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岩瀬犬田事務所

〒309-1217 西茨城郡岩瀬町大字犬田字根ノ下840番地の1
TEL.FAX 0296-75-3006
 
遺跡名
調査期間
主な時代
主な遺構
主な遺物
犬田神社前遺跡
平成15年4月〜12月 弥生時代,古墳時代,奈良・平安時代,中・近世 竪穴住居跡,掘立柱建物跡,井戸
土師器,須恵器,銅椀,勾玉,臼玉
 

犬田神社前遺跡 (いぬたじんじゃまえいせき/岩瀬犬田事務所)


遺跡の紹介
 
平成15年12月25日に,調査を終了しました。
当遺跡からは,弥生時代から平安時代の住居跡が重なり合っており,当地がとても住みやすい環境であったと考えられます。また,遺跡の中央部付近からは,薬研堀に近接して数棟の掘立柱建物跡が見つかっており,城館跡にかかわる建物の可能性があります。
今後,報告書を作成する中で,これらのことを明らかにしていきたいと思います。
 
住居から土器が出土している様子
調査が終わった遺跡(中央部)

 


平成15年10月から11月の調査状況
 
12月には,遺跡の西端の調査を行います。
これまでに,弥生時代から中・近世にかけての多数の住居跡を調査してきました。また,中・近世の頃と考えられる掘立柱建物跡も数棟確認されています。
古墳時代の住居跡からは,甕と坏をかさねた支脚がある竈が見つかりました。古墳時代の住居跡には,1辺8mをこえる大型のものが見つかりました。集会所のような目的で建てられたのかもしれません。

 
土器をかさねた支脚の様子
とても大きな古墳時代の住居跡
 

平成15年8月から9月の調査状況
 
遺跡の中央部では,中・近世の遺構がたくさん確認されています。深さが1.5m以上のV字状の堀や直径4mほどの井戸などが確認されました。これらの遺構からは,かわらけや内耳鍋,すり鉢などが出土しています。
また,7月24日・8月22日には中央青年の家の行事に参加していた小学生の皆さんが,7月29日には結城市立上山川小学校の皆さんが,体験学習に訪れました。皆さんは,「またやってみたい。」と感想を言っていました。

 
中世のころの井戸と堀
発掘体験の様子
 

平成15年6月から7月の調査状況
 
7月から調査区中央部(約2,000m2)の調査に入りました。新しい調査区では,竪穴住居跡2軒,溝跡4条,土坑約480基などが確認されています。
調査区西部も引き続き調査中で,古墳時代の住居跡から地元で作られた土師器と他地域から運び込まれた須恵器の坏が一緒に出土しており,住居の実年代や流通を考える上での重要な資料となると思います。
また,6月17日に県立岩瀬高校の皆さんが文化財への理解を深めるために,体験学習に
訪れました。

 
古墳時代の住居跡から出土した土器
住居の発掘体験をする高校生
 

平成15年4月調査開始
 
犬田神社前遺跡は,縄文時代から中・近世 にかけての遺跡で,平成14年度から調査が 進められています。昨年度の調査では,古墳 時代の馬鈴や中世の分銅,小金銅仏など貴重な遺物が出土しました。
現在は,約100軒の住居跡が確認されている遺跡西部を調査中です。注目すべき遺物として,古墳時代後期の第101号住居跡から出土した銅鋺があります。当地への仏教信仰の広まりを想像できます。

 
甕が2つ並んだ奈良・平安時代の竈
住居の掘り込み作業
 
 
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