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桜の郷事務所

〒311-3114 東茨城郡茨城町大字大戸字宿ノ内2019-1
TEL.029-291-0165
 
遺跡名
調査期間
主な時代
主な遺構
主な遺物
羽黒山遺跡    
平成15年6月〜12月 奈良・平安時代 竪穴住居跡 土師器・ミニチュア土器
 

羽黒山遺跡(はぐろやま/桜の郷事務所)


平成15年10月から11月の調査状況

 
6月から行われていた発掘調査は,12月下旬をもって終了します。
調査の結果,竪穴住居跡(縄文時代,古墳時代,奈良・平安時代)45軒,掘立柱建物跡10棟,溝8条,道路状遺構1条,近世の墓坑を含めた土坑135基等が確認されました。遺物は,縄文土器,土師器,須恵器など多くの土器をはじめ,石器(石のやじり,砥石)や土製品(紡錘車,土玉),金属製品(刀子,釘)などが出土しています。近世の墓坑からは,古銭や煙管が出土しています。
掘り上がった古墳時代前期の住居跡
近世のお墓の跡
土坑から出土した石のやじり
平安時代の竪穴住居跡から出土した土器
 

平成15年8月から9月の調査状況

 
これまでに,4,563m2の調査を終了しました。現在,残る6,710m2の調査を進めています。 調査区の西部,南側中央付近からは,旧石器時代の石器を作るときに出る石くずが多数出土しました。また,奈良・平安時代の土器の中には,墨で文字が書かれたものがありました。
調査区の南部に確認された第1号住居跡からは,製鉄炉に空気を送り込む羽口の破片や鉄くずが出土しており,鍛冶工房の可能性があります。
また,9月中旬に日立市内の中学生2名が,職業体験学習を実施しました。
体験学習に訪れた中学生
掘りあがった井戸
第1号住居跡から出土した羽口
墨で文字が書かれた土器片
 

平成15年7月調査開始

 
羽黒山遺跡は,茨城町北西部の大戸地区にあります。現在工事中の国立水戸病院から見ると東側に位置しています。 
今回の発掘調査は,茨城県が進めている「やさしさのまち『桜の郷』」整備事業に伴うもので,今年度は約10,000m2を調査中です。
遺跡からは,奈良・平安時代の人々が使っていたと思われる土器の破片が多数見つかり,竪穴住居跡が31軒ほど確認されています。
 
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