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埋蔵文化財整理センター[ご案内マップ]

〒311-4325 茨城県東茨城郡城里町北方1481(茨城県埋蔵文化財センター いせきぴあ茨城 内)
TEL:029-289-2002
FAX:029-289-2008
Mail:seiri.center@maibun.ibk.ed.jp

188 628 006*40
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。
 
 

今月の逸品(2021.6):上境旭台貝塚出土の旧石器


上境旭台貝塚から出土した旧石器は,皮なめしの道具として使用された掻器(そうき)2点のほか,石刃18点,剥片56点,石核12点などです。石材は東北産の頁岩が7割を占め,信州産の黒曜石や在地産の瑪瑙(めのう)なども用いられています。大型の石刃が多数出土しており,縦長の石器素材を一定の形で効率よく採取する方法(石刃技法)が用いられたことを示しています。また,自然科学分析により,石器が出土した関東ローム層は,約30,000年前に鹿児島県の姶良(あいら)カルデラから噴出した火山灰(AT層)よりも古く,第2黒色帯と呼ばれる層に相当していることが分かりました。当該期の石器群は,県内での発見例が少なく,使用石材や製作技法,出土層位が分かる貴重な資料です。
 
旧石器時代の石器製作跡から出土した石器群
 

今月の逸品(2021.6):塔ノ内南(とうのうちみなみ)遺跡出土の土師器


塔ノ内南遺跡から出土した古墳時代後期の土師器を紹介します。 第80号竪穴建物跡から出土した土師器は,黄色みがかった粘土で作った土器を,蒸し焼きにしたり,漆を塗ったりして黒く仕上げており,県内では一般的なものです。それに対し,第90号竪穴建物跡から出土した土器は,赤みがかった粘土を使って作られています。これらは,現在の栃木県南部から埼玉県北部に多く見られる粘土と器形です。当遺跡周辺は栃木県から流れてくる小貝川や桜川に近く,赤い土器は水運によって他地域から持ち込まれたものと思われます。
 
第80号竪穴建物跡から出土した土師器 第90号竪穴建物跡から出土した土師器
 

今月の逸品(2021.5):姥久保遺跡出土の灰釉陶器·緑釉陶器


今回紹介する逸品は,かすみがうら市姥久保遺跡から出土した灰釉陶器と緑釉陶器です。
灰釉陶器は,植物の灰を釉薬(うわぐすり)とした焼物で,9世紀に東海地方で生産が始まりました。写真の灰釉陶器皿は釉薬を刷毛で塗っており,よく見ると中央部に釉薬が塗られていません。これは,皿を重ねて焼く際に貼り付いてしまわないようにしたためです。
緑釉陶器は,主に東海地方や畿内で生産され,鉛などの貴重な鉱物を釉薬に使用しており,当時の高級品でした。皿の中央部には点が3点,三角形を描くように配されています。これは,皿を重ねて焼く際に貼り付いてしまわないようにするためのトチンという道具の痕跡です。
いずれの陶器も在地の土器とは異なり,灰釉陶器は白い色調,緑釉陶器は緑の色調で目をひきます。姥久保遺跡は,霞ヶ浦へ通じる恋瀬川の南岸に位置し,対岸には常陸国衙跡や茨城廃寺跡が所在します。恋瀬川の水運を利用し,この地に持ち込まれたことが想像される貴重な遺物です。
 
   
出土した平安時代の灰釉陶器の皿(左)と緑釉陶器の皿(右)
 

令和3年度の整理遺跡


当センターでは,発掘調査で確認した竪穴住居跡などの図面や写真の整理作業,出土した土器などの接合・復元・実測作業などを行い,遺跡の報告書を作成しています。

今年度は,    
  • かすみがうら市の姥久保遺跡
  •    
  • 小美玉市の船玉台遺跡
  •    
  • 筑西市の塔ノ内南遺跡
  •    
  • つくば市の上境旭台貝塚,金田西遺跡,島名本田遺跡,
         元中北東藤四郎遺跡・上河原崎前山遺跡
  •    
  • 那珂市の下大賀遺跡
  •    
  • 下妻市の中居指遺跡
計6市町村の10遺跡について,整理作業を開始しました。
 
埋蔵文化財整理センター
(後ろの森には頓化原古墳があります)
土器の接合・復元作業
 

 
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