www.ibaraki-maibun.org 発掘情報いばらき
これまでの発掘・整理遺跡
情報最前線
概要
発掘遺跡・整理遺跡
これまでの発掘・整理遺跡
小中学生のためのやさしい考古学講座
報告書のご案内
リンク集
HOME
E-mail

当向遺跡 (とうむかいいせき)/岩瀬西事務所


平成15年3月の調査
 
1・2月は遺跡のある台地の東斜面を中心に調査しました。このエリアからは,弥生時代後期〜平安時代の家と中世と思われる遺構が見つかりました。
古墳時代の住居跡には,竈に高坏を伏せたものがあり,何らかのお祭りを行った跡と考えられます。また,斜面を意図的に平らにした場所からは,中近世鏡が出土しました。
当向遺跡は調査の結果,奈良・平安時代を中心とした集落跡であることが分かりました。3月で調査を終える予定です。

弥生時代の住居跡
床に置かれた弥生土器
竈に伏せられた高坏
平坦面から出土した鏡
 

平成14年12月〜平成15年1月の調査状況
 
当向遺跡では第1期の調査を終え,現在2期目の調査区で発掘を行っています。遺跡が営まれた台地の東斜面に調査区が位置し,新たに竪穴住居跡61軒,堀立柱建物跡1棟,井戸跡2基などが確認されました。
1月9日現在,竪穴住居跡は弥生時代後期1軒,古墳時代中期1軒,古墳時代後期4軒を調査中ですが,現段階では第1期より古い時期の住居が多いようです。
 
第1期で確認された住居跡と掘立柱建物跡
第2期の調査が行われている当向遺跡
 

平成14年10月〜11月の調査状況
 
今回は第43号住居跡について紹介します。東西9m,南北7mの規模を持ち,遺跡の中では一番大きな住居で,古墳時代後期に建てられた住居です。調査したところ,内側から一廻り小さな住居の痕跡が見つかりました。そして,この住居の南西側の柱穴から銅製の釧(腕輪)が出土しました。大きな住居に建て直すときに納入されたものと考えられます。
また,県立岩瀬高校の皆さんが文化財への理解を深めるために,体験学習に訪れました。
 
 
柱穴から見つかった銅製の釧(腕輪)
銅製の釧(腕輪)
住居跡を発掘する岩瀬高校の皆さん

平成14年4月〜9月の調査状況
 
当向遺跡は,栃木県に接する西茨城郡岩瀬町の,北側に標高約250〜280mの山がせまった岩瀬盆地北側に位置しています。
遺跡は,丘陵から南に延びた台地上に営まれ,現在までに竪穴住居跡134軒,溝11条などが確認されています。
遺跡から約2.5kmの範囲では北東に堀の内窯跡群,南に新治郡衙跡・新治廃寺跡・上野原瓦窯跡があり,今後の調査によってこれらの遺跡との関連が明らかにされると考えられます。
 
東側から見た遺跡
住居跡の調査
住居跡から出土している遺物
住居跡から出土している須恵器
 
もどる
上へ
©2002 Ibaraki education foundation. All rights reserved.