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谷田部陣場西遺跡(やたべじんばにしいせき 08-220-632) [ご案内マップ]
18 772 415*02
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。

所在地 つくば市谷田部字陣場2430番地ほか
立地 つくば市南西部、谷田川と西谷田川に挟まれた標高約22mの傾斜地
調査原因 島名福田坪一体型土地区画整理事業
委託者 茨城県土浦土木事務所つくば支所
調査期間 2023年1月1日〜3月31日
調査面積 10,296㎡のうち3,000㎡(ほかは 遺構確認まで)
種類 集落跡
主な時代 縄文時代、古墳時代
主な遺構 竪穴建物跡18棟、土坑360基、炉跡2基
主な遺物 縄文土器(深鉢・浅鉢)、土師器(坏・高坏・埦・坩・壺・甕)、須恵器(甕)、土製品(耳飾・土玉)、石器(剥片・石鏃・磨製石斧・磨石・石皿)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。


調査の成果(2023.3)

令和4年度の調査が終了しました。縄文時代は竪穴建物跡と土坑群、古墳時代は竪穴建物跡などを確認し、長期にわたって断続的に集落が営まれてきたことがわかりました。特に、縄文時代中期には、貯蔵のための袋状土坑や円筒状土坑が数多く構築されており、大規模な集落であったことがうかがえます。また、土器の模様や形をみると、この地域で一般的に見られる土器だけでなく、他の地域の影響を受けた土器もみつかり、縄文人が地域をこえて交流していたことを物語っています。
 
東北地方の影響を受けた縄文土器(左) 西関東から中部地方の影響を受けた縄文土器


調査の状況(2023.2)

縄文時代の遺構調査を進めています。縄文時代中期(約4,500年前)の第95号土坑では、2つの縄文土器が横位の状態で向かい合って出土しました。いずれも底を欠いてつぶれていますが、上部はほぼ完全な形に復元できます。壊れて使えなくなった土器を土坑に捨てたものと考えられます。
 
土坑の底面に横たわる縄文土器 装飾がきわだつ縄文土器


調査の状況(2023.1)

縄文時代中期の竪穴建物跡と土坑、古墳時代の竪穴建物跡などを確認しました。特に縄文時代の土坑を多数確認しています。土坑は、クリやドングリなどの食料を貯蔵するために掘られたものと考えられています。調査区全体に広がっていることから、大規模な集落が営まれていたと推測できます。
 
袋状土坑の土層断面(断ち割り) 土坑から出土した縄文土器(中期)


つくば事務所 [ご案内マップ]
〒305-0861 茨城県つくば市陣場E25−6付近
18 742 833*35
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。


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