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鎌田遺跡(かまたいせき 08-482-021) [ご案内マップ]
18 502 520*74
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。

所在地 茨城県つくばみらい市南太田278-2ほか
立地 つくばみらい市東部、中通川左岸の標高約20mの台地上
調査原因 主要地方道取手つくば線道路新設事業
委託者 茨城県土浦土木事務所
調査期間 2021年4月1日〜2022年3月31日
調査面積 2,605㎡
種類 集落跡
主な時代 縄文時代、古墳時代、奈良時代、平安時代、室町時代
主な遺構 竪穴建物跡31棟、掘立柱建物跡13棟、土坑916基、炉跡2基、溝跡2条、柱穴列9条、ピット群2か所、遺物包含層1か所
主な遺物 縄文土器(深鉢・浅鉢・有孔鍔付土器)、土師器(坏・高台付坏・甕・甑)、須恵器(坏・高台付坏・蓋・盤・高盤・甕・鉢・長頸瓶・短頸壷・甑)、灰釉陶器(長頸瓶)、土製品(土器片錘・土玉・支脚)、石器・石製品(石鏃・打製石斧・磨製石斧・磨石・敲石・凹石・石皿・勾玉・臼玉・紡錘車・砥石)、金属製品(刀子・鎌・釘・鉄鏃・鉈尾・馬具・足金物・銭貨)、自然遺物(貝・骨片・歯)、剥片、鉄滓
*主な時代をクリックすると年表が出ます。


調査の成果(2022.3)

今年度の調査が終了しました。今回の調査で特筆されるのは縄文時代の遺構の多さと、奈良・平安時代の掘立柱建物跡です。縄文時代の遺構は非常に密集していたため、調査が進むにつれ移動するのも大変な状況でした。奈良・平安時代の掘立柱建物跡を13棟確認しました。全て南北に長い建物です。柱穴の形状は円形と方形のものがあり、中には1m以上も深く掘りこんだものもあります。現代の道具でも、この深さの穴をいくつも掘るのは大変な作業です。
 
密集する縄文時代の遺構 方形の柱穴で構成された掘立柱建物跡
   
 
深さ1mを超す柱穴の断面  

※ 写真をクリックすると拡大します


調査の状況(2021.11)

調査区北半分の調査が終了しました。5月に撮影した写真と比較すると、調査の完了した遺構がさらに増えたことが分かります。竪穴建物跡や土坑などの遺構が足の踏み場もないほどに密集し、特に縄文時代中期の土坑が多く、袋状土坑や円筒状土坑が幾重にも重なり合っていました。今後調査を進める南側でもたくさんの遺構が確認できるものと思われます。
 
2021年11月に撮影した調査区 2021年5月に撮影した調査区

※ 写真をクリックすると拡大します


調査の状況(2021.8)

奈良・平安時代の調査がほぼ終了し、現在は縄文時代の遺構を中心に調査を進めています。縄文時代中期の遺構が最も多く、竪穴建物跡やドングリなどの木の実類を貯蔵するための土坑が集中しています。下半部が膨らむ袋状土坑や円筒状土坑など、形状に様々な特徴が見られます。
 
袋状土坑から出土した縄文土器 径2mほどの円筒状土坑


調査の状況(2021.6)

調査区の中央付近では、奈良時代の掘立柱建物跡の柱穴を多数確認しました。柱穴の並びが近く、重なっている柱穴もみられるため、同じような位置に複数回建て替えられたと考えられます。南北に長い建物が2か所にまとまっており、軸方向が揃うように規則的に配置されている様子がうかがえます。
 
集中する掘立柱建物跡(写真上が北) 3棟の掘立柱建物跡(北から撮影)


調査の状況(2021.5)

昨年度に引き続き調査しています。現在は、奈良・平安時代の竪穴建物跡などを中心に調査を進めています。奈良時代初め頃の竪穴建物跡には、一辺が8mほどある大型のものや、壁下にも柱穴をもち南側に張出部が設けられたものなど、特徴的な建物があります。
 
壁柱穴や張出部をもつ竪穴建物跡(第110号竪穴建物跡) 一辺約8mの竪穴建物跡(第122号竪穴建物跡)


つくばみらい東事務所[ご案内マップ]
〒300-2307 茨城県つくばみらい市板橋2046−2付近
18 531 295*35
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。

 
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