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金谷遺跡 (かなやいせき)/岩瀬西事務所


平成15年3月の調査
 
平成14年度の調査の結果,古墳時代,奈良・平安時代の集落跡,炉跡や排滓場(鉄滓などを捨てた場所)などの製鉄に関連する遺構,近世の墓壙などが確認されています。
特に製鉄に関連する遺構の一部は,鉄鍋の鋳型が出土したことから中世の鋳造遺構であると考えられます。県内で中世の鋳型の出土は初めてであり,当時の製鉄・鋳造を知る上で,貴重な資料です。
金谷遺跡の調査は,平成15年度も継続される予定です。
整然と並ぶ掘立柱建物跡の柱穴
住居跡の図面作成
鍛冶炉跡の炉床部分
鉄鍋の鋳型と鉄滓
 

平成14年12月〜平成15年1月の調査状況
 
11月から調査区は西に広がり,約30,000m2の表土除去が実施されました。新しい調査区内からは竪穴住居跡約160軒,掘立柱建物跡6棟などが確認され,時代的にはこれまでの調査結果と同じように古墳時代前期(4世紀)や奈良・平安時代(8・9世紀)の集落跡の一部と考えられます。また,中世と考えられる東西に走る幅5m前後の堀跡も確認され,遺跡の北に位置する坂戸城跡との関係が想定されます。
本年度は3月まで調査が行われ,来年度も継続して調査が行われる予定です。
 
東から見た新しい調査区
西に延びる堀跡
 

平成14年10月〜11月の調査状況
 
11月現在,約23,000m2の調査が終了して,竪穴住居跡110軒,掘立柱建物跡13棟,製鉄工房跡の集中場所2か所などが確認されました。
この製鉄工房跡は,古代新治郡直営の官営工房と考えられています。また,遺跡中央部に確認された8世紀の掘立柱建物跡群は,規模も大きく,軸線は東西と南北にあり,建物跡は規則的に配置されています。
 
掘立柱建物群と大溝
掘立柱建物群
 

平成14年4月〜9月の調査状況
 
金谷遺跡は,栃木県に接する西茨城郡岩瀬町に所在し,北東に富谷山,南には筑波山・加波山を望むことができます。
遺跡は,台地から延びる平地上に営まれ,現在までに竪穴住居跡113軒,掘立柱建物跡6棟のほか,製鉄工房跡の集中している場所2ヵ所などが確認されています。
遺跡から北に堀の内窯跡群,南西に新治郡衙跡・新治廃寺跡,上野原瓦窯跡があり,今後の調査によってこれらの遺跡との関連が明らかにされると考えられます。
 
調査区(東部)の様子
住居跡から出土している土器
住居跡の調査
遺跡の見学(中央青年の家)
 
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