・坏),須恵器(𤭯「はそう」),土製品(支脚,勾玉,丸玉,小玉),石鏃,鉄鏃
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の成果

今回の調査によって,古墳時代後期の竪穴建物跡・土坑をはじめ,縄文時代の陥し穴を確認しました。竪穴建物跡のうち,第2号竪穴建物跡と第4号竪穴建物跡の竃からは,甕を支える土製の支脚が据えられた状態で出土しました。第2号竪穴建物跡の支脚は,竃中央部に据えられ,第4号竪穴建物跡では中央部より左側に据えられていました。支脚の据えられた位置から,第2号竪穴建物跡は甕1個を掛ける竃,第4号竪穴建物跡は横並びに甕2個を掛ける竃と考えられます。また,第3号竪穴建物跡では,支脚が竈内から取り除かれ,破砕されて建物内に撒かれた状況で出土しました。建物や竈の廃絶に伴う儀礼の一端を窺える事例と考えられます。調査の結果,当遺跡は縄文時代には狩り場として利用され,古墳時代後期には集落が営まれていたことが明らかになりました。
 
第2号竪穴建物跡の甕1個掛けの竃と土器 第4号竪穴建物跡の甕2個掛けの竃
 
乙戸川の右岸に位置する向田遺跡と調査区 上空からみた調査区
 

調査の状況

当遺跡は,4月から2か月間の予定で調査を進めています。現在,調査中の竪穴建物跡3棟は,出土した土器などから古墳時代後期のものと考えられます。これらの竪穴建物跡の大きさは異なりますが,いずれもほぼ方形で,北側の壁中央部付近にカマドを設けています。最も小形の第1号竪穴建物跡は一辺が4mほど,最も大形の第3号竪穴建物跡は,一辺が9mほどになります。第2号竪穴建物跡はその中間となる一辺6mほどです。今後はカマドや柱穴,貯蔵穴などの付属施設の調査を進めていきます。また,特徴的な遺物としては,第3号竪穴建物跡から出土した,東海地方からもたらされた須恵器の𤭯(はそう)があげられます。
 
小形の第1号竪穴建物跡の床面確認 大形の第3号竪穴建物跡の床面確認
 

 
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