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ひたちなか事務所

 

宮後遺跡(みやごいせき 08221-229) [ご案内マップ]

所在地 茨城県ひたちなか市部田野1745番地ほか
立地 ひたちなか市の東部,中丸川と本郷川の合流点北東部の標高26mの台地上
調査原因 一般国道245号道路拡幅事業
委託者 茨城県常陸大宮土木事務所
調査期間 2015年4月1日〜6月30日
調査面積 1,864㎡
種類 集落跡
主な時代 縄文時代,古墳時代,奈良時代,平安時代
主な遺構 竪穴建物跡10棟,掘立柱建物跡1棟,土坑6基,溝跡3条,道路跡1条,ピット群2か所
主な遺物 縄文土器,土師器,須恵器,石器(砥石・凹石・磨石・敲石),土製品(支脚・土玉),鉄製品(刀子・鎌)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の成果

4月から行ってきた調査が終了しました。竪穴建物跡10棟などを調査し,当遺跡は縄文時代中期や古墳時代から平安時代にかけて人々が生活した跡であることがわかりました。第19・26号竪穴建物跡は,柱の位置を変えて建物を建て直した痕跡が残っており,那珂川の支流に面した当集落は,昔の人々にとって生活しやすい場所だったことがうかがえます。
 
宮後遺跡全景(上方が旧那珂湊市街です) 出土した古墳時代の土師器
 

調査の状況

今年度の調査は,平成22年度に続く2回目の調査です。前回の調査区域に隣接する区域を対象に,4月から3か月間の予定で調査を進めています。5月までに,縄文時代から平安時代までの竪穴建物跡8棟を調査しました。第20号竪穴建物跡は古墳時代後期のものと考えられ,土師器の坏が床面からまとまって出土し,柱穴からも坏や甕がほぼ完全な形で出土しました。建物を廃絶する際,建物の柱を抜き取った穴に土器を置いたと考えられます。
 
第20号建物跡から遺物が出土している様子 柱を抜き取った穴から土器が出土している様子
 

 
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