発掘情報いばらき

●小川事務所

〒311-3416 東茨城郡小川町大字与沢字かじや久保

遺跡名	調査期間	主な時代	主な遺構	主な遺物
かじや久保遺跡	平成16年9月～10月	不明	製鉄炉	縄文土器，鉄滓（てっさい）

●かじや久保遺跡 （かじやくぼいせき/小川事務所）

●平成16年9月～10月の調査状況

かじや久保の地名のとおり，なだらかな斜面から鉄に関係する遺構が見つかりました。時代は不明ですが，遺構は砂鉄から鉄を作る製鉄炉（せいてつろ）と考えられます。粘土で作った製鉄炉の底は，熱を受けて黒っぽく変色しています。また，製鉄炉の周りには，鉄といらない部分（鉄(てっ)滓(さい)）を分ける作業場や，鉄滓や製鉄炉の壁の破片を捨てたと思われる穴も見つかりました。


製鉄炉の中にたまっている，土や鉄滓などを掘り出しています。	製鉄炉全体のようす。手前の大きなくぼみは，鉄と鉄滓を分けた作業場や，いらない部分（鉄滓・製鉄炉の壁の破片）を捨てたところと考えられます。

製鉄炉です。高い熱を受けたため，底が青っぽく変色しています。	製鉄の時に出たいらない部分（鉄滓・製鉄炉の壁の破片）です。

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