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坂東内野山事務所

〒306-0514 坂東市大字内野山字猪子30番地

TEL.FAX 0297-44-0677

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
然山西遺跡
平成22年4月〜9月 縄文時代、古墳時代 竪穴住居跡、土坑、溝跡、ピット、遺物包含層

縄文土器、土師器、陶磁器、石器

*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

然山西遺跡(しかりやまにしいせき)[ご案内マップ]


平成22年8月の調査状況

当遺跡の発掘調査は、8月末日をもって終了しました。これまでの調査で、竪穴住居跡12軒、方形竪穴遺構2軒、埋甕2基、陥し穴1基、土坑43基、溝跡18条、遺物包含層1か所等が確認されました。縄文時代は、前期から後期にかけて断続的に集落が形成されていました。平安時代には、製鉄に関わる人々が集落を形成していたことも明らかになりました。また、特筆される点として、下総国分寺と類似した「均整唐草文」の軒平瓦が竈の補強材として使用されていました。古代において、この地域が下総国に属していた証と言えます。これらの成果につきましては来年度以降、報告書にまとめてお知らせしたいと考えています。

 
補強材のある竈を掘るスタッフ
遺構完掘全景
 

然山西遺跡の一般公開が行われました。

 

8月7日(土)に一般公開を開催しました。真夏日の暑い日でしたが、県内各地から143名の方々にご参加いただきました。縄文時代の住居跡や、下総国分寺と同じ文様の瓦が使用された平安時代の竃などについて、担当調査員の説明を熱心に聞いていただきました。坂東市の歴史を物語る文化財に興味をもって接していただくことができました。

 
縄文時代の説明を熱心に聞く参加者
古墳時代の住居跡についての説明を聞く参加者
 

坂東内野山事務所(然山西遺跡)発掘調査遺跡一般公開のお知らせ

一般国道468号首都圏中央連絡自動車道新設事業に伴い、今年度の4月から調査している然山西遺跡の一般公開を開催します。当遺跡では、縄文時代から平安時代の集落跡を確認しています。いにしえの生活のようすを感じ取っていただければ幸いです。皆様のご来場をお待ちしております。

 
1.日時
平成22年8月7日(土)
午前10時30分公開・説明開始
(正午終了予定)
2.場所
然山西遺跡
坂東市内野山然り山下68−1番地
※駐車場「ご案内マップ
3.調査の概要
当遺跡は、坂東市東部を流れる飯沼川左岸の標高10〜16mの台地上に所在しています。調査面積10,520m2を対象に、平成22年4月から8月下旬までの予定で調査を行っています。これまでの調査で、縄文時代前期と後期の住居跡6軒、古墳時代中期の住居跡2軒、平安時代の住居跡3軒をはじめ、土坑や溝跡など多数の遺構を確認しました。特筆すべき点は、平安時代の竪穴住居跡から、下総国分寺(千葉県市川市)で使われた瓦と同じ文様の瓦が、竃の補強材に使われていたことです。また、古墳時代と平安時代の住居跡からは、鉄製品を作っていたと考えられる鍛造剥片や鉄滓、炉壁の一部も出土しており、当遺跡周辺で製鉄あるいは鍛冶を行っていたと見られます。当遺跡の調査成果は、県西地区の縄文時代から平安時代にかけての集落を知る上で貴重な資料になるものと考えられます。
4.お問い合わせ先
財団法人茨城県教育財団
企画管理課TEL:029-225-6587
坂東内野山事務所TEL:0297-44-0677
5.その他
 
 
多量の土器が出土した住居跡
下総国分寺と同じ文様の瓦が使用された竃
 

然山西遺跡で坂東市立内野山小学校の発掘調査見学が実施されました。

7月7日(水)に、内野山小学校の5・6年生児童16人が、当遺跡に発掘調査見学に訪れました。調査員からの出土遺物の説明の際には、土器や石器等を直接手にとり、実物の感触を味わっていました。調査現場では、縄文時代や古墳時代、平安時代の竪穴住居跡を中心に熱心に話を聞き、自分たちの学区の中にこのような遺跡があることに驚いていました。この見学を通して、児童のみなさんは、きっと郷土の歴史の面白さを感じてくれたことと思います。

 
石鏃の先って鋭いね
カマドってこんなつくりになっているんだ
 

平成22年6月の調査状況

順調に調査が進み、竪穴住居跡については、縄文時代5軒、古墳時代2軒、平安時代5軒の併せて12軒の調査を進めてきました。古墳時代の竪穴住居跡では、床面付近から土師器とともに、多くの炭化材や焼土が出土したことから、火災にあったものと考えられます。また、中央の炉からは、少量ですが、鍛冶の際に飛び散る鍛造剥片や粒状滓が出土していることから、鍛冶を行っていた可能性が考えられます。また、平安時代の竪穴住居跡では、竈を作り替えて使用していた跡や、覆土中に炉壁の一部や鉄滓などの鍛冶関連の遺物が廃棄されてました。

 
焼けた住居跡を掘るスタッフ
竈を作り替えた住居跡
 

 

平成22年4月の調査状況

圏央道敷設に伴う然山西遺跡の調査を開始しました。調査期間は4月から9月までの6か月間で10,520m2を調査します。現在は表土除去及び遺構確認作業の最中です。今までのところ、溝跡5条、土坑3基を確認しました。遺物は縄文土器、土師器、陶磁器、石器などが出土しています。5月中旬から掘り込みを開始し、遺跡の全容を明らかにしていきたいと思います。



 
重機による表土除去
遺構確認を行うスタッフ
 
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