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つくば中根事務所 [ご案内マップ]

〒305-0011 茨城県つくば市上境157-2番地ほか
112 060 726*86
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。
 

上境旭台貝塚(かみざかいあさひだいかいづか 08-220-093) [ご案内マップ]
112 061 274*32

所在地 茨城県つくば市栄字毘沙門439−1番地ほか
立地 つくば市の東部,桜川右岸の標高約27mの台地斜面部
調査原因 中根・金田台地区土地区画整理事業
委託者 独立行政法人都市再生機構首都圏ニュータウン本部
調査期間 2018年4月1日〜4月30日
調査面積 182㎡
種類 貝塚,集落跡
主な時代 縄文時代
主な遺構 竪穴建物跡(1棟),土坑(12基),遺物包含層(1か所)
主な遺物 縄文土器(深鉢・浅鉢・注口土器・台付土器),土製品(土製耳飾り・土偶・有孔円盤・匙),石器(打製石斧・磨石・くぼみ石・石皿),石製品(石剣・石棒)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の成果

中根・金田台地区土地区画整理事業に伴う当遺跡の調査は,今回で最後となります。調査区は当遺跡の東端部に位置し,過去の調査で確認された第4号遺物包含層が広がっている範囲に相当しています。調査によって,遺物包含層に加えて,縄文時代晩期を中心とした竪穴建物跡や土坑も確認することができました。狭い調査範囲ながら,多量の縄文土器が集中している範囲や精巧な装飾が施された耳飾り,独特の顔の表現が施された土偶など,重要な遺物がたくさん出土しました。
 
斜面中腹に構築された竪穴建物跡 まとまって出土した縄文土器片
   
細かな装飾が施された土製耳飾り 独特の顔の表現が施された土偶
 
 

上境滝の台古墳群(かみざかいたきのだいこふんぐん 08-220-099) [ご案内マップ]
112 060 823*42

所在地 茨城県つくば市上境字滝ノ台297番地ほか
立地 つくば市の東部,桜川右岸の標高約28mの台地上
調査原因 中根・金田台地区土地区画整理事業
委託者 独立行政法人都市再生機構首都圏ニュータウン本部
調査期間 2018年5月1日〜8月31日
調査面積 3,415㎡
種類 古墳,集落跡
主な時代 旧石器時代,縄文時代,弥生時代,古墳時代
主な遺構 竪穴建物跡7棟,溝跡1条,土坑307基,炉穴1基,古墳1基,石器集中地点6か所
主な遺物 縄文土器(深鉢),弥生土器(壺),土製品(紡錘車・埴輪),石器(ナイフ形石器・石刃・石鏃・剥片・石核),石製品(垂飾り),金属製品(鉄鏃・鞘尻金具・鳩目金具),ガラス製品(小玉・丸玉)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。


調査の成果

調査の結果,古墳時代後期の前方後円墳1基,縄文時代の竪穴建物跡1棟と弥生時代の竪穴建物跡6棟をはじめ,数多くの土坑や溝跡などを確認しました。当古墳群は,これまでの分布調査などによって3基の円墳が確認されていました。今回調査した前方後円墳は,そのうちの第3号墳に相当し,全長約35m,幅約30mと推定されます。くびれ部中央から箱式石棺と推測される埋葬施設を確認しましたが,残念ながら石室の石材をはじめ,ほとんどの副葬品が持ち去られ,わずかに刀装具の一部や鉄鏃,ガラス小玉などが出土しました。旧石器時代の調査では,関東ローム層中から6か所の石器集中地点を確認し,それらから安山岩や頁岩,黒曜石,チャートなどの剥片や石核などが出土しました。今回の調査によって,旧石器時代まで遡る人々の生活の痕跡を確認しました。旧石器時代には小さい規模ながらも広範囲にわたる複数の石器集中地点が残され,縄文時代から弥生時代には小規模な集落が営まれ,古墳時代後期になると墓域に変化したことが分かりました。
 
調査区全景(遠景) 調査区全景(近景)
   
頁岩製剥片からなる第1号石器集中地点 多様な石材からなる石器群
 
 

調査の状況

当遺跡の調査も残すところ約1か月間となりました。前方後円墳である第3号墳の調査は,埋葬施設の掘方調査もすべて終了し,石室の構築方法を観察・記録することができました。また,現在までに弥生時代の竪穴建物跡6棟を調査しました。どの竪穴建物跡も出土遺物が極端に少ないことが共通しています。建物の中央部付近に炉を構築されており,第3・6号竪穴建物跡では,炉の周囲の床面を少し掘りくぼめて足場とし,一方向から燃料をくべていた様子が観察できました。また,第3号竪穴建物跡の柱穴は,平面形状が長方形に掘り込まれており,五平材を使用していたと推測できます。このように,当遺跡は旧石器時代から弥生時代までは小規模な集落が断続的に営まれており,古墳時代後期になって墓域化したことがわかってきました。
 
弥生時代の第2号竪穴建物跡 第3号墳に掘り込まれた第3号竪穴建物跡
 
 

調査の状況

第3号墳の調査も最終段階となり,ラジコンヘリによる空中写真撮影を行いました。埋葬施設の主軸は東西方向に向き,前方部と後円部の境のくびれ部が緩やかな曲線を描いている様子がうかがえます。石室に用いられた石材は全て抜き取られてしまっている状況ですが,その抜き取り痕の観察から,板状に加工した石材を短辺に1枚,長辺に2枚を組み合わせた箱式石棺であったと想像できます。また,埋葬施設内の覆土をすべて回収し,フルイで微細な遺物を回収する作業を行った結果,直径3〜4㎜のガラス小玉が43点も確認できました。
 
第3号墳(西から) 盗掘を受けた埋葬施設
 
 

調査の状況

調査開始から1か月が経過し,縄文時代の土坑や古墳時代の墳墓の調査などを行いました。第3号墳は前方後円墳であり,埋葬施設の掘り込み作業を進めております。残念ながら,埋葬施設は後世の盗掘を受けていましたが,掘り方の状況から,本来は板状に加工した雲母片岩を組み合わせた箱式石棺であったと推測できます。内部からは副葬品の一部とみられる刀の鞘尻金具や広根系鉄鏃,直径約4㎜のガラス小玉などが出土しました。第3号墳の築造年代についての詳細は検討中ですが,おそらく6世紀終わりから7世紀初め頃と考えられます。
 
第3号墳の埋葬施設 鞘尻金具(刀の鞘の末端部)
   
広根系の鉄鏃 紺碧のガラス小玉
 
 

調査の状況

5月から調査を開始しました。遺構確認作業の結果,旧石器時代の石器集中地点,縄文時代の土坑,弥生時代の竪穴建物跡,古墳時代の墳墓をはじめ,各時代の遺物を確認しました。現在,第3号墳の埋葬施設と周溝の掘り込み作業や,縄文時代の土坑や炉穴などを調査しています。第3号墳は全長約30mの前方後円墳と推測されます。残念ながら,埋葬施設は後世の盗掘を受けている可能性が高く,旧状を留めていません。周溝の深さは,後円部側で約1m,前方部側で約0.5m,周溝の上幅は,2〜5mと場所によって異なっています。周溝の覆土から当古墳に伴う遺物は出土していません。
 
第3号墳の埋葬施設の掘り込み作業 第3号墳の周溝の掘り込み作業
 
 

上境作ノ内遺跡・上境作ノ内古墳群(かみざかいさくのうちいせき・かみざかいさくのうちこふんぐん 08-220-512・513) [ご案内マップ]
112 060 823*42

所在地 茨城県つくば市上境字作ノ内185-1
立地 つくば市の東部,桜川右岸の標高約26mの台地上
調査原因 中根・金田台地区土地区画整理事業
委託者 独立行政法人都市再生機構首都圏ニュータウン本部
調査期間 2018年4月1日〜12月31日
調査面積 5,522㎡
種類 古墳,集落跡
主な時代 旧石器時代,縄文時代,古墳時代
主な遺構 古墳,土坑,溝跡
主な遺物 縄文土器(深鉢),埴輪(形象・円筒),石器(剥片)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の成果

4基の古墳の調査もほぼ終了し,11月21日に空中写真撮影を行いました。前方後円墳の第8号墳の箱式石棺は未盗掘で,鉄鏃と刀子が出土しました。石棺の蓋石は5枚で北側のものが一番大きく長さ約90㎝,幅約50㎝,南側の物が一番小さく長さ約60㎝,幅30㎝でした。割石を側壁との間に挟み,安定を図っていました。床石は東側に側壁板石との間に隙間があり,細かな割石が敷き詰められていました。また,盗掘を受けた第9号墳の埋葬施設らはガラス小玉が,第1号墳の周溝からは形象埴輪の破片が,第10号墳の周溝から土師器の甕が出土しています。いずれの古墳も,墳形や埋葬施設の様子,出土遺物などから,6世紀後半から7世紀にかけての後期の古墳と考えられます。今回の調査で,当古墳群が10基以上の古墳からなる桜川下流域右岸地域における代表的な後期古墳であることが分かりました。
 
第1号墳(前方後円墳) 第8号墳(前方後円墳) 
 
第9号墳(前方後円墳) 第10号墳(方墳)
 
 

調査の状況

9月から表土除去作業を行い,10月から遺構の調査を開始しました。その結果,平成12年度につくば市教育委員会が調査した前方後円墳の第1号墳に加え,調査範囲の南側から新たに3基の古墳を確認しました。4基の古墳は東側から第1号墳,第8号墳,第9号墳,第10号墳と1列に並んでいます。古墳の形状は第8号墳が全長約13mの前方後円墳,第9号墳が全長約23mの円墳もしくは形の崩れた前方後円墳,第10号墳が一辺約16mの方墳で,墳丘はいずれも削平されていました。現在はそれぞれの埋葬施設と周溝の調査を進めています。第9・10号墳の埋葬施設はすでに盗掘を受けており,第9号墳は板状の雲母片岩を用いた箱式石棺,第10号墳は横穴式石室の痕跡を確認しました。第8号墳も板状の雲母片岩を用いた箱式石棺と考えられますが,第9・10号墳の埋葬施設とは異なり,一部開口した蓋石が確認できたことから,詳細な記録を取りながら,盗掘の痕跡をはじめ,遺骸や副葬品などの有無を慎重に調べています。
 
第1号墳(前方後円墳,南から) 8号墳(前方後円墳,南から)
 
第9号墳(円墳もしくは前方後円墳,南から) 第10号墳(方墳,南から)
 
 

金田西坪B遺跡(こんだにしつぼびーいせき 08-220-110) [ご案内マップ]
112 030 115*35

所在地 茨城県つくば市金田字明神1750-2
立地 つくば市東部,桜川右岸の標高25mの台地上
調査原因 中根・金田台地区土地区画整理事業
委託者 独立行政法人都市再生機構首都圏ニュータウン本部
調査期間 2018年8月1日〜9月28日
調査面積 279㎡
種類 集落跡,道路跡
主な時代 縄文時代
主な遺構 土坑4基,道路跡2条
主な遺物 縄文土器(深鉢)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の成果

過去に調査した第3号道路跡と連続する道路跡を確認しました。道路跡上層の硬化面は幅約1mで東西方向にのび,その硬化面を取り除くと,道路幅は約3mとなりました。地面を浅く掘り込んで造られており,轍の跡も一部確認できました。当初,幅広かった道路が,使用にともなって徐々に埋もれ,浅くなっていったと考えられます。また,調査範囲の西側で南方向に分岐していることが分かりました。その道路幅は約1mと第3号道路跡と比べ狭くなっています。また,4基の土坑のうち1基は,直径約2.3m,深さ約1.3mの大型の土坑で,縄文土器が出土しました。その形態から,縄文時代中期に特徴的な円筒状の土坑で,ドングリやクルミなどの堅果類を貯蔵していた穴と推測されます。過去の調査では縄文時代中期の竪穴建物跡が確認されていることから,こうした円筒状の土坑は集落を構成した重要な施設のひとつと考えられます。
 
調査区全景 貯蔵用と推測される第378号土坑
   
 
東西方向にのびる第3号道路跡  
 
 

 
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