平成14年11月から行われていた,袋内A遺跡の発掘調査は平成14年12月をもって終了しました。当遺跡は,石下町の南部,鬼怒川の支流将門川と飯沼川にはさまれた標高約20mの台地上に位置しています。調査の結果,6軒の竪穴住居跡(縄文時代前期4,古墳時代後期1,平安時代1),掘建柱建物跡2棟(平安時代),土坑12基が確認され,断続的に集落が形成されたと考えられます。特に,竪穴住居跡や土坑から縄文時代前期の遺物が多く出土しており,周辺に位置する崎房貝塚などとあわせて,この地域の縄文時代前期の人々の生活を考えるうえで貴重な資料となります。
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