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●つくば島名事務所
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〒300−2655 つくば市島名1721番地 |
TEL.FAX. 029-847-6121 |
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遺跡名
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調査期間
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主な時代
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主な遺構 |
主な遺物 |
島名熊の山遺跡
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平成15年4月から平成16年3月
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古墳時代,奈良・平安時代,中・近世 |
竪穴住居跡,掘立柱建物跡,土坑,溝 |
土師器,須恵器,土師質土器,灰釉・緑釉陶器,青磁 |
島名前野東遺跡 |
平成15年12月〜平成16年1月 |
古墳時代〜近世 |
竪穴住居跡,館跡 |
土師器,須恵器,灰釉陶器,鉄製品 |
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●島名前野東遺跡 (まえのひがしいせき/つくば島名事務所)
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島名前野東遺跡は,筑波研究学園都市の西側を流れる東谷田川右岸の台地上に位置しています。遺跡の東部は平成12年度に調査が終了しています。今年度の調査では,古墳時代の竪穴住居跡が1軒,鎌倉時代の方形館の堀跡の一部が確認されています。今年度分の調査は,1月で終了しました。
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古墳時代の竪穴住居跡
(たてあなじゅうきょあと)を調査しているところ |
鎌倉時代の館(やかた)をめぐる
堀の調査をしているところ |
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●島名熊の山遺跡 (しまなくまのやまいせき/つくば島名事務所)
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写真は台地の南斜面で確認された同じ竪穴住居跡です。掘り進めていくと,炭化した材木や赤く焼けた土が一面に広がって確認され,また,壁の一部も赤く焼けていることから,火災にあった住居と考えられます。住居跡内からは須恵器の甕(かめ),銅製の柄杓(ひしゃく),鉄製の斧(おの)などが出土しています。
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炭化材(たんかざい)を
掘り出しているところ |
掘り終わった竪穴住居跡
(たてあなじゅうきょあと) |
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1枚目の写真は台地の南斜面で確認された竪穴住居跡です。一辺が約6mのほぼ正方形に掘り込まれ,深いところでは確認面から深さ1mにもなります。住居跡内からは柱を立てていた穴が4か所確認され,4本の柱で屋根を支えていたことがわかります。2枚目の写真は紡錘車(ぼうすいしゃ)で,糸によりをかけるためのはずみ車です。その外面には先のとがった物で「穴井」と刻まれています。 |
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掘り終わった竪穴住居跡
(たてあなじゅうきょあと) |
紡錘車(ぼうすいしゃ)に
刻まれた文字「穴井」
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遺跡の南側の発掘調査はほぼ終わり,古墳時代後期から中世にかけての住居跡や掘立柱建物跡などが多数確認され,これらの遺構からは土器(土師器・須恵器・陶器),石器,鉄製品などの貴重な資料も数多く出土しました。発掘調査の中心は北側の調査区に移り,この調査区は約30,000m2という広大なもので,確認されている遺構は住居跡だけで350軒を超えています。今後の発掘調査が進むにつれて,遺跡の北側における古代の様子が少しずつ明らかになっていくと思います。
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こんなところから土器が出てきた |
土器に書かれた文字「大井新家」
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当遺跡の南部では遺構調査が進み,古墳時代後期から中世にかけての竪穴住居跡,掘立柱建物跡,井戸跡,溝等が確認されています。出土遺物の中では,出土例の少ない最大径が3cm足らずの古瀬戸の入子が方形竪穴状遺構から出土しています。また,調査区北部の約27,000m2の遺構確認が終了し,その様相が明らかになりつつあります。
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遺構の広がりが見えてきた! |
住居跡から多くの土器が出てきた! |
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直径約3cmの入子(古瀬戸)
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入子が出土した遺構 |
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島名熊の山遺跡の発掘調査が再び始まりました。平成7年度から続いている島名熊の山遺跡の発掘調査は,延べで約10万㎡を超えています。今年度は遺跡の北側と南側の一部を調査します。現在のところ,南側の一部で発掘調査が始まり,調査面積約1,200㎡で竪穴住居跡39軒,土坑220基などが確認されています。北側では,発掘調査に入るための準備で遺構の確認調査を進めています。
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表土を削って遺構を探しているところ |
南側の調査区で見つかった住居跡など |
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南側の調査区で柱の跡を掘っているところ |
北側の調査区で確認調査をしているところ |
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