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坂東岩井事務所

〒306-0514 坂東市岩井字薬師下697-1番地

TEL/FAX 0297-36-2123

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
宮内遺跡 平成22年9月〜平成23年3月 古墳、奈良、平安、中・近世 竪穴住居跡、土坑、溝跡、ピット、遺物包含層

土師器、須恵器、陶磁器、鉄製品

*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

宮内遺跡(みやうちいせき)[ご案内マップ]


一般公開,平将門の時代の土台となった鍛冶関連遺物に注目!2011.3.5

  3月5日(土)の午前中に,宮内遺跡の一般公開を実施しました。天候にも恵まれ,近隣の小学生を含め294人の見学者が訪れました。参加者は,古墳時代前期から平安時代にかけての集落跡の調査成果を,興味深く見学していました。特に,古墳時代後期で柱の穴が11か所見つかった大形住居跡や,東国武士団を率いた将門たちより少し前の時代の住居跡から出土した鉄滓,羽口などの鍛冶関連遺物から,当時の人々の生活に思いを寄せていたようです。調査は3月末をもって終了です。
 
鍛冶関連遺物に注目!
柱穴11か所の大形住居に興味津々
 

平成23年2月の調査状況

  1月から国道354号バイパス整備事業に伴う馬立原遺跡の調査を開始しました。調査面積は9,212㎡で,今年度は1月から3月までの3ヶ月間,調査を行う予定です。当遺跡は坂東市中央部,江川と飯沼川に挟まれた標高18mの台地に位置しています。北西側には,馬具などが出土した高山古墳が隣接しています。確認できた遺構は,溝跡6条,道路跡1条,土坑やピットが約360基です。今後,掘り込み作業を行い,遺跡の全容を明らかにしていきたいと思います。
 
遺構確認を行うスタッフ
確認できた遺構を作図するスタッフ
 

坂東岩井事務所(宮内遺跡)発掘調査遺跡一般公開のお知らせ

  国道354号岩井バイパス事業に伴い、今年度の9月から調査している宮内遺跡の一般公開を開催します。当遺跡では、古墳時代から平安時代の集落跡を確認しています。いにしえの生活のようすを感じ取っていただければ幸いです。皆様のご来場をお待ちしております。
 
1日時
平成23年3月5日(土) 午前10時30分公開・説明開始 (正午終了予定)
2場所 宮内遺跡 坂東市岩井字宮内前959番地の3
※駐車場「ご案内マップ
3調査の概要 当遺跡は、坂東市の中央部を流れる江川右岸の標高10〜15mの台地上に位置し、平安時代の武将である平将門が祀られている国王神社のすぐ東側にあたります。6,622m2を対象に、平成22年9月から平成23年3月までの予定で調査を行っています。これまでに古墳時代前期の住居跡6軒、古墳時代後期の住居跡15軒、奈良時代の住居跡20軒、平安時代の住居跡8軒をはじめ井戸跡、土坑、溝跡などを確認しました。

特筆すべき点は、一辺11mの大きさで、12カ所の柱穴をもつ古墳時代後期の大形住居が見つかったことです。当遺跡で最も大きいことから、集落の中心的な役割を担っていたことが想定されます。また、古墳時代から平安時代にかけての住居跡から、鉄を生産するときにでる鉄滓がたくさん出土しています。さらに、平安時代の住居では竈を補強するために製鉄炉の壁材が再利用されていたり、溝跡からフイゴの羽口も出土しています。周辺遺跡には、製鉄炉が確認された尾崎前山遺跡や鍛冶炉の炉壁材の一部が住居から出土した然山西遺跡等が存在しており、この地域が鉄作りに適した場所であったといえます。これらは、坂東市の歴史を解明する上で貴重な資料となるものです。
4お問合せ先 財団法人茨城県教育財団
企画管理課TEL:029-225-6587
坂東岩井事務所TEL:0297-36-2123
 
多量の土器が出土した住居跡
柱の穴が12か所見つかったよ
 

平成23年1月の調査状況

  現在,平坦な台地から緩やかな斜面部にかかる,調査区東部の調査を行っています。調査区西部は古墳時代の住居跡が多く確認できましたが,調査区東部は古墳時代後期から平安時代にかけての住居跡が広がっています。確認できた住居跡は重なり合っているものが多く,生活するのに適した場所であったようです。また,古墳時代後期の一辺11mの大形住居跡からは,竈に甕や甑といった土器が使われていた状態で出土し,当時の竈での煮炊きの様子がうかがえます。
 
2軒重なっている住居跡
甕や甑が残っていた竈
 

平成22年11月の調査状況

  10月から本格的な遺構調査が始まり,竪穴住居跡については,古墳時代18軒,奈良時代10軒,平安時代3軒の調査が終了しました。古墳時代前期の住居跡では,多量の焼土や炭化材が出土し,火災にあった住居と考えられます。貯蔵穴からは,ほぼ完形の高坏が出土しました。また,古墳時代後期の住居跡では,竈の周りに大量の土師器の坏や甕がまるで当時の人々が生活している状況を物語っているように出土しました。この住居跡は,ちょうど竈が導入され始めた頃のもので,竈の煙道が壁外に確認できないという特徴がありました。
 
貯蔵穴から出土したほぼ完形の高坏
竃の左脇に並んで出土した坏と甕
 
 
 

平成22年9月の調査状況

  国道354号岩井バイパス整備に伴う宮内遺跡の調査を開始しました。9月から来年3月までの7か月間で6,622m2を調査します。遺跡は国王神社から県道20号線を挟んで50mほど北東側に位置しています。現在は重機による表土除去、重機の届かない部分の人力による表土除去と遺構調査を並行して行っています。現在、約20軒の竪穴住居跡を確認し、掘り込みを開始しました。10月上旬には表土除去を終了し、遺跡の全容を明らかにしていきたいと思います。
 
竈を掘り込むスタッフ
手掘りで表土除去を行うスタッフ
 

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