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辰海道遺跡 (たつかいどういせき)/岩瀬事務所


平成15年1月〜平成15年2月の調査状況
 
今回は,1月に調査した鍛冶炉をもつ住居跡について紹介します。住居の規模は,一辺7mほどの方形で北壁の中央部に竈が付設されています。鍛冶炉は住居内の北西寄りに位置しています。鍛冶炉内からは椀状滓が,その下からは2回にわたって使用されたとみられる椀状の固い砂質部分が重なり合って確認されました。出土遺物は,鉄滓・羽口・金床石のほか8世紀代と思われる須恵器の蓋が出土しています。
 
東から見た鍛冶炉
鍛冶炉から出土した鉄滓
上面の一部を取り外した鍛冶炉
鍛冶炉をもつ住居跡
 

平成14年12月〜平成15年1月の調査状況
 
辰街道遺跡では,昨年9月から昨年度調査した西側部分の表土除去を終了し,調査を進めています。現在のところ住居跡60軒,掘立柱建物跡2棟,井戸跡5基などが確認されています。住居跡は古墳時代から奈良・平安時代にかけてのもので,特に奈良時代の住居跡からは,須恵器の坏や土師器の甕などとともにコップに似た形状の須恵器が出土しています。
 
溝跡に埋没した土層の実測
遺物の出土している住居跡
竈をもつ古墳時代の住居跡
出土した奈良時代の須恵器
 

平成14年9月〜11月の調査状況
 
辰海道遺跡は,昨年度に引き続いて,今年度9月から西側部の調査を行っています。現在までに,住居跡36軒,井戸跡3基などが確認されています。
住居跡は古墳時代から奈良・平安時代にかけてのもので,特に平安時代の住居跡からは,灰釉陶器や「井上」と書かれた墨書土器などが出土しています。
 
作業の様子
出土した墨書土器
古墳時代の住居跡
古墳時代の住居跡から出土した遺物
 
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