書名ふりがな
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しまなほんでんいせき |
書名
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島名本田遺跡 |
副書名かな
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しまな・ふくだつぼいったいがたとくていとちくかくせいりじぎょうちないまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょ |
副書名
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島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業地内埋蔵文化財調査報告書 |
巻次
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ⅩⅩⅦ |
シリーズ名
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茨城県教育財団文化財調査報告 |
シリーズ番号
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第454集 |
著者名
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江原美奈子,内堀団,永井敦,天野早苗 |
編集・発行機関
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公益財団法人茨城県教育財団 |
郵便番号
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310-0911 |
所在地
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茨城県水戸市見和1丁目356番地の2 |
電話番号
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029-225-6587 |
発行年月日
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2017(平成29)年3月17日 |
遺跡番号
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08220-387 |
遺跡名かな
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しまなほんでんいせき |
遺跡名
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島名本田遺跡 |
遺跡所在地かな
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いばらきけんつくばししまなあざやくしだい1716ばんちほか |
遺跡所在地
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茨城県つくば市字薬師台1716番地ほか |
遺跡北緯度
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36度03分37秒 |
遺跡東経度
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140度03分11秒 |
遺跡標高
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20〜24m |
調査期間
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20150601~20151031/20160601~20170331 |
調査面積
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3,841㎡/8,011㎡ |
調査原因
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島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業に伴う事前調査 |
種別
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集落跡/屋敷跡/その他 |
時代
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旧石器/縄文/古墳/奈良/平安/中世/近世 |
遺構と遺物
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旧石器 |
石器(ナイフ形石器,有舌尖頭器・スクレイパー・石核・剥片) |
縄文 |
陥し穴2基/縄文土器(深鉢),石器(石鏃・打製石斧) |
古墳 |
竪穴建物跡41棟,土坑33基/土師器(坏・椀・坩・高坏・鉢・壺・甕・小形甕・甑),須恵器(坏・蓋・短頸壷・横瓶・甕),土製品(支脚・紡錘車),石器・石製品(砥石・紡錘車・勾玉・石製模造品),金属製品(刀子・鉄鏃・鎌・手鎌・鉄斧・鏨・小型仿製鏡) |
奈良・平安 |
竪穴建物跡52棟,掘立柱建物跡14棟,鍛冶工房跡8棟,焼成遺構8基,土坑158基,柱穴列4条,ピット群2か所/土師器(坏・椀・高台付坏・小皿・高台付小皿・甕・甑),須恵器(坏・高台付坏・蓋・盤・高盤・鉢・捏鉢・円面硯・把手付中空円面硯・短頸壷・長頸瓶・甕・甑),灰釉陶器(皿・瓶類),土製品(土玉・土錘・支脚・紡錘車・羽口・置き竈),石器・石製品(砥石・腰帯具),金属製品(刀子・鉄鏃・鎌・手鎌・鋤先・紡錘車・釘・閂・馬具・小札・火打金・金鉗・腰帯具・鉄滓) |
中世・近世 |
方形竪穴遺構1棟,地下式坑1基,井戸跡2基,墓坑3基,土坑141基,溝跡25条,道路跡3条,段切状遺構1か所,柱穴列2条/土師質土器(小皿・内耳鍋・擂鉢・火鉢・蓋カ),陶器(小坏・碗・皿・おろし皿・擂鉢・壺・花瓶・甕),磁器(碗・皿),土製品(鋳型・芥子面),石製品(五輪塔・宝篋印塔),瓦(平瓦),金属製品(煙管),銭貨(永楽通寶・寛永通宝) |
要約
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古墳時代中期から平安時代を中心とした集落跡と,16世紀後半以降の屋敷跡の一部を確認した。8世紀前葉から10世紀中葉の鍛冶工房跡が8基確認され,複数の炉や作業用土坑が重複し,多量に出土した鉄滓の成分分析から,継続的に精錬鍛冶と鍛錬鍛冶を操業していたことが明らかとなった。嶋名郷の中心的な集落である島名熊の山遺跡とは,集落の消長を共にする部分が多く,嶋名郷の発展を鉄生産で支えた集落と考えられる。 |