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上宿遺跡(かみじゅくいせき 08-443-201) [ご案内マップ]
65 578 841*81
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。

所在地 茨城県阿見町実穀881ほか
立地 阿見町南西部、乙戸川左岸の開析低地及び標高約24mの台地上
調査原因 主要地方道土浦稲敷線バイパス事業
委託者 茨城県竜ケ崎工事事務所
調査期間 2022年11月1日〜2023年3月31日
調査面積 1,655㎡
種類 集落跡
主な時代 古墳時代、奈良時代、室町時代、江戸時代
主な遺構 竪穴建物跡15棟、火葬施設1基、土坑24基、溝跡3条、炭窯4基、整地遺構2か所、ピット群2か所
主な遺物 土師器(坏・甕・甑)、須恵器(坏・甕・壺)、土師質土器(小皿)、陶器(擂鉢)、金属製品(刀子・鎌)、銭貨(永楽通寶)、石製品(五輪塔・宝篋印塔)、自然遺物(獣骨・人骨)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。


調査の成果(2023.3)

今回の調査では、竪穴建物跡15棟を確認しました。古墳時代後期2棟、奈良時代13棟で、奈良時代の竪穴住居跡が主体であることや、14棟が標高18mの等高線上に帯状に分布していることが分かりました。
標高約18mの地点は、当遺跡の脇を流れる乙戸川とその沖積低地との比高差が2mほどであることから、当時から河川や低地に隣接した集落であったと考えられます。今回の調査によって、標高の高い台地上ばかりでなく、台地から低地にかけての緩斜面部においても、集落を営んでいたことが確認できました。
 
乙戸川を望む上宿遺跡(北から) 帯状に分布する竪穴建物跡(西から)


調査の状況(2022.12)

11月中に表土除去と遺構確認作業が終了しました。古代の竪穴建物跡のほか、段切状遺構や溝跡、土坑なども確認しました。表土からは五輪塔や宝篋印塔が出土していることから、中世の人々の生活の痕跡がうかがえます。12月からは奈良時代の竪穴建物跡を中心に調査を進めており、土器などが出土しています。
 
 
調査中の竪穴建物跡(SI-2)  


実穀神田遺跡(じっこくしんでんいせき 08-443-200) [ご案内マップ]
65 578 786*43
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。

所在地 茨城県阿見町実穀970ほか
立地 阿見町南西部、乙戸川左岸の開析低地及び標高約24mの台地上
調査原因 主要地方道土浦稲敷線バイパス事業
委託者 茨城県竜ケ崎工事事務所
調査期間 2022年11月1日〜2023年3月31日
調査面積 7,300㎡(うち4,920㎡は表土除去のみ)
種類 集落跡
主な時代 縄文時代、古墳時代、奈良時代
主な遺構 竪穴建物跡10棟、掘立柱建物跡4棟、土坑54基、溝跡1条
主な遺物 縄文土器(深鉢)、土師器(坏・高坏・甕・甑・壺)、須恵器(坏・高台付坏・盤・瓶・甕・円面硯)、石器(砥石)、土製品(支脚・土玉)、石製品(紡錘車・管玉)、金属製品(鎌・丸鞆・コハゼ形繋飾金具)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。


調査の成果(2023.3)

今回の調査では、竪穴建物跡10棟を確認しました。時期は、古墳時代後期2棟、奈良時代前葉7棟です。奈良時代の竪穴建物跡7棟のうち6棟は一辺3〜5mほどですが、1棟は一辺8mほどの大型で、土器のほか、須恵器円面硯や銅製品などが出土しています。1棟だけ突出して規模が大きい建物であることや出土遺物などから、集落の中でも中核的な竪穴建物であったと推測されます。
 
遺跡遠景(西から) 奈良時代の大型竪穴建物跡(南から)


阿見事務所 [ご案内マップ]
〒300-1153 茨城県稲敷郡阿見町実穀1273付近
65 578 739*84
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。


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