[ご案内マップ]
18 772 358*88
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。
所在地 | つくば市陣場 |
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立地 | つくば市南西部、谷田川と西谷田川に挟まれた標高約22mの台地縁辺部 |
調査期間 | 2024年4月1日~2025年3月31日 |
調査面積 | 28,920㎡ |
主な時代 | 縄文時代、古墳時代 |
主な遺構 | 竪穴建物跡、土坑、溝跡、柱穴列 |
主な遺物 | 縄文土器、土師器、須恵器、土製品、石器 |
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
縄文時代中期の第371号竪穴建物跡の中央部から、土器埋設炉(土器を埋設した炉)を確認しました。当遺跡では多く見られる形態の炉ですが、埋設した土器の中には雲母片岩などの石が入れられており、珍しい例です。構築状況を確認するために炉を断ち割ると、埋設した縄文土器の文様がよく観察でき、また、底部を打ち欠いた土器を埋設していることなどがわかりました。
古墳時代の焼失した第303号竪穴建物跡から、小型の壺や赤く塗られた土器などがまとまって出土しました。写真(右)の手前中央にある土器は装飾器台と呼ばれるものです。よく見ると器面に三角形の透孔(すかしあな)や脚部に円形の孔が開けられており、装飾性の高さがうかがえます。これらの土器は、埋め戻した土の中から出土しており、竪穴建物の焼失後に投棄されたと考えられます。
古墳時代の焼失した竪穴建物跡を確認しました。建物の屋根を支えていたと考えられる炭化した木材が焼け落ちた状態で発見されました。また、焼失の際に外壁が焼けてレンガのようにかたくなった竈を確認しました。当時の姿をとどめており、古墳時代の竈の構造を知ることができる貴重な発見です。
古墳時代の竪穴建物跡から3cmほどの勾玉が出土しました。よく見ると、ひもを通すための小さな穴があけられています。勾玉といえば、一般的にはヒスイやメノウでできたものが多く知られていますが、土製の勾玉であることから、用途としては装身具とは別の祭祀道具と推測できます。当遺跡出土の土製の勾玉は古墳時代後期の竪穴建物跡から出土しており、当時の祭祀行為の一端を垣間見ることができます。
〒305-0861 茨城県つくば市谷田部2414付近(陣場E13街区)
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18 772 269*25
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