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犬田神社前遺跡 (いぬたじんじゃまえいせき)/岩瀬事務所


平成15年1月までの調査
 
平成14年4月から行われていた犬田神社前遺跡の発掘調査が15年1月末をもって終了しました。縄文時代中期,古墳時代中・後期,奈良・平安時代の住居跡,中・近世にかけての堀・溝跡や墓壙跡などが確認されました。出土遺物の中でもとくに古墳時代の馬鈴や中世の分銅,小金銅仏などが注目されています。
 
空から見た犬田神社前遺跡
出土した馬齢・小金銅仏・分銅
 

平成14年12月〜平成15年1月の調査状況
 
調査が進む中,特徴的な遺構として,縄文時代中期の有段式竪穴遺構と中世の地下式壙が確認されました。また,注目すべき遺物として,棹秤(さおばかり)の錘や小金銅仏が出土しました。いずれも中世の土坑から出土しています。これらの資料は,当時の流通や信仰生活の一端を示す貴重な資料といえます。
 
土坑から出土した小金銅仏
出土した棹秤のおもり
中世の地下式壙
 

平成14年10月〜11月の調査状況
 
現在,城館跡と思われる薬研(やげん)状の堀の中や周辺から新たに30基ほどの井戸が見つかっています。第7号井戸から臼のような形状の木製品が出土し,他の数基の井戸からも,わっぱやほぞを彫った木材などが見つかっています。
そのほか,墓域と思われる土壙群からは,かわらけや陶器,「永楽通寶」「寛永通寶」といった中・近世の古銭などが出土しています。すでに10月に2期目の表土除去が行われ,今後その地区の調査を行う予定です。
 
上空から見た遺跡
住居跡から出土した土器
井戸から出土した木製品
2期目に確認された遺構
 

平成14年4月〜9月の調査状況
 
犬田神社前遺跡は縄文時代から中・近世にかけての複合遺跡です。
確認されている遺構は,竪穴住居跡80軒,溝跡30条,堀跡5条,井戸跡25基,土坑931基などです。薬研状に掘り込まれた大規模な堀及びその堀に区画された内側に多数の墓壙や井戸が確認され,城館や墓域があったのではないかと考えられます。
犬田山神古墳群の調査は4月に行われ,古墳の他に中世の堀跡1条が確認されました。土辰海道遺跡は9月から調査を開始しています。
 
東から見た遺跡
確認された暗渠排水路跡
調査中の溝
発掘体験学習の様子
 
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