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瑞龍遺跡

 
書名ふりがな
ずいりゅういせき
書名
瑞龍遺跡
副書名かな
いっぱんこくどう293ごうひたちおおたひがしばいぱすせいびじぎょうちないまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょ
副書名
一般国道293号常陸太田東バイパス整備事業地内埋蔵文化財調査報告書
巻次
1
シリーズ名
茨城県教育財団文化財調査報告
シリーズ番号
第436集
著者名
田村雅樹 大武宣隆 見越広幸
編集・発行機関
公益財団法人茨城県教育財団
郵便番号
310-0911
所在地
茨城県水戸市見和1丁目356番地の2
電話番号
029-225-6587
発行年月日
2019(平成31)年3月18日
遺跡番号
08212-022
遺跡名かな
ずいりゅういせき
遺跡名
瑞龍遺跡
遺跡所在地かな
いばらきけんひたちおおたしずいりゅうちょう629ばんちほか
遺跡所在地
茨城県常陸太田市瑞龍町629番地ほか
遺跡北緯度
36度33分25秒
遺跡東経度
140度31分54秒
遺跡標高
42m
調査期間
20130901~20140331/20140401~20140930/20151102~20160331/20160401~20160731
調査面積
11,708㎡
調査原因
一般国道293号常陸太田東バイパス整備事業に伴う事前調査
種別
集落跡/墓域/その他
時代
縄文/弥生/古墳/奈良/平安/鎌倉・室町/江戸/不明
遺構と遺物
縄文 竪穴建物跡4棟,埋甕5基,土坑67基,遺物包含層1か所/縄文土器(蓋・深鉢),土製品(土錘・土器片円盤・土偶),石器(打製石斧・磨製石斧・石皿・磨石・敲石・凹石)
弥生 竪穴建物跡2棟/弥生土器(広口壺)
古墳 竪穴建物跡77棟,掘立柱建物跡2棟,古墳1基,円形周溝遺構1基,井戸跡1基,柱穴列2条,溝跡1条,土坑30基/土師器(坏・椀・坩・器台・高坏・鉢・壺・脚付盌・小形甕・甕・台付甕・甑・ミニチュア土器),須恵器(坏・蓋・高坏・𤭯・横瓶・平瓶・水瓶・長頸瓶・短頸壺・広口壺・甕),土製品(紡錘車),石器・石製品(砥石・剣形品・勾玉・有孔円盤・紡錘車・支脚・袖部芯材),金属製品(釘・鉄斧・壺金・責金具)
奈良 竪穴建物跡27棟/土師器(坏・高坏・鉢・小型甕・甕・甑・ミニチュア土器),須恵器(坏・高台付坏・蓋・盤・鉢・長頸瓶・円面硯・甕),石器・石製品(砥石・紡錘車・支脚・袖部芯材),金属製品(鏃・鎌)
平安 竪穴建物跡40棟,掘立柱建物跡14棟,井戸跡1基,柱穴列1条,土坑28基/土師器(坏・椀・高台付坏・蓋・盤・皿・鉢・小型甕・甕・甑),須恵器(坏・高台付坏・蓋・コップ形土器・鉢・長頸瓶・甕),石器・石製品(紡錘車・支脚・袖部芯材),金属製品(鏃・刀子・釣針・鎌・鋤先・紡錘車・釘・鎹・槍鉋・火打金・煙管・椀形滓)
鎌倉・室町 掘立柱建物跡1棟,方形竪穴遺構5基,井戸跡1基,墓坑7基,柱穴列1条,道路跡2条,溝跡5条,段切状遺構1条,土坑16基,ピット群8か所/土師質土器(皿・火鉢),瓦質土器(擂鉢),陶器(碗・香炉ヵ・瓶類・甕),磁器(碗)石製品(五輪塔),銭貨(皇宋元寳・咸平元寳・皇宋通寳・熙寧元寳・紹元聖寳・永楽通寳)
江戸 掘立柱建物跡1棟,方形竪穴遺構2基,粘土貼土坑29基,墓坑3基,道路跡2条,溝跡2条,土坑37基/土師質土器(皿),瓦質土器(火鉢ヵ),陶器(碗・蓋・皿・徳利・灯明受皿・水鉢・行平鍋ヵ),磁器(碗),土製品(土人形),金属製品(釘・取手ヵ・鎹・煙管・雁首銭),銭貨(寛永通寳・文久通宝),瓦(平瓦・軒桟瓦)
時期不明 竪穴建物跡1棟,掘立柱建物跡1棟,井戸跡1基,溝跡6条,土坑416基,ピット群11か所/縄文土器(深鉢・注口土器),土製品(環状耳飾・土器片錘・土器円盤・小玉・泥面子),石器・石製品(鏃・掻器・石剣・温石),金属製品(火打金・鉄砲玉),銭貨(天聖元寳)
要約
当遺跡は,縄文時代から江戸時代にかけて,断続的に集落や墓域として営まれた複合遺跡である。特に6世紀中葉から11世紀は継続的に営まれた集落で,集落の盛衰や形態が変化する状況がみられ,貴重な資料となる。
出土遺物では,鞴の羽口が4世紀の鉄製品製作に関わる資料として,9世紀後葉の高台付坏の底部にヘラ書きで記された「 」は,国字の出土例としては希少で,一地方にも国字をする有識者が存在したことを物語る貴重な遺物として特筆できる。
 
竪穴建物跡の調査 文字が記された土器群
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