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八反遺跡(はったんいせき 08-202-102) [ご案内マップ]
768 812 239*81
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。

所在地 茨城県日立市国分町3丁目25ほか
立地 日立市中央部、太平洋岸の標高22m前後の海岸段丘上
調査原因 一般国道6号日立バイパス事業
委託者 国土交通省関東地方整備局常陸河川国道事務所
調査期間 2022年4月1日〜7月31日
調査面積 1,569㎡
種類 集落跡
主な時代 奈良時代、平安時代
主な遺構 竪穴建物跡41棟、溝跡1条、炉跡6基、土坑21基
主な遺物 土師器(坏・甕・甑)、須恵器(坏・蓋・長頸瓶・短頸壺・甕)、陶器(碗)、土製品(紡錘車・支脚)、石器・石製品(石鏃・砥石・紡錘車・支脚)、鉄製品(刀子・釘・鎌)、自然遺物(馬歯・カキ殻)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。


調査の成果(2022.7)

昨年度に引き続き、平安時代の集落跡と複数の炉跡を確認しました。炉跡は、これまでの調査も含めて13基を確認していることから、大規模な生産活動が行われていたと考えられます。用途や時期についてははっきりとはしていません。平安時代の竪穴建物跡から、「塩女ヵ」や「大釜」と墨書された土器が出土しており、集落の性格を考察する上で重要な資料になると考えられます。
 
調査区の全景 大型の炉跡
   
墨書された文字「塩女ヵ」(赤外線写真) 「大釜」と墨書された須恵器坏


調査の状況(2022.6)

先月に引き続き、平安時代の竪穴建物跡の調査を行いました。多数の遺物が出土しており、壺G(つぼジー)の愛称で呼ばれる須恵器の長頸瓶が、完形で出土しました。この土器の用途については、税として納める鰹の煮汁容器説、東北へ派遣された兵士・官人の水筒説、仏具の花瓶説などの諸説があり、とても興味深い資料といえます。
 
「壺G」の出土状況 須恵器の長頸瓶「壺G」


調査の状況(2022.5)

昨年度に続き調査を開始しました。4・5月は平安時代の竪穴建物跡の調査を行いました。建物跡の壁際から須恵器や土師器の坏が多く出土し、3枚重なった状態で出土したものもありました。これらの土器の中には、側面に「大田郷ヵ」と記された墨書土器が含まれています。大田郷は古代の地名で、現在の常陸太田市付近にあったと考えられています。
 
壁際から出土した土器 「大田郷ヵ」と墨書された土器


日立北事務所 [ご案内マップ]
〒316-0035 茨城県日立市国分町3丁目2−4付近
768 813 213*88
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。


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