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茨城小幡事務所

〒311-3157 東茨城郡茨城町大字小幡字諏訪山2332-3

TEL.FAX 029-291-0118
 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
諏訪山塚群 平成17年10月〜
平成17年11月
近世 陶器片,砥石,金属製品(古銭,キセル)など
小幡城跡 平成17年11月〜平成18年3月 縄文,中世 遺物包含層,城跡 縄文土器,陶器片,磁器片,土師質土器,石器(石鏃),古銭,五輪塔
*主な時代をクリックすると年表がでます。
 

小幡城跡(おばたじょうあと)


平成18年1月〜平成18年3月の調査状況

 
平成17年11月から行ってきた発掘調査も平成18年3月下旬をもって終了しました。
調査区域南部の斜面部で確認された堀跡は2度に渡る改修工事が行われたことが分かりました。初期の堀は上幅10m,深さ2.5〜3mの堀で,その後この堀を埋めて新しく作り直したことが判明しました。作り直した目的は,城の防衛力を強めるためと考えられます。
 その他にも調査区域内では,竪穴住居跡や墓坑,火葬施設などの墓域も確認されました。調査成果は後日整理し,報告書が刊行される予定です。

初期の堀跡です。
初期の堀を埋めて,堀を折り曲げて
作り直しています。
堀南側の高まり部の断面を観察しました。
何層にも土が積み重ねられていたことから堀の南側には
土塁があったことがわかりました。

平成17年12〜平成18年1月の調査状況

 
先月から引き続き調査区域南側の斜面部を調査しています。試掘調査を広めたところ上幅2.0〜2.5m,深さ1.5〜1.8mの堀跡が確認されました。堀は一度埋めてからもう一度掘り直しているようです。どのような目的で作り直したのか今後の調査で明らかにしていきたいと考えています。


V字状に掘り込まれた堀跡が確認されました。
堀跡の形を確認しながら掘り下げています。

平成17年11〜12月の調査状況

 
小幡城は谷津が入り込んだ自然の地形を利用した平山城です。現在調査は城跡の南斜面を行っています。試掘調査をしたところ土層断面から粘土とローム土を貼り合わせて平場(ひらば)を作り出していたことが確認されました。また、平場のさらに下層からは縄文時代(前期)の土器片が多く出土しており、遺物包含層がある可能性が考えられます。今後の調査で明らかにしていきたいと思います。



南斜面を東西方向に試掘して土層断面を観察しました。

諏訪山塚群(すわやまつかぐん)


平成17年10〜11月の調査状況

 
諏訪山塚群は茨城町の南部に位置し,寛政川沿いの標高28mほどの台地の上にあります。これまでの調査で塚が5基確認されました。この塚のことを地元では「シシ塚」と呼び,田畑を荒らす猪を捕獲するために使われた物見台であったとの言い伝えも聞かれましたが,調査により人が上った痕跡は確認されませんでした。このような塚は他の地域でも見られ,十三仏の信仰や供養するための塚,集落などの地境につくられた塚などの諸説が聞かれます。調査の成果は今後報告書で公表することになります。


 
5基の塚が直線上に確認されました。
塚を断ち割ることにより,周辺の土を
掻き集めて盛り上げたことなどがわかりました。
 

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