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「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。
所在地 | 猿島郡境町大字塚崎字清水2430-1ほか |
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立地 | 境町北西端部、利根川左岸の標高約13mの低地上 |
調査期間 | 令和6年9月1日~令和7年1月31日 |
調査面積 | 3,725㎡ |
主な時代 | 縄文時代、古墳時代、平安時代 |
主な遺構 | 竪穴建物跡42棟(縄文6、古墳33、平安3)、土坑27基(縄文2、時期不明25)、ピット33基(時期不明)、炉跡2基(時期不明)、柱穴列2条(時期不明)、溝跡2条(時期不明2)、鍛冶工房跡1か所(平安)、ピット群1か所(時期不明)、遺物包含層1か所(縄文) |
主な遺物 | 縄文土器(深鉢・浅鉢)、土師器(坏・高台付坏・椀・坩・器台・高坏・片口甕・台付甕・甕・甑・有孔鉢・ミニチュア土器)、土製品(土偶・炉器台・土玉・管状土錘・炉石状土製品・鋳型・羽口)、石器(打斧・剥片・砥石)、鍛冶関連遺物(鉄滓・鍛造剥片) |
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
調査が終了しました。縄文時代から平安時代にかけての竪穴建物跡42棟を確認し、その内の33棟は古墳時代前期のもので、当該時期に大規模な集落が営まれていたことが確認できました。平安時代の竪穴建物跡3棟は、竈と炉を併設しており、羽口や鉄滓などが出土しています。また、鍛冶工房跡からは大型の羽口と鉄滓などが出土しており、当遺跡で製鉄に関わる作業が行われていたことが推測されます。
古墳時代前期の第57号竪穴建物跡からは、床面付近から炭化材などが多く出土しました、また、炭化材の下から土師器の器台や甕などが出土していることから、焼失した建物と考えられます。この建物跡の中央部北側の炉からは、炉石状土製品が出土しました。大きさは約30cmで、炉の長軸方向に直交するように捉え付けており、煮炊き時の火力や燃焼効率の向上に関する機能が想定されます。
9月から今年度の調査がスタートしました。令和5年度の調査の続きとなる調査区北側からは、古墳時代前期の第42号竪穴建物を確認しました。この建物跡からは垂木など炭化材が多く出土し、焼失した建物と考えられます。また、遺物としては土師器の甕や坏、器台、土玉などが出土しています。特徴的なことは、炭化材の下から遺物が出土していることです。建物から土器などを持ち出すことなく、焼失した可能性が考えられることです。古墳時代前期の当時の生活を知る上で貴重な調査となりました。
〒306-0405 茨城県猿島郡境町塚崎2448−7付近
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