根方遺跡・諏訪寺院跡
ねかたいせき・すわじいんあと
所在地MAP
所在地 | 阿見町追原1535-1ほか |
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立地 | 阿見町東部、清明川左岸の標高約25mの台地上 |
調査期間 | 2024年9月1日〜2025年3月31日 |
調査面積 | 1,946㎡ |
主な時代 | 縄文時代古墳時代奈良時代平安時代 |
主な遺構 | 縄文土器、土師器、須恵器、灰釉陶器、土製品、石製品、鉄製品、瓦 |
主な遺物 | 縄文土器、土師器、須恵器、灰釉陶器、土製品、石製品、鉄製品、瓦 |
調査の状況
date on: 2025.02
基壇建物から北東に20mほど離れた場所で、多量の瓦が出土しました。これらの瓦には、割れていないものと細かく割れたものなどがありました。掘り込みを伴わず、ほぼ同じ高さで水平に近い状態で出土していることから、屋根から落下した瓦や不要になった瓦などが廃棄された後、埋没するまで放置されていた可能性があります。
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広範囲に広がる古代の瓦
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列状の瓦片
調査の状況
date on: 2024.11
調査区の中央部で、奈良時代の瓦を含む遺物包含層を確認しました。新しい時代の陶磁器も近くで出土しているため、奈良時代よりも後世に攪乱を受けたものと考えられます。多くの瓦が散乱した状態の中、文様のある瓦当部がほぼ完全な状態で残る軒丸瓦も出土しました。同じ文様の軒丸瓦は平成21年度の調査でも出土していますが、全体像がわかるものは初めての出土で、貴重な発見です。
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軒丸瓦とともに散乱した状態の古代の瓦
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出土した軒丸瓦
調査の状況
date on: 2024.10
9月から調査を開始し、表土除去と並行して遺構の調査を進めています。調査区から道路を挟んだ西側には、建物の基壇状に土の高まりが残る場所が確認でき、周辺で奈良・平安時代の布目瓦が多数採集されていることから「諏訪寺院跡」と呼ばれています。今回の調査では、この寺院跡に関連する遺構・遺物について注目されます。現在調査中の竪穴建物跡からも捨てられた瓦が出土しました。
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調査区(左)と基壇状の高まりが残る山林(右)
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瓦が出土した奈良時代の第34号竪穴建物跡