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島名熊の山遺跡 (しまなくまのやまいせき) /つくば島名事務所


平成15年2月〜平成15月3月の調査状況
 
調査は順調に進み,調査区全体の様相がほぼ明らかとなりました。特に,調査区南部の水田面とほぼ同じ標高約15mの高さに竪穴住居跡が構築されていたことが分かりました。一方,台地上の南側平坦部で標高約20mの高さには8〜9世紀の大形住居跡と,その住居跡群と隣接するように多数の掘立柱建物跡が軸をそろえて確認できたことから,今回の調査区にも集落跡の中心の一つが存在したことが明らかになりました。
 
8世紀代の大形住居跡
9世紀代の掘立柱建物跡
竪穴住居跡から出土した須恵器甕
墨書土器「大士」「丕」

平成14年12月〜平成15月1月の調査状況
 
調査は順調に進み,竪穴住居跡約100軒,掘立柱建物跡16棟の調査が終了しました。その結果,6世紀から11世紀にかけて継続して集落が営まれていたことがほぼ明らかとなりました。特に,掘立柱建物跡が北側の調査区から集中して確認され,出土遺物や重複関係などから,これらの建物群は8世紀中ごろから9世紀前半にかけて建てられたものと分かりました。付近の住居跡からは嗜好品である灰釉陶器や役人の身分を表す腰帯具なども出土しており,これらの建物跡の配置と合わせ,有力者層の存在がうかがわれるところです。今後,調査は南側へと進む予定です。
 
遺構の確認作業
遺構の掘り込み作業
2間3間の掘立柱建物跡
3間4間の掘立柱建物跡

平成14年10月〜11月の調査状況
 
今年度の熊の山遺跡の調査は5月に一度行われ,9月からは調査区を更に南に広げて再開されました。今回の調査区からは新たに住居跡150軒等が確認され,調査は3月まで継続して行なわれる予定です。時代は古墳時代後期から奈良・平安時代にかけてが中心で,過去の調査結果とほぼ同じ様相が見られることから,集落は熊の山遺跡の立地する台地上全体に及んでいたことが推測されます。台地の東側縁辺部には土器を焼いたと思われる平安時代の土器焼成遺構も数基確認されており,同時期の竪穴住居跡の分布と併せて 熊の山遺跡の集落構造を解明することが今後の課題となります。
 
掘立柱建物跡と重複している古墳時代の住居跡
調査の様子
鳥が線刻された土器
土器を焼いたと考えられる土器焼成遺構

平成14年5月〜9月の調査状況
 
当遺跡は東谷田川沿いの標高約20mの台地上に立地しています。
調査は平成7年度から開始され,これまでに竪穴住居跡1350軒,掘立柱建物跡120棟などが確認されました。その結果,古代河内郡嶋名郷の中心集落であることが分かっています。
今年度は調査エリアを更に南に広げ,5月に行われた調査では竪穴住居跡16軒,掘立柱建物跡3棟が確認されました。調査は9月から再開しており,集落は更に広がることが予想されています。
 
平安時代の住居跡
平安時代の住居跡から出土している遺物
平安時代の住居跡から出土している遺物
住居跡の調査
 
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