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これまでの最新情報<2015年度>




埋蔵文化財整理センター国田分館閉館のお知らせ  2016.3.31


平成28年3月末をもって,「埋蔵文化財整理センター国田分館」が,閉館することになりました。当センターでは,平成8年度から,当財団が発掘調査した数多くの遺跡の整理作業が行われ,報告書としてまとめられ,刊行されてきました。
新しい埋蔵文化財整理センターは,城里町の旧北方小学校に新設される「茨城県埋蔵文化財センター いせきぴあ茨城」内に移転します。これまで,埋蔵文化財整理センター国田分館での業務に御協力いただいた皆様,長い間ありがとうございました。
 
埋蔵文化財整理センター国田分館
 


金田西遺跡・九重東岡廃寺・上境旭台貝塚の現地説明会を開催しました。  2016.3


3月12日(土)に現地説明会を開催し,約160名の方々にご参加いただきました。現地では,九重東岡廃寺・金田西遺跡の竪穴建物跡をはじめ,掘立柱建物跡や粘土採掘坑などを間近にご覧いただきました。新聞に掲載された蛇紋岩製の温石や須恵器の仏鉢などの遺物も,手が届くほどの近さでゆっくりご覧いただき,「仏鉢はどのように使われたのですか」や,「なぜ,奈良時代の温石とわかるのですか」などの多くの質問が寄せられました。また,上境旭台貝塚から出土した旧石器時代の石器,ヤマトシジミやハマグリなどの貝を前に,「石器の材料は東北地方に取りに行ったのですか」や,「縄文時代後期にはどの辺りまで海だったのですか」などの質問が飛び交いました。肌寒い陽気でしたが,過去の人々の文化や生活に触れたひと時となりました。
 
調査員の説明を熱心に聞く人々 古代の生活に触れる遺物の見学
 
現地説明会資料(PDF)


見川塚畑遺跡(水戸市見川)で茨城大学附属中学校の1年生のみなさんが体験発掘  2016.2


2月23日(火)と24日(水)に茨城大学付属中学校の1年生が発掘体験に訪れました。調査員が遺跡の概要や遺構について説明をした後,実際に竪穴建物跡や土坑の掘り込みを行いました。掘り込み中に土器片が出土すると「すごい」「私も見つけたい」など歓声があがり,楽しく発掘を行うことができました。発掘調査の方法や地域の遺跡を知ることができ,有意義な体験になったことと思います。
 
遺構の説明を聞く中学生 竪穴建物跡の掘り込みをする中学生
 


清水原山遺跡(潮来市清水原)で潮来市立牛堀中学校1年生の皆さんが遺跡見学  2016.2


1月28日(木)に,潮来市立牛堀中学校の1年生が,清水原山遺跡の見学に訪れました。調査員が清水原山遺跡の概要について説明した後,実際に竪穴建物跡や土坑などを調査している様子を見たり,出土した縄文土器などの説明を聞いたりしました。縄文土器を見て,「本当に縄の痕が付いている」と驚きの声が上がるなど,身近なところで縄文時代の人々の生活の痕跡が見つかったことに大変興味をもった様子でした。今回の見学を通して,地域の歴史や埋蔵文化財に親しみをもつきっかけになったことと思います。
 
遺跡の概要を聞く中学生 竪穴建物跡を熱心に見ている中学生
 


「見て ふれて 楽しい考古学−2015 茨城県教育財団遺跡紹介展−」に伴う埋蔵文化財講演会を開催しました。  2016.1


1月16日(土),「見て ふれて 楽しい考古学−2015 茨城県教育財団遺跡紹介展−」に伴う埋蔵文化財講演会を,茨城県立歴史館の講堂にて開催しました。
講師に早稲田大学人間科学学術院教授の谷川章雄氏をお迎えし,「近世都市江戸と地方の村・町」という演題で,江戸や地方の町・村の発掘調査の成果,そして江戸と地方の村・町をつなぐ遺物や遺構について,ご講演をいただきました。
当日は,168名もの方々に参加していただき,熱心に講師の先生の話に耳を傾けていただきました。参加された方々からは,「今にも残る風習は,江戸・地方相互が影響しながら発展していったものなのだなと思いました。」「水戸藩の小石川邸について,くわしく話してくださったのがうれしかったです。」などの感想をお寄せいただきました。
講演会終了後,展示室において,当財団が今年度整理作業を行っている7遺跡の出土品について,担当調査員が展示解説を行いました。たくさんの方々が見学され,調査員の説明を興味深く聞いたり,疑問に思ったことを質問したりする姿が見られました。
たくさんの方々にご参加いただき,講演会が盛大に開催できましたことに対し深く感謝いたします。
 
講演の様子 展示解説の様子
 


鉾田市立公民館「歴史教室」の整理センター見学  2016.1


12月16日(水)に鉾田市立公民館成人育成事業「歴史教室」の受講生の皆様18名が整理センター国田分館に来館し,見学されました。
整理センターでの報告書作成までの作業の流れを見学し,細かい作業に驚きの声が聞かれました。また,現在整理作業を進めている鉾田市の吉十北遺跡から出土した縄文土器を間近で見ながら,地元からダイナミックな装飾のある土器が出土していることに大変興味をもたれ,調査員の説明に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
 
吉十北遺跡の縄文土器を見る様子 調査員の説明を聞く様子
 


九重東岡廃寺・金田西遺跡(つくば市金田)でつくば市立さくら学園桜中学校2年生の皆さんが遺跡見学  2016.1


12月4日(金)に,つくば市立さくら学園桜中学校の2年生が,九重東岡廃寺・金田西遺跡の見学に訪れました。まず,調査員が奈良・平安時代の地域の歴史や九重東岡廃寺・金田西遺跡の概要を説明した後,実際に調査で発見した竪穴建物跡や掘立柱建物跡などの遺構を見学しました。調査中の竪穴建物跡では,当時使っていた土器などが出土している様子に驚き,また,出土した土器に触れながら,当時の暮らしをについて考えを深めていました。今回の遺跡見学を通して,地域の歴史や身近な文化財について興味をもつ良いきっかけになったことと思います。
 
熱心に遺構の説明を聞く中学生 出土遺物を間近に見て驚く中学生
 


東田中遺跡(石岡市東田中)で現地説明会を開催  2016.1


11月29日に,東田中遺跡の現地説明会を開催しました。空が澄み渡り大変天気が良い日曜日の午後で,180名を超える方が東田中遺跡を訪れてくれました。参加者の皆さんは調査員の遺構や遺物の説明を聞きながら,現代から縄文時代や古墳時代へとタイムスリップしたようでした。特に縄文時代の土器が埋まったままの竪穴住居跡や石器などに大変興味をもたれているようでした。
地域の歴史や文化財に親しめたひと時だったことと思います。
 
遺物を見ながら大昔へタイムスリップ 遺構の説明を聞く参加者
 
現地説明会資料(PDF)
 


東田中遺跡(石岡市東田中)で,さしま少年自然の家が「親子歴史はっくつ体験」を開催  2015.12


11月14日(土)に,さしま少年自然の家主催の「親子歴史はっくつ体験」が行われ,参加者38名・引率者2名が発掘体験をしました。当日はぐずついた空模様でしたが,参加者の皆さんには縄文時代の遺物包含層を掘り込んでいただきました。土器が出土すると歓声が上がり,参加された児童たちは競うようにたくさんの土器を発掘しました。終了間際には,「もっと掘りたい」などという声も聞かれ,大変充実した発掘体験になりました。この体験を機に,文化財や郷土の歴史に興味をもち,大切に守っていこうという気持ちが芽生えたりさらに強くなったりすることを期待しています。
 
遺物に親しむ児童 楽しそうに遺構を掘り込む参加者
 


東田中遺跡(石岡市東田中)でNECネッツエスアイ田んぼプロジェクトの皆さんが遺跡見学  2015.11


 
10月31日に,NECネッツエスアイ田んぼプロジェクトの参加者35名が東田中遺跡を訪れました。曇天で肌寒くあいにくの天気でしたが,調査員が出土遺物の説明をすると数多くの質問が飛び交い,大変有意義な見学となりました。また豊かな模様の縄文土器や完全な形の土師器の坏などを実際に手に取る方も多く,昔の人々の土器製作の技術を目の当たりにし,感激している方もいました。
県外からの参加者も多く,常陸国の中心であった石岡市の歴史に興味をもつとともに,文化財を保護することの大切さに気付くことができた見学だったと思います。
 
遺物の説明を聞く参加者 古墳時代の建物跡に驚く参加者
 


東田中遺跡(石岡市東田中)で石岡市民の皆さんが遺跡見学  2015.11


 
10月18日に,石岡市青少年を育てる市民の会南支部主催の「石岡史跡めぐりウォーキング」が行われ,86名が東田中遺跡を訪れました。爽やかな秋空の下,調査員の縄文時代や古墳時代の出土遺物の説明を聞いたり,調査補助員の発掘作業の様子を間近に見たりしました。特に,欠けているところのない古墳時代の甕や石製の紡錘車などを見て説明を聞くと,参加者の間でどのように作ったり使ったりしたのかが話題となりました。
日頃,自分たちが生活している地域が縄文時代から人々の生活の舞台になっていたことに驚き,改めて郷土についての愛着を深めたようでした。
 
遺物の説明を聞く参加者 遺構の説明を聞く参加者
 


つくば市島名本田遺跡の現地説明会  2015.10


10月17日(土),現地説明会を開催し,約90人の市民の方々にご参加いただきました。現地では竪穴建物跡をはじめ,奈良時代と平安時代の鍛冶工房跡や土器焼成遺構などを間近にご覧いただき,古代の鉄や土器生産の解説に耳を傾けてくださいました。また,時代毎に並べられた土師器や須恵器,土製品や金属製品などの出土した遺物を前にして,出土地点や個々の特徴についての解説に興味津々の様子でした。質疑応答では,「墨書土器は何と書かれ,意味はどのようなことですか」や,「鍛冶工房跡から出土した鉄滓には,どのくらいの鉄分が含まれているのですか」など,多くの質問が飛び交いました。誰もが時間の経つのも忘れて,古代の人々の生活に思いを馳せた一日でした。
 
多くの方々が第1号鍛冶工房跡などの説明を熱心に聞いてくださいました。 遺物を間近に見ることができ,とても喜んでいただきました。
 
現地説明会資料(PDF)


下大賀遺跡(那珂市瓜連)の現地説明会  2015.8


8月29日(土)に,現地説明会を開催しました。250人の参加者があり,発掘調査の速報を多くの方々にお知らせできたことは有意義なことでした。古墳時代前期の方形周溝墓や平安時代の道路跡,緑釉陶器や県内で初めて出土した鉄鐸などに,高い関心を示されていました。
 
旧石器時代から平安時代の様々な出土遺物 平安時代の道路跡を解説
 
現地説明会資料(PDF)


整理センター国田分館・島名本田遺跡で『どきどき体験』  2015.8


8月25日から28日までの4日間,県立中央青年の家が主催する『どきどき体験!〜縄文時代へタイムワープ〜』があり,小学5・6年生40名が発掘・整理作業の体験学習を行いました。
整理作業は,水戸市の埋蔵文化財整理センター国田分館で,縄文土器の文様作りや土器片の接合作業,土器の文様を紙に写し取る拓本作り,デジタルカメラを使った土器の写真撮影などをしました。子どもたちは,初めての体験にとても意欲的に一生懸命取り組んでいました。夏休みのすばらしい思い出の一つになったことでしょう。
発掘体験は,つくば市の島名本田遺跡で行いました。調査員が遺跡の概要や出土した遺物の説明をした後,遺跡の発掘作業を見学しました。掘り込まれた竪穴建物跡を見て,「どうして家があると分かるのですか」,「あの溝は何ですか」など,たくさんの質問がありました。その後は,実際に竪穴建物跡の掘り込み作業を行い,土器の破片が出土するたびに,一喜一憂している姿が見られました。歴史にふれることができた貴重な体験になったことと思います。
 
接合体験の様子 写真撮影体験の様子
 
グループに分かれて発掘体験 楽しい竪穴建物跡の掘り込み作業
 


吉原向遺跡(稲敷郡阿見町吉原)の現地説明会  2015.8


8月22日(土)に,現地説明会を実施しました。173名の方が参加され, 昔の人々の暮らしに思いをはせていました。特に,県内初の出土となった『鉄斧形土製品』には,その精巧さに誰もが驚いていました。大勢の方から,「何のために作ったのか」や「どんなマツリを行っていたのか」など,たくさんの質問をいただきました。
 
熱心に説明を聞く参加者 間近に見る出土遺物に興味津々
 
現地説明会資料(PDF)


宮中野古墳群(鹿嶋市宮中)の現地説明会  2015.8


8月1日(土)に,現地説明会を開催し,93人の方が参加されました。今から約1500年前に焼けた建物の跡などを見学され,「意図的に燃やされたのか,失火なのか?」,「土器が残されているのはなぜか? 引越しするなら全て運ぶと思う。」などと多くの質問が寄せられました。
 
現地説明会資料(PDF)


東田中遺跡(石岡市東田中)で鉾田市の小学生が体験学習  2015.8


 
7月15日(水)に,鉾田市立野友小学校・当間小学校・串挽小学校の児童37名と先生方が,東田中遺跡で埋蔵文化財の発掘体験をされました。担当調査員が遺物や遺構の説明をした後に,30度を超す暑さに負けずに発掘作業に取り組まれました。調査員や発掘補助員のアドバイスを聞きながら谷に面する遺物包含層の掘り込みを行いました。縄文土器や石器を手に取り,「何の道具ですか」と質問したり,大きな縄文土器の破片を掘り出して「大きいのが出たぞ」などど喜んだりしていました。文化財に親しめた貴重な体験だったことと思います。
 
「どのように作ったのかなぁ?」 竪穴建物跡に興味津々の児童
 
掘り込みをする児童 「早く土器を掘り出したいな」
 


下大賀遺跡(那珂市下大賀)で常陸大宮高等学校2年生が体験学習  2015.7


 
7月14日(火),茨城県立常陸大宮高等学校の2年生26人が発掘現場で体験学習をされました。恵まれた晴天の中,発掘現場を目の前にして遺跡の成り立ちや,出土した遺物から古代の人々の生活の様子を学ばれました。その後,発掘調査にチャレンジされました。方形周溝墓を掘りながら,どのように土器などの遺物が出てくるのかを体験されました。「面白かった」「また勉強しに来たい」といった声も聞かれ,充実した学習の時間となったようです。
 
遺跡の説明を聞いています 出土した遺物の説明を聞いています
 
方形周溝墓について勉強しています こうやって掘ると土器を見つけやすいよ
 


稲敷郡文化財審議委員会の吉原向遺跡(阿見町吉原)視察  2015.7


 
6月25日(木),稲敷郡文化財審議委員会の皆さんが,当遺跡の視察に訪れました。はじめに調査員が,遺跡の立地や概要についての説明をしたあと,現在,調査中の遺構を実見されました。古墳時代の竪穴建物跡では,竈から出土したほぼ完形の甕について,「何を煮炊きしていたか調べるために,甕の中の土を化学分析するといいかもしれませんね」などのご意見をいただきました。委員の皆さんからいただいた貴重なご意見は,今後の調査や整理報告に生かしていきたいと思います。
 
熱心に説明を聞く委員の皆さん 活発に意見を交わす委員の皆さん
 


整理センター開館のお知らせ  2015.6


 
整理センターでは,茨城県内の発掘調査で記録した図面の整理や出土した土器の接合・復元・実測などの作業を行い,報告書を作成しています。
本年度は,常陸太田市瑞龍古墳群,城里町並松遺跡,水戸市愛宕山古墳群,鉾田市吉十北遺跡・勘十郎堀跡,石岡市東田中遺跡・中津川遺跡,八千代町仁江戸古墳群,筑西市宮後東原遺跡,つくば市高須賀堂ノ前遺跡・高須賀道城入遺跡・明石遺跡・島名熊の山遺跡,牛久市田宮平遺跡,稲敷市清水古墳群・神屋遺跡・神屋南遺跡,取手市取手宿跡の11市町村の18遺跡を整理する予定です。
現在,発掘調査で記録した図面を点検・修正,出土した土器を復元する作業などを行っています。事前に申し込んでいただければ,整理作業の見学,図書の閲覧などが可能です。
昨年度は,地域の方々の見学や県内の小学生の体験等が行われ,喜びの声を頂きました。本年度も,たくさんの方々のご来館をお待ちしております。

開 館 日:毎週月曜日〜金曜日(土・日曜日・祝祭日は閉館)
開館時間:午前9:00から午後4:30まで

連絡先:整理センター国田分館 水戸市下国井町1661-2   [ご案内マップ]
電話:029-239-6000 FAX:029-239-7977
 
土器を復元します。 拓本を採ります。
 
写真を撮ります。 コンピュータで編集作業をします。
 


小美玉市立納場小学校 6年生の国田分館見学  2015.5.25


 
5月25日,納場小学校の6年生(58名)が社会科見学のために整理センター国田分館を訪れました。
 整理センターについての説明を受けた後,施設見学・写真撮影体験・接合体験・縄文施文体験をされました。接合体験では夢中になって土器を組み立て,縄文施文体験ではいろいろな文様が現れることに驚き,それぞれ独自の文様を作り出していました。写真撮影では,中判カメラを使って,実際に撮影を体験してもらいました。
 
接合体験の様子。 写真撮影体験の様子。
 
事前に申し込んでいただければ,整理作業の見学,図書の閲覧が可能です。たくさんの方のご来館をお待ちしております。

住所:水戸市下国井町1661-2  [ご案内マップ]
電話:029-239-6000
開館日:毎週月曜日〜金曜日(土・日曜日・祝祭日は閉館)
開館時間:午前9:00から午後4:30まで
 


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