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埋蔵文化財講演会を開催します 2012.11


 
茨城県立歴史館で開催する『茨城県教育財団調査遺跡紹介展2012 − 見て ふれて 楽しい考古学 −』(12月8日〜1月27日)に合わせて,県民の皆様に埋蔵文化財についての理解を一層深めていただくため,埋蔵文化財講演会を行います。  

当紹介展で展示する,ほぼ完形のミミズク土偶が出土した上境旭台貝塚からは,たくさんの貝殻や動物・魚の骨が見つかっています。その中には,氷河期に繁栄した動物として知られ,縄文時代晩期に日本列島から姿を消した大変貴重なオオヤマネコの骨もありました。動物考古学の第一人者である西本豊弘先生が,これらの動物遺体から縄文時代の自然環境や暮らしの様子を読み解いていく興味深い内容の講演会となります。また,講演会終了後には,調査員による展示解説も実施いたします。たくさんの皆様にご来場いただき,いにしえの茨城に思いを馳せていただければと思います。
 
1日時
平成24年12月9日(日) 午後1時30分〜午後3時20分
2場所 茨城県立歴史館 講堂 水戸市緑町2-1-15 
〔ご案内マップ:茨城県立歴史館〕
3講演内容 「動物考古学からみた縄文時代の環境とくらし」
国立歴史民俗博物館教授 西本 豊弘 氏
4申込先 公益財団法人茨城県教育財団
埋文企画管理課 TEL.029-225-6587 までご連絡ください。
5その他 要予約 定員:200人
 
動物の骨を鑑定する講師の西本教授
(平成23年度の上境旭台貝塚での研修から)
展示するミミズク土偶(上境旭台貝塚出土)
 

茨城県教育財団調査遺跡紹介展2012 −見て ふれて 楽しい考古学−の 開催について  


 
茨城県教育財団では,文化財保護強調週間(11月1日〜7日)と,いばらき教育月間(11月1日〜30日)にちなみ,調査遺跡紹介展をつくば市役所本庁舎,茨城空港並びに埋蔵文化財整理センターにて開催いたします。

この紹介展は,平成22・23年度に実施した発掘調査の成果の一部や整理作業の様子を一般の方々に公開するものです。それぞれの会場では,解説員が常駐し,展示している土器や石器の解説を行います。また,小中学生の皆さんが体験できるコーナーを設けましたので,考古学の楽しさを味わってみて下さい。また,考古学グッズのプレゼントも用意してあります。たくさんの方々のご来場をお待ちしています。
 
1会場
第1期
第2期
第1会場 第2会場
つくば市役所1階情報展示コーナー
ご案内マップ
茨城空港旅客ターミナルビル2階 会議室
ご案内マップ
整理センター国田分館展示室・作業室
ご案内マップ
2期日 10月15日(月)〜19日(金) 11月1日(木)〜4日(日) 11月1日(木) 〜3日(土)
3時間 9:00 〜 17:15
*15日は午後,19日は午前のみ開設
9:00〜16:00 9:00〜16:00
4内容 ・現在整理作業を行っている遺跡の遺物展示
(坂東市然山西遺跡・つくば市上境旭台貝塚ほか)
・体験コーナー(パズル,土器分け,文様つけ,鏡のこすりだし)
・ビデオ上映(発掘・整理作業の様子)
・展示解説は随時行います。解説員にお声をお掛け下さい。
*茨城空港では,ギャラリートーク(遺跡・遺物の説明会)を行います。 (11月3日(土)・4日(日) 14:00〜)
 
イオンモール水戸内原店にて行われた昨年度の紹介展
土偶パズルなど体験コーナーも充実
 

2012関東考古学フェア開催中 


 
7月1日から11月30日まで,関東考古学フェアを開催中です。
詳しくは,下のリーフレットをご覧ください。
※スタンプラリーについて
「茨城県立歴史館」のほか,茨城県教育財団で実施予定の現地説明会・調査遺跡ミニ紹介展でも押すことができます。
 
 
 
 
(公財)茨城県教育財団のイベント一覧
9月
9月上旬    大洗町千天遺跡現地説明会
10月 15〜19日  調査遺跡ミニ紹介展 つくば市役所
11月 1〜3日  歴史の広場 整理センター国田分館
1〜4日  調査遺跡ミニ紹介展 茨城空港
※HP「発掘情報いばらき」でご確認ください。
 

見て,ふれて,楽しい考古学 −茨城県教育財団調査遺跡ミニ紹介展2011−の開催について  2011.10.19


 
茨城県教育財団では,文化財保護強調週間(11月1日〜7日)と,いばらき教育月間(11月1日〜30日)に合わせて,調査遺跡ミニ紹介展を茨城大学図書館及び埋蔵文化財整理センター並びにイオンモール水戸内原店で開催いたします。

この紹介展は,平成22年度に実施した発掘調査の成果の一部や整理作業の様子を一般の方々に公開するものです。それぞれの会場では,解説員が常駐し,展示してある土器や瓦の解説を行います。また,小中学生の皆さんが体験できるコーナーを設けましたので,考古学の楽しさを味わってみて下さい。たくさんの方々のご来場をお待ちしています。
 
1会場
第1期
第2期
第1会場 第2会場
茨城大学図書館展示室
地図
整理センター国田分館展示室・作業室
地図
イオンモール水戸内原店ホールB(2F)
地図
2期日 11月2日(水)〜6日(日) ※3日(木)は休館 11月4日(金)・5日(土)
11月25日(金)〜27日(日)
3時間 9:00〜16:00
※5日・6日は11:00〜16:00
9:00〜16:00 10:00〜17:00
4内容 ・現在整理作業を行っている遺跡の遺物展示
(水戸市水戸城跡・つくば市上境旭台貝塚など)
・ギャラリートーク(遺跡・遺物の説明会)
※11月26日(土)・27日(日) 13:00〜14:00
・体験コーナー(パズル,土器分け,文様つけ,鏡のこすりだし)
・ビデオ上映(発掘作業の様子)
・展示解説は随時行います。解説員にお声をお掛け下さい。
 
昨年度の紹介展(茨城県庁にて)
体験コーナー(文様つけ)
 

2011関東考古学フェア開催中 


 
 
 
 
 
 
(財)茨城県教育財団埋蔵文化財部
8月
・8月6日  稲敷市神屋遺跡現地説明会 ※HP「発掘情報いばらき」でご確認ください。
10月 ・10/29(土)  歴史探検バスツアー(石岡市東田中遺跡他) ※HP「茨城県立歴史館」でご確認ください。
11月 ・11/3〜5  「歴史の広場」(整理作業体験等)会場:埋蔵文化財整理センター国田分館         
・ミニ紹介展(茨城大学図書館・期日等未定)      
・11月上旬  石岡市東田中遺跡現地説明会  ※HP「発掘情報いばらき」でご確認ください。
 

埋蔵文化財講演会を開催しました。


 
5月28日(土),茨城県立歴史館の講堂において,埋蔵文化財講演会を開催しました。約140人の方が参加され,考古学の楽しさにふれていただくことができました。 講演会は,茨城大学人文学部准教授 田中 裕(たなか ゆたか)先生を講師としてお迎えし,「交通がもたらした地域社会の変化−国家形成初期の東関東を中心として−」と題して,弥生時代から古墳時代にかけての村落景観と地域社会について,人文環境論の視点から,当時の交通をキーワードにわかりやすくお話しいただきました。なかでも那珂市森戸遺跡から出土した東京湾岸南部の特徴を持つ土器を例に,出土遺物から読みとれる当時の交通ネットワークと人々の交流について,国家形成期の社会動向を踏まえた広い視野からお話しいただきました。講演会後は,参加者の皆様に同館において開催中の「茨城・栃木・群馬3県合同北関東自動車道全線開通記念 道は文化の交差点−山路から海路へ−」と「教育財団調査遺跡紹介展」をご覧いただき,当財団の調査員が,北関東自動車道建設に伴い発掘調査された遺跡の展示品や,昨年度当財団が発掘調査を実施した6遺跡の出土品について解説を行いました。  

多くの皆様にご参加いただき,講演会が盛大に開催できましたことを深く感謝申し上げます。なお,「茨城・栃木・群馬3県合同北関東自動車道全線開通記念 道は文化の交差点−山路から海路へ−」と「教育財団調査遺跡紹介展」は,6月19日(日)まで開催中です。皆様のご来場をお待ちしています。
 

写真1 講演に耳を傾ける参加者

写真2 参加者の質問に答える田中先生

 

写真3 出土品を解説する調査員

写真4 好評な体験コーナー

 

茨城・栃木・群馬3県合同 北関東自動車道全線開通記念「道は文化の交差点−山路から海路へ−」&−2011茨城県教育財団発掘調査遺跡紹介展−の開催について  2010.05.06


 
茨城県教育財団では,多くの県民の皆さまに埋蔵文化財への興味や関心を深めていただくため,発掘調査遺跡の紹介展を茨城県立歴史館で毎年開催しています。 今回の紹介展は北関東自動車道全線開通記念事業として,北関東3県の調査成果の一部(茨城8遺跡,栃木9遺跡,群馬16遺跡)を公開するとともに,平成22年度に当財団が発掘調査をした遺跡の内,6遺跡の主な出土遺物を公開するものです。

5月28日(土)には,茨城大学人文学部准教授田中裕先生の講演会「交通がもたらした地域社会の変化−国家形成初期の東関東を中心として」を開催します。また,調査員による遺跡説明会を実施します。たくさんの方々のご来場をお待ちしています。
 
1期間
平成23年5月21日(火)〜6月19日(日) 午前9時〜午後5時
2会場 茨城県立歴史館 第3展示室 ※講演会は講堂
3内容 1、出土遺物の展示
2、講演会(5月28日(土) 13時30分〜15時30分)
 ※講演会は事前申し込みが必要です。先着200人     
  申し込み先:財団法人茨城県教育財団 企画管理課   
  TEL 029-225-6587
3、遺跡説明会(5月28日(土) 15時40分〜16時10分)
 

写真1 講演会の様子(昨年度)

写真2 遺跡説明会の様子(昨年度)

 

平北田遺跡(つくば市)で一般公開を開催致しました。  2010.03.11


 
3月6日(土)につくば市の平北田遺跡で一般公開を開催しました。足元の悪い中,近隣の方々をはじめ県内各地から200人を超える方々が参加して下さいました。一辺が9mもある大形住居跡を目の当たりにされて,その大きさに驚きの声が上がっていました。調査員の説明に耳を傾けメモを取られたり,竪穴住居跡の構造や鍛冶工房跡などについて多くの質問が出されたりするなど盛況な一般公開になりました。参加された方々の熱意が伝わったのか,心配された雨も降らず公開を終了することができました。
お忙しい中ご参加くださいました皆様,ありがとうございました。
 

ここから出入りをしていたのでしょうか 

これは古墳時代の土師器です

 
 

平北田遺跡につくば市立柳橋小学校の5年生が見学に訪れました。 


 
2月25日(木)につくば市立柳橋小学校の5年生児童18人が見学に訪れました。春の陽気の中,児童たちは,担当調査員の説明を熱心に聞きながら,メモをとったり質問をしたりしていました。調査の様子や出土した遺物を目の当たりにし,自分の身近な地域に,1000年以上前から生活していた人々の知恵や工夫に触れることができ,興味津々の表情でした。今回の見学を機に,児童たちが考古学に興味を持ってくれることを大いに期待したいと思います。
 

調査員の説明を熱心に聞く小学生

わたしも発掘したくなってきたな

 

篠崎遺跡の一般公開が行われました。 2010.03.03


 
2月27日(土)に「阿見・プレミアム・アウトレット」の北側に位置する篠崎遺跡で一般公開を開催しました。前日から降り続いた雨に心配しましたが,開始時間には上がり,県内各地から130人を超える方々にご参加いただきました。古墳時代の住居跡や中世の地下式坑,出土した遺物などを熱心に見ていただき,「1軒の住居に何人くらいの人が住んでいたのですか?」「住居跡の屋根はどんなふうに葺いていたのですか?」など多くの質問があり,遺跡の昔の姿に思いをはせていらっしゃったようです。公開終了後には,遺跡に隣接する西光寺の薬師如来坐像のご開帳があり,多くの方が拝観されていました。参加者の皆さんは歴史と文化の1端に触れ,有意義な時間を過ごすことができた様子でした。
 

この壺にはいろいろな細かい文様が
つけてあります。

古墳時代の住居跡では
炉で煮炊きをしていました。



並松遺跡・藤前遺跡で発掘調査見学会が行われました。 2010.02.19


 
2月19日(金)に,城里町文化財保護審議会委員の方々8人が,研修のため発掘調査見学に訪れました。並松遺跡と藤前遺跡の2か所の調査現場では,中世石塚城跡にかかわる堀跡や,奈良・平安時代の竪穴住居跡などを中心に,熱心に説明を聞いていただきました。また,出土した土器や鉄製品などを直接手にとってながめ,たいへん感心されていました。その後の質疑応答では,今回の調査で出土した遺物の展示方法や保存方法についても熱心に質問されていました。私たちの調査が城里町の文化財保護に役立っていることを改めて実感しました。今後も多くの方の見学や発掘体験への参加をお待ちしています。

【問い合わせ先】
(財)茨城県教育財団本部 埋蔵文化財部 企画管理課 TEL.029-225-6587
 

藤前遺跡の説明を聞く参加者

出土した遺物の説明を聞く参加者



平北田遺跡一般公開のお知らせ 2010.02.23


 
一般国道468号(首都圏中央連絡自動車道)建設事業に伴い,10月から調査を行っています。遺跡は,古墳時代後期の竪穴住居跡を中心とした集落跡です。
つきましては,この調査成果を県民の皆様にご覧頂くため,一般公開を開催いたします。たくさんの皆様のご来場をお待ちしております。
 
1日時
平成22年3月6日(土) 
午前10時公開・説明開始(午前11時30分終了予定)
2場所 平北田遺跡
つくば市大字平字北田143番地ほか
(つくばエクスプレス「万博記念公園駅」徒歩10分)
ご案内マップ:一般公開会場
3調査の概要

当遺跡で確認された遺構は,古墳時代後期の竪穴住居跡26軒,鍛冶工房跡1基,平安時代の竪穴住居跡1軒の他,井戸跡,道路跡,溝跡や土坑などです。特に注目されるのは,古墳時代後期の住居跡で,竈を持った大形の住居跡が多く,貯蔵穴が竈と対象の位置にあるものや出入り口に張り出し部を持つものを確認しました。また,焼土や炭化材が出土したり,石製品のなつめ玉や臼玉,土製品の小玉や勾玉が出土する住居跡が多く,使われなくなった住居を廃棄するときの様子を知る手がかりを得ることができました。東谷田川の対岸に位置する島名熊の山遺跡との関係が注目されます。

4問い合わせ先

財団法人茨城県教育財団
企画管理課 TEL 029-225-6587
つくば平事務所 TEL 029-836-9665
※当日は現場がぬかるむ場合もございますので,長靴など足下が汚れてもいい用意をお願いします。

 

古墳時代後期の竪穴住居跡の竈脇から,土師器の坏や甕などが集中して出土しました。

石製品のなつめ玉や臼玉,土製品の小玉や勾玉,鏡の模造品が住居跡から出土しました。

 

篠崎遺跡一般公開のお知らせ 2010.02.15


 
阿見吉原地区土地区画整理事業に伴い,9月から調査を行っています。古墳時代の竪穴住居跡を中心とした集落跡です。
つきましては,この調査成果を県民の皆様にご覧頂きたく一般公開を開催いたします。皆様のご来場をお待ちしております。
 
1日時
平成22年2月27日(土) 
午後1時公開・説明開始(午後2時30分終了予定)
2場所 篠崎遺跡 
稲敷郡阿見町大字吉原字篠崎2291番地の1ほか
(あみ・プレミアム・アウトレット隣り)
ご案内マップ:一般公開会場
3調査の概要

当遺跡で確認された遺構は,古墳時代前期から後期の竪穴住居跡20軒,中世の地下式坑7基の他,井戸跡,溝跡や道路跡などです。特に注目されるのは,床面を掘り込んだ炉で煮炊きをしていた,古墳時代の前期から中期の住居跡です。多くの住居跡では焼けた土や炭になった木材が集中して確認でき,住居を廃絶した時の様子がよく分かります。また,生活で使用した甕や炉器台などの実用品や,高坏や器台,坩など「まつり」で使用された土器が出土しており,これらの中には千葉県などの南関東地方から出土する土器の特徴を持つものも含まれています。当時の霞ヶ浦沿岸地域の文化に関する貴重な資料になるものと考えられます。

4問い合わせ先

財団法人茨城県教育財団
企画管理課 TEL 029-225-6587
阿見吉原事務所 TEL 029-889-5645
※当日は現場がぬかるむ場合もございますので,長靴など足下が汚れてもいい用意をお願いします。

 

古墳時代前期の竪穴住居跡です。炉が数か所確認できました。

出土した土器はほとんどが土師器と呼ばれる,素焼きの土器です。

 

篠崎遺跡に阿見吉原東土地区画整理事業評価員会の一行が視察に訪れました。 2010.02.15


 
2月9日(火)に阿見吉原東土地区画整理事業評価員会の方々が視察に訪れました。実際に調査の様子を見ていただき,調査方法や当遺跡の立地,各遺構の時期や出土した遺物などについて,調査員の説明を熱心にお聞きいただきました。「他にもこの周辺に遺跡はあるのですか?」という質問があり,南隣の「あみプレミアムアウトレット」の場所にも薬師入遺跡という当遺跡と同じ古墳時代の集落跡があったことをお話しすると,たいへん感心された様子でした。
 

古墳時代前期の住居跡が
台地の平坦部に広がっています。

南東部の斜面に,12基の地下式坑が
集中して作られています。

 
 

篠崎遺跡に三郷市市役所まちづくり推進部の一行が見学に訪れました。 2010.01.22


 
1月22日(金)に事業委託者の竜ケ崎工事事務所の方の案内で,三郷市市役所まちづくり推進部の方々が見学に訪れました。調査員の説明に,みなさん熱心に耳を傾け,調査内容や調査までの経緯などについてたくさんの質問がありました。また,地域住民や関係者の方々に埋蔵文化財の重要性や阿見吉原東地区土地区画整理事業への理解を深めていただくために,体験学習やいろいろな見学会を催すなど,開発と文化財保護に関わる機関が連携しながら調査を行っていることにも大変感心されていました。発掘調査に携わっている調査員は,将来のまちづくりに役立つような調査になるように「さらにがんばらなければ」と,思いを新たにしていました。
 

この土器には,すすが付いています。
煮炊きに使ったことが分かります。

ここは地下式坑という中世のお墓に
関連する施設です。
(後方は阿見プレミアムアウトレット)

 

宮原前遺跡の一般公開が行われました。 2010.01.20


 
1月16日(土)に一般公開を開催しました。当日はやや風がありましたが,県内各地から180人を超える多くの方々にご参加いただきました。住居跡や連結竪穴遺構などの遺構や出土遺物について担当調査員からの説明を熱心に聞いていただきました。ご参加いただいた皆様に地域の文化財に興味をもっていただけたことで,たいへん有意義な一般公開とすることができました。
 

1300年前の繊細な技術に感心

竪穴住居跡の構造に得心

 

篠崎遺跡に茨城県建築技術協会・県土木部都市局都市整備課関係職員研修会・阿見吉原東土地区画整理審議会の方々が見学に訪れました。 2009.12


 
12月3日(木)に茨城県建築技術協会,4日(金)に県土木部都市局都市整備課関係職員研修会,15日(火)に阿見吉原東土地区画整理審議会の方々が相次いで見学に訪れました。調査員が遺跡の立地や確認された遺構,出土した遺物について説明をし,参加された方々は,熱心に耳を傾けていました。また,「この土器は輪積みで作るのですか?」「勾玉のような装飾品などは出土するのですか?」などの質問があり,多くの方が古代の様子について強い関心を寄せていました。
 

遺物はこのように出土しています。

持ってみると結構重いです。

この炉で煮炊きをしていました。

土器には焼けたあとがあります。

土器に混じって,炭や焼けた土も
出土しています。

何人ぐらい住んでいたのでしょうか。

 
こちらもご覧ください。
阿見吉原地区の圏央道IC周辺市街地整備事業の様子がご覧になれます。
また,篠崎遺跡の様子が『まちづくりニュースVOL15』に紹介されています。
アクセス先:『圏央道IC周辺土地区画整理事業』概要(Topページ)
 

宮原前遺跡一般公開のお知らせ 2010.01.07


 
一般国道468号首都圏中央連絡自動車道建設事業に伴い,8月から調査を行っています。奈良時代から平安時代にかけての竪穴住居跡と掘立柱建物跡を中心とした集落跡です。
つきましては,この調査成果を県民の皆様にご覧頂きたく一般公開を開催いたします。たくさんの皆様のご来場をお待ちしております。
 
1日時
平成22年1月16日(土) 
午前10時30分公開・説明開始(正午終了予定)
2場所 宮原前遺跡 常総市大生郷町字香取前5812番地の1ほか
ご案内マップ:一般公開会場
3調査の概要 確認された遺構は,奈良時代と平安時代を中心とした竪穴住居跡29軒,掘立柱建物跡10棟,中世から近世にかけての井戸跡や溝跡などです。
特に注目されるのは,溝でつながれた2基の竪穴遺構や,住居跡から出土した焼成されていない管状土錘(おもり)で,ともに県内で初めて確認されました。また,レンガ状に切り出された石材を補強材として使用した竈を持つ住居跡や,住居跡から出土した須恵器の双耳坏などがあります。
当時の下総国にどんな文化が普及していたのかを考える上で貴重な資料になるものと考えられます。
4問い合わせ先

財団法人茨城県教育財団
企画管理課 TEL029-225-6587
常総東事務所  TEL0297-24-7725
※当日は現場がぬかるむ場合もございますので,足下が汚れてもいい用意をお願いします。

 

大小2基の竪穴遺構には柱穴があり,溝とともに機能していたと考えられます。

未焼成の管状土錘は長さ10cmほどで,16個がまとまって出土しました。

 

埋蔵文化財講演会を開催しました 2010.01.04


 
12月19日(土),茨城県立歴史館において,埋蔵文化財講演会を開催しました。約200人の方が参加され,考古学の楽しさを味わっていただくことができました。 講師には駒澤大学文学部教授 設楽博巳(したらひろみ)先生をお招きし,「玉の呪力〜弥生時代の墓からさぐる〜」と題して,呪術的な面を中心に玉のもつ様々な問題や破砕された管玉などについてお話しいただきました。終了後は,参加者の皆様に同館において開催中の「教育財団調査遺跡紹介展」をご覧いただき,茨城県教育財団の調査員が8か所の遺跡の展示品について解説を行いました。
  多くの皆様にご参加いただき,講演会が盛大に開催できましたことを深く感謝申し上げます。なお,「教育財団調査遺跡紹介展」は,1月24日(日)まで開催しています。たくさんの皆様のご来場をお待ちしています。
 

玉の呪力についてわかりやすく講演する設楽先生

画像をまじえた講演に熱心に耳を傾ける参加者

展示解説を興味津々に聞いている参加者

土器などの展示遺物を丁寧に説明する調査員

 

埋蔵文化財講演会のお知らせ 2009.11.13


 
茨城県立歴史館で開催する「教育財団調査遺跡紹介展」(12月8日〜1月24日)にちなみ,県民の皆様に埋蔵文化財についての理解を一層深めていただくため,埋蔵文化財講演会を開催します。たくさんの皆様のご来場をお待ちしています。
 
1日時
平成21年12月19日(土) 午後1時30分〜午後3時20分
2場所 茨城県立歴史館 講堂
水戸市緑町2-1-15  〔ご案内マップ:茨城県立歴史館
3講演 「玉の呪力−弥生時代の墓からさぐる−」
駒澤大学文学部教授 設楽 博己氏
4申込 財団法人茨城県教育財団 
企画管理課 TEL.029-225-6587
5その他

要予約 定員:200人
入館料150円が必要となります。
(高校生以下,満70歳以上の方無料)           

 

毎年好評を博している埋蔵文化財講演会
(昨年度の講演会「茨城の戦国時代」から)
 

篠崎遺跡にバイパス開通記念ウォーキングの一行が見学に訪れました。 2009.11.20


 
11月15日(日)に,竜ケ崎工事事務所が主催する「竜ケ崎阿見線バイパス開通記念ウォーキング」の一行が見学に訪れました。当日は天候にも恵まれ,発掘調査を実施する理由,遺跡の立地や時代などの概要,調査の方法,遺構と遺物について,調査員の説明を熱心に聞いていただきました。初めて遺跡を訪れた方の中には,住居跡の大きさに感心される方,出土した土器を直接手にとって興味深げにながめる方などがいらっしゃいました。今後も多くの方の見学や発掘体験への参加をお待ちしています。
【問い合わせ先】
(財)茨城県教育財団本部 埋蔵文化財部 企画管理課 TEL.029-225-6587
 

ウォーキングの疲れも見せず,熱心に説明を聞いていただきました

住居の時代や大きさなどについて,質問が出ました

 

平成21年度「歴史の広場」が終了しました。 2009.11.12


 
埋蔵文化財整理センター国田分館において,平成21年度「歴史の広場」を開催(11月3〜5日)しました。
期間中は,勾玉づくり体験や講演会,整理作業見学などに183人という多くの皆様にご参加いただき,考古学の楽しさを味わっていただくことができました。
勾玉づくりには多くの親子の皆様にご参加いただき,お揃いの勾玉をつくるなどご家族で楽しんでいただけました。また,講演会では,茨城キリスト教大学講師瓦吹堅先生から「茨城の土偶」という演題で,県内から出土した土偶を中心に,様々な形をした土偶を分かりやすく紹介していただきました。
  たくさんの方にご来館いただき,今年度の「歴史の広場」を無事に開催できましたことを深く感謝申し上げます。
 

勾玉づくりは,親子で,友達同士でなど,思い思いの形に仕上げることができました。

展示コーナーでは,土器を興味深く観察
する方,直接手にとって感動する方もいました。

体験コーナーでは,パズルや模様の
写し取りを楽しんでいました。

講演会では,瓦吹先生が土偶の画像や
資料を使ってやさしく説明してくださいました。

 

平北田遺跡・上境旭台貝塚で遺跡見学会が行われました。 2009.10.29


 
10月29日(木)に,上高津貝塚「ふるさと歴史の広場」調査現場見学会の参加者17人が,見学に訪れました。当日は天候にも恵まれ,つくば市の2か所の調査現場を見学し,調査員から発掘調査を実施する理由や調査の仕方のほか,それぞれの遺跡の遺構と遺物についての説明を熱心に聞いていただきました。また,上境旭台貝塚では,出土した土器などを直接手にとって縄目の模様を確認したり,実際に貝層の発掘を体験していただきました。今後も多くの方の見学や発掘体験への参加をお待ちしています。
【問い合わせ先】
(財)茨城県教育財団本部 埋蔵文化財部 企画管理課 TEL.029-225-6587
 

私も掘ってみたいな(平北田遺跡)

土器片に触れて思いは縄文の世界に
(上境旭台貝塚)

 

篠崎遺跡に阿見町立吉原小学校の4年生の児童が体験学習に訪れました。 2009.10.20


 
10月20日(火),天候に恵まれ,すがすがしい秋空の下,当遺跡に阿見町立吉原小学校の4年生18人と引率の先生3人の計21人が体験学習に訪れました。体験学習は,まず調査員による遺跡の概要や出土した遺物の説明から始まり,次に住居の床や土器に触れてもらいました。その後,移植コテを使って住居跡の掘り込み作業を体験してもらいました。児童からは「土器のかけらを見つけた」「床ってこんなに固いんだ」などの驚きと興奮に満ちた声が上がりました。児童たちは,身近な地域の昔のくらしにたいへん関心を抱いたようです。
【問い合わせ先】
(財)茨城県教育財団本部 企画管理課 TEL029-225-6587
(財)茨城県教育財団 阿見吉原事務所 TEL029-889-5645
 

出土している遺物を見て歓声を上げる児童

掘り込みに熱中する児童たち

 

「歴史の広場」開催のお知らせ 2009.9.14


 
茨城県教育財団では,文化財保護強調週間(11月1日〜7日)といばらき教育月間(11月)にちなみ,「歴史の広場」を開催します。期間は,平成21年11月3日(火)から11月5日(木)までの3日間です。日程・内容は以下のとおりです。
特に,11月3日(月)に勾玉づくりや講演会(要予約)を開催します。たくさんの方々のご参加をお待ちしています。
 
整理センター国田分館〔ご案内マップ〕
11月3日(火)
11月4日(水)/ 11月5日(木)
勾玉づくり体験(要予約)
9:30〜10:30
先着60人・参加費無料

講演会 (要予約)
11:00〜12:00
講師 茨城キリスト大学講師
瓦吹 堅先生
演題 「茨城の土偶(仮)」

遺物展示・自由見学
9:00〜15:00

〜整理作業公開〜
9:00〜15:00
・島名熊の山遺跡(つくば市)
・長井戸遺跡群(境町)
・姥久保遺跡(石岡市)
・大谷貝塚(美浦村)
・十王堂遺跡(日立市)
連絡先 財団法人茨城県教育財団 企画管理課
TEL 029-225-6587
今年度は,整理センター(見和)の公開は行いません。
 

勾玉をつくる参加者(昨年度)

講演会「茨城の埴輪」(昨年度)

 

中津川遺跡の一般公開に,たくさんの方々が訪れてくださいました。 2009.9.14


 
9月6日(日)午前10時半から,中津川遺跡の一般公開を実施しました。天候にも恵まれ,約350人という多くの皆様にご参加いただき,大盛況の中で遺跡を公開することができました。参加された皆様は確認した遺構の様子,出土した遺物の説明などを熱心に聞いてくださいました。また,道路跡から見つかった足跡から,当時の生活の様子に思いを寄せてらっしゃったようです。調査は,10月末まで実施し,遺跡の性格を明らかにしていく予定です。
【問い合わせ先】
(財)茨城県教育財団本部 企画管理課 TEL029-225-6587
(財)茨城県教育財団 石岡事務所 TEL0299-22-2568
 

古墳時代の住居跡について
説明を聞く参加者の皆様

道路跡から見つかった足跡に
興味を持つ参加者の皆様

 

「どきどき体験!歴史の世界へタイムワープ」(県立中央青年の家主催事業)の一環として小中学生が体験学習に訪れました。 2009.8.18


 
県立中央青年の家が実施した「どきどき体験!歴史の世界へタイムワープ」の一環として,小中学生23人が8月18日(火)に中津川遺跡で発掘の体験学習を,8月20日(木)に整理センター国田分館で整理作業の体験学習を行いました。
中津川遺跡では,昔の道路跡の発掘調査を行いました。とても暑い日でしたが,子供たちから「あっ また土器が出たよ」「私の土器には模様があるよ」などの元気な声が聞かれました。
整理センター国田分館では,土器片の接合作業と土器の文様を紙に写し取る拓本を行いました。「なんだか壊れそう」と恐る恐る土器に触れていた子も,次々と割れた土器片をつなぎ合わせていきました。拓本の実習では,「目では見えにくいのに,拓本で写し取ったらよく見えたよ」など,喜びの声が聞かれました。
 

ドキドキ ワクワク 発掘体験

説明を真剣に聞く小・中学生

「みんな付いたね」(接合体験)

土器の文様がよく見えた拓本実習

 

中津川遺跡に,小学生等が相次いで見学や体験に訪れました。 2009.8.31


 
7月26日(水)に国土交通省主催の親子見学会で19人の親子が,また,7月27日(木)に発掘体験でかすみがうら市立新治小学校の児童と先生4人が,さらに,7月28日(金)に鉾田市主催の「茨城歴史探検隊」の小学生と職員24人が中津川遺跡の見学に訪れました。
真夏の空の下,興味津々の子供たちから「土器がたくさん出土しているね。」「掘るのは楽しいね。」などの弾んだ声が聞かれ,貴重な見学や体験をすることができました。
【問い合わせ先】
(財)茨城県教育財団本部 企画管理課 TEL029-225-6587
(財)茨城県教育財団 石岡事務所 TEL0299-22-2568
 

興味深く説明をきく子どもたち(親子見学会)

住居跡を掘り込んでいる新治小の児童たち

遺跡の説明を興味深く聞く鉾田市の児童たち

出土した土器を興味深く聞く鉾田市の児童たち

 

大沢遺跡に友部小学校の児童が遺跡見学会に訪れました。 2009.8.18


 
夏休み中の8月18日(火)に,笠間市立友部小学校の6年生の児童と引率の先生,さらに保護者の方々の計54人が,遺跡の見学に訪れました。児童たちは,晴天の下,約1時間にわたって,調査員からの,発掘調査を実施する理由や調査の仕方,遺構と遺物についての説明を熱心に聞いていました。また,遺物の展示コーナーでは,出土した土器などを直接手にとって縄目模様を確認したり,当時の人びとが土器にどのように縄目をつけていたかを体験したり,他の時代の土器と当遺跡で出土した土器と見比べたりして,興味津々の様子でした。今後も,多くの方の見学や発掘体験へのご参加をお待ちしています。
【問い合わせ先】
(財)茨城県教育財団本部 埋蔵文化財部 企画管理課 TEL.029-225-6587
 

遺物の説明を熱心に聞く児童

縄目模様の付け方体験をする児童

 

古舘明神脇遺跡・根崎遺跡の一般公開を開催しました。 2009.8.21


 
8月8日(土)に一般公開を開催しました。古舘・根崎地区を始めとするつくば市内のほか,広く県内外から200人ほどの多くの方々にご参加いただきました。参加された方々は,古墳時代中期の火災の痕が残る大形の竪穴住居跡などを興味深く見学され,石製模造品や五鈴鏡の土製模造品などの説明にも熱心に耳を傾けてくださいました。ご参加いただきました皆様,ありがとうございました。
 

出土している土器群に感心する参加者

遺物の説明に熱心に聞き入る参加者

 

古舘明神脇遺跡に坂東市小中学校の先生方が発掘体験に訪れました。 2009.8.21


 
7月30日(木)に坂東市小中学校の先生方30人が,古舘明神脇遺跡に発掘体験に訪れました。気温が30度を超える炎天下,暑さにもめげず,竪穴住居跡の掘り込みに夢中になって取り組む姿が大変印象的でした。中には,完形の土器や紡錘車などの石器を掘り出す幸運に恵まれた方も出てきて,驚きの声を上げていました。きっと一生の思い出に残ることでしょう。この経験を,今後の教育活動に積極的に生かしていただければ幸いです。
 

熱心に掘り込みを進める先生方

紡錘車を掘り出した先生

 

平成21年度中津川遺跡・田崎遺跡一般公開のお知らせ 2009.8.18


 
一般国道石岡バイパス建設工事に伴い4月から調査している中津川遺跡・田崎遺跡では,縄文時代から中・近世にかけての遺構を数多く確認しました。特に,中津川遺跡では,現在の道路と平行するように中世から近世にかけての道路跡を確認しています。
つきましては,この調査成果を県民の皆様にご覧頂きたく一般公開を開催いたします。皆様のご来場をお待ちしております。
 
1日 時
平成21年9月6日(日)
午前10時30分公開・説明開始(正午終了予定)
2場 所 中津川遺跡 石岡市中津川字清水久保台123番地1ほか
ご案内マップ:一般公開会場
3内 容 中津川遺跡は,縄文時代から平安時代にかけて断続的に集落が形成され,中・近世においては主に墓域として利用されたことがわかりました。注目すべき遺構は,現在の通称「高浜街道」と平行するように確認された約92mの道路跡です。道路面は5回の作り替えが認められ,出土遺物から今のところ中世から近世にかけて使用されていたものと考えています。この道路跡は古くから石岡と高浜を結ぶ主要な道路として機能していたことを物語っています。
田崎遺跡は昨年度からの継続調査で,今年度は埋没谷に縄文時代早期の土坑をはじめ古墳時代,奈良・平安時代の住居跡や掘立柱建物跡を確認しました。現場はご覧いただけないので,遺物等による公開となります。
4連絡先 財団法人茨城県教育財団
企画管理課 TEL 029-225-6587
石岡事務所 TEL 0299-22-2568
 

埋没谷につくられた遺構(田崎遺跡)

高浜街道と平行している道路跡(中津川遺跡)

 

常陸太田市の教頭先生方が研修会で視察されました。 2009.8.3


 
8月3日(月)に常陸太田市の教頭先生方19人が当財団の発掘現場(石岡市中津川遺跡)と整理センター国田分館を訪れました。
中津川遺跡では,担当調査員から発掘調査をしている弥生時代の住居跡や江戸時代の道路跡などの説明を聞き,「こんな小さな建物に住んでいたのですね」などの感想を述べていました。
また,整理センター国田分館では,発掘した遺跡を報告書にまとめる整理作業を見学し,破片を一つ一つ接合して大きな土器に組み上げる作業や,小さな土器を正確に実測する作業を熱心に見入っていました。
〔見学・体験のご案内〕
教育財団が実施している埋蔵文化財発掘調査事業については,事前にお申し込みをいただければ,一般の方も発掘作業や整理作業の様子を見学したり体験したりすることができます。また学校教育では,郷土学習として授業で活用することもできます。実際に発掘現場をご覧になったり,発掘を体験したり,土器を見たりして,郷土茨城の古代のロマンに触れてみませんか。
たくさんの皆様のご来場・ご来館をお待ちしています。
 

昔の住居跡の大きさに驚く先生方

大きな土器へと破片を接合する作業を見学

 

中津川遺跡に石岡市の先生方が郷土学習の一環として訪れました。 2009.7.30


 
7月30日(木),当遺跡に,石岡市に新しく赴任した先生と新規採用の先生合計33人が郷土学習のために訪れました。発掘調査を実施する理由や,調査して現在までに判明したことなどを遺構と出土した土器で説明を受けました。真夏の暑い日差しでしたが,郷土の歴史を学ぼうと熱心に耳を傾ける姿が印象的でした。「2学期に子どもたちにぜひ伝えたい」という声も聞くことができました。
【問合せ先】
(財)茨城県教育財団本部 企画管理課 TEL029-225-6587
(財)茨城県教育財団 石岡事務所 TEL0299-22-2568
 

遺物の説明を興味深く聞く先生方

遺構の説明に耳を傾ける先生方

 

古舘明神脇遺跡につくばみらい市立伊奈東中学校生徒が職場体験学習に訪れました。 2009.7.22・24


 
7月22日(水)・24日(金)に,つくばみらい市立伊奈東中学校2年生14人と引率の先生1人の計15人が職場体験学習で古舘明神脇遺跡に訪れました。当日は時折雨の降りしきる中,調査員から発掘調査の仕事の大切さや内容について説明を受けた後,遺跡の掘り込みに取り組みました。土の中から土器が現れると,歓声が沸き起こりました。2日間で一通りの発掘調査の仕事を体験し,ちょっぴり難しさや大変さを味わいましたが,元気に楽しく体験学習に取り組むことができたようでした。
 

竪穴住居跡の説明を真剣に聞く生徒

熱心に住居跡を掘り込む生徒

 

平成21年度古舘明神脇遺跡・根崎遺跡一般公開のお知らせ 2009.7.29


 
萱丸一体型特定土地区画整理事業に伴い4月から調査している古館明神脇遺跡・根崎遺跡では,古墳時代中期を中心とした遺構が数多く確認できました。
つきましては,この調査成果を県民の皆様にご覧頂きたく一般公開を開催いたします。皆様のご来場をお待ちしております。
 
1日 時
平成21年8月8日(土)
午前10時30分公開・説明開始(正午終了予定)
2場 所 古舘明神脇遺跡 つくば市古舘145番地2ほか
ご案内マップ:一般公開会場
3内 容 古舘明神脇遺跡・根崎遺跡は,西谷田川と高岡川に挟まれた標高20mほどの馬の背状台地の南端部に位置しています。
調査によって古舘明神脇遺跡は,今から約1,600年前の古墳時代中期の集落跡であることがわかりました。また,古舘明神脇遺跡の南西500mに位置する根崎遺跡は,平成7・19年度の調査によって縄文時代と古墳時代中期から平安時代にかけての集落跡であることが判明していましたが,今年度の調査でも,縄文時代と古墳時代中期の住居跡を確認しました。
両遺跡共に,今年度の調査では古墳時代中期の遺構が中心となっており,一辺が約7m以上の大形住居跡や焼けた痕が残る住居跡が多いことが特徴です。
また,出土品では東海地方からもたらされた須恵器や祭祀具である石製模造品・土製模造品などがあります。特に,根崎遺跡から出土した五鈴鏡(5個の鈴の付いた鏡)を模した土製品は極めて希少なものです。
4連絡先 財団法人茨城県教育財団
企画管理課 TEL 029-225-6587
つくば萱丸事務所 TEL 029-838-2477
 

焼けた痕が残る住居跡(古舘明神脇遺跡)

上空から見た根崎遺跡

 

小作遺跡の一般公開を開催しました。 2009.7.11


 
7月11日(土)に一般公開を開催しました。追原地区をはじめとする阿見町のほか,県内外から180人近くの多くの方々に参加していただきました。参加された方々は,奈良・平安時代の掘立柱建物跡群や3面に庇(ひさし)の付く建物などを興味深く見学され,仮名文字が書かれた墨書土器や土馬などの説明に熱心に耳を傾けてくださいました。ご参加いただきました皆様,ありがとうございました。
 

大形の掘立柱建物跡に感心する参加者

出土した土器にふれて親しむ参加者

 
 

長井戸遺跡群の一般公開を開催しました。 2009.7.4


 
7月4日(土)に一般公開を開催しました。当日は,やや曇り空でしたが,県内各地から107人の方にご参加いただきました。担当調査員からの住居跡や炉穴などの遺構や出土遺物についての説明を熱心に聞いていただき,たいへん有意義な一般公開とすることができました。
ご参加いただいた皆様,本当にありがとうございました。
 

熱心に土器の説明に聞き入る参加者

土器パズルに挑戦

 

阿見追原事務所(小作遺跡)一般公開のお知らせ 2009.6.19


 
主要地方道竜ヶ崎阿見線バイパス整備事業に伴い2月から継続調査している小作遺跡では,縄文時代から平安時代の遺構が数多く検出されました。
つきましては,この調査成果を県民の皆様にご覧頂きたく一般公開をいたします。 また,隣接した根方遺跡の調査の様子もご覧いただけます。ご来場をお待ちしております。
 
1日 時
平成21年7月11日(土)
午前10時30分公開・説明開始(正午終了予定)
2場 所 小作遺跡 稲敷郡阿見町大字追原字道地台1970番地ほか
ご案内マップ:一般公開会場
3内 容 注目されるのは,多数の竪穴住居跡と共に3面に庇(ひさし)の付く建物を中心にして規則的に並ぶ奈良時代から平安時代の掘立柱建物跡群が確認されたことです。出土品には,東海地方で作られた陶器類や10世紀代の土器の内面に仮名文字が書かれたものなど貴重なものがあります。これらの成果は,遺跡の近くを古代の官道が通っていたと推定されていることから掘立柱建物群の性格と共に当時の常陸国の流通や文化の普及を考える上で貴重な資料になるものと考えられます。
4連絡先 財団法人茨城県教育財団
企画管理課 TEL 029-225-6587
阿見追原事務所 TEL 029-889-0278
 

第54号住居跡の調査

ひさしを持つ掘立柱建物跡

 

中津川遺跡に石岡北小学校の6年生の児童が体験学習に訪れました。 2009.6.18


 
6月18日(木),当遺跡に石岡北小学校の6年生21人と引率の先生2人の合計23人が体験学習に訪れました。梅雨空でしたが,雨に降られることなく楽しい活動ができました。児童たちは「移植コテ」を使って初めてとは思えない上手な手つきで,住居跡や溝跡を掘り込みました。児童たちからは,「土器が出てくるとうれしくなってもっと掘ってみようと思いました」等の喜びと満足の声があがっていました。

【問い合わせ先】
(財)茨城県教育財団本部 企画管理課 TEL029-225-6587
(財)茨城県教育財団 石岡事務所 TEL0299-22-2568
 

出土した土器を興味深く観察している児童

真剣に住居跡を掘り込む児童

 

境事務所(長井戸遺跡群)発掘調査現場一般公開のお知らせ 2009.6.19


 
1期 間
平成21年7月4日(土)
2時 間
午前10時30分 公開・説明開始(正午終了予定)
3場 所 猿島郡境町大字長井戸1469番地3
境町環境センターの交差点を長井戸方面に進みます。 
ご案内マップ
4内 容 長井戸遺跡群は,境町の南西部,宮戸川東岸の標高約16mの台地上に位置しています。今回の調査で,縄文時代早期と弥生時代後期の住居跡や土坑が確認されました。現在までに竪穴住居跡36軒,土坑・柱穴180基,溝跡2条が確認されています。竪穴住居跡からは縄文土器,弥生土器の破片が見つかり,当時の集落がこの台地上に営まれていたことが分かりました。特に,茨城県西地区で弥生時代の集落が見つかるのは珍しく,当時の生活の様子を探る上で貴重な発見です。
5連絡先 (財)茨城県教育財団 企画管理課
TEL.029‐225-6587
(財)茨城県教育財団 境事務所
TEL.0280-87-6640
 

調査遺跡全景

重なり合っている弥生時代の住居跡

 

中津川遺跡に小美玉市立橘小学校の6年生の児童が体験学習に訪れました。 2009.5.25


 
5月20日(水),当遺跡に,小美玉市立橘小学校の6年生40人と引率の先生2人の計42人が,体験学習に訪れました。当日は天候にも恵まれ,抜けるような青空の下,調査員から発掘調査を実施する理由や当遺跡の遺構と遺物について説明を受けた後,遺跡の掘り込みに挑戦しました。発掘の「七つ道具」の一部である土を掘る移植コテと土を入れる道具を使っての掘り込みでは,土器が出土するたび歓声が上がるなど,ドキドキ,ワクワクの楽しい発掘体験となりました。

【問い合わせ先】
(財)茨城県教育財団本部 企画管理課 TEL029-225-6587
(財)茨城県教育財団 石岡事務所 TEL0299-22-2568
 

遺跡の説明を興味深く聞く児童

真剣に溝を掘り込む児童

 

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