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八反遺跡(はったんいせき 08-202-102) 第3次調査 [ご案内マップ]
768 813 213*58
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。

所在地 茨城県日立市国分町3丁目158-1ほか
立地 日立市中央部、太平洋岸の標高22m前後の海岸段丘上
調査原因 一般国道6号日立バイパス事業
委託者 国土交通省関東地方整備局常陸河川国道事務所
調査期間 2021年10月1日〜2022年2月28日
調査面積 4,989㎡
種類 集落跡
主な時代 奈良時代、平安時代
主な遺構 竪穴建物跡11棟、掘立柱建物跡2棟、土坑190基、溝跡7条、柱穴列1条、ピット群1か所、性格不明遺構5か所、遺物集中地点1か所、遺物包含層2か所
主な遺物 土師器(坏・高台付坏・甕)、須恵器(坏・高台付坏・蓋・盤・甕)、灰釉陶器(坏・瓶類)、金属製品(釘・銭貨)、鉄滓
*主な時代をクリックすると年表が出ます。


調査の成果(2022.2)

八反遺跡の第3次調査が終了しました。調査では奈良〜平安時代の竪穴建物跡11棟、掘立柱建物跡2棟のほか、土地を区画するための溝跡や、大型の炉を伴う遺構などを確認しました。炉跡は5基で、規則的に並んで作られている状況が確認できました。炉の詳しい用途については不明ですが、平安時代に、集落内において大規模な生産活動が行われていたと考えられます。
 
西部の調査が終了した八反遺跡 規則的に配置された炉跡


調査の状況(2022.1)

調査区西部では、奈良・平安時代の竪穴建物跡や溝跡の調査を中心に進めています。竪穴建物跡の調査では、凝灰質泥岩の切石で構築されている竈が現在3基確認できています。第12号竪穴建物跡では、切石が袖から煙道部まで一列に並んで据えられており、切石の内側に粘土が貼り付けられていたことがわかりました。砕けた凝灰質泥岩が竈の内部から出土していることから、天井部にも切石が設置されて使用されていたものと考えられます。
 
掘方調査前の竈 竈内に並んで据えられた構築材の切石
(左写真の掘方調査時)


調査の状況(2021.11)

八反遺跡の東部の調査が終了しました。調査した範囲は遺跡の東端に当たる位置で、東側は高さ約20mの切り立った断崖となっており、太平洋に接しています。今回の調査では、溝跡や土坑を確認しました。溝跡は、形状や堆積状況から土地を区画するために掘られたものと推定されますが、硬く踏みしめられた層が確認できたことから、道としても機能していたと考えられます。
 
東部の調査が終了した八反遺跡(第3次調査) 硬化面が確認できた溝跡


日立北事務所 [ご案内マップ]
〒316-0035 茨城県日立市国分町3丁目2-13
768 812 238*12
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