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●つくば上河原崎事務所 |
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〒300-2662 つくば市下河原崎字稲荷山712-3 |
Tel・Fax 029-847-3128 |
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遺跡名
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調査期間
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主な遺構 |
主な遺物 |
下河原崎谷中台(しもかわらざきやなかだい)遺跡
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平成17年9月〜平成18年3月 |
旧石器時代,縄文時代,古墳時代 |
竪穴住居跡,土坑 |
旧石器,縄文土器,石鏃,土師器,須恵器,琴柱形石製品 |
島名ツバタ(しまなつばた)遺跡 |
平成17年9月〜平成17年11月 |
古墳時代 |
竪穴住居跡,土坑 |
土師器,石製品 |
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*主な時代をクリックすると年表がでます。 |
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●下河原崎谷中台遺跡(しもかわらざきやなかだいいせき) |
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平成17年9月から行ってきた下河原崎谷中台遺跡の発掘調査も3月中旬をもって終了しました。調査の結果,竪穴住居跡46軒,陥し穴(おとしあな)3基,溝跡1条,土坑174基,旧石器集中地点2か所などが確認されました。2か所の旧石器集中地点からは,黒曜石(こくようせき)で作られた石器2点と200点を超える剥片(はくへん:石器を作る過程で出る石のくず)が出土しました。調査の成果については来年度以降整理し,報告書が刊行される予定です。 |
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旧石器集中地点の調査の様子です。竹くしが
刺さっている所から石器や剥片が出土しました。
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今までの調査で,古墳時代中期(今から1500年ほど前)の竪穴住居跡が23軒,古墳時代後期(今から1400年ほど前)の竪穴住居跡が21軒見つかりました。
遺構からは,東海地方と交流があったことを示す須恵器の椀形土器や有力者が持っていた琴柱形(ことじがた)石製品が出土しました。この遺跡は,有力者に関わりのある集落であった可能性が考えられます。
2月末までに,住居跡などの遺構の調査はほぼ終了しました。今後は,旧石器時代の調査を中心に進めていく予定です。 |
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空から見た遺跡の様子です。
住居跡の並び方に規則性がありそうです。
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須恵器の椀形土器は,古墳時代中期の
住居跡から出土しました。
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琴の弦を張る部分に似た形をしているため,
琴柱形石製品と呼ばれています。古墳時代
中期のものと考えられる土坑から出土しました。
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住居跡の覆土(ふくど)中から出土した
旧石器です。
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11月から本格的な調査が始まりました。調査区域の北部では古墳時代中期(今から1500年ほど前)の竪穴住居跡が,南部では古墳時代後期(今から1400年ほど前)の竪穴住居跡が見つかりました。古墳時代中期の竪穴住居跡の中には,焼土(焼けた土)や炭化材が見られるものがあり,火災にあったと考えられます。旧石器時代の石器も見つかり,前回お知らせしたよりも更に古くからこの地で人々が生活していたことが分かってきました。
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古墳時代中期の竪穴住居跡から,
漁労につかわれた土玉(どだま)が
まとまって出土しました。
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出土した遺物は,水糸を1mごとに張り,
それを基準に図化します。
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9月から下河原崎谷中台遺跡の調査が始まりました。遺跡は,つくば市の西部を流れる西谷田川の東側の台地上にあります。10月末までは重機を使い表土をはぎ取り,ジョレンで遺構確認をしていきます。これまでに,古墳時代中期(今から1500年ほど前)の竪穴住居跡や古墳時代後期(今から1400年ほど前)の竪穴住居跡が見つかりました。また,縄文時代の土器片や石器も見つかっており,人々が古くからこの地で生活していたことが分かってきました。
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重機を使って表土(関東ローム層の上に
堆積した黒土)をはぎ取ります。
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ジョレンを使って遺構を探します。
黒っぽく見えるところが遺構です。
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●島名ツバタ遺跡(しまなつばたいせき) |
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11月末日で,今年度の調査が終了しました。今回は,古墳時代の竪穴住居跡が4軒と時期不明の土坑11基を調査しました。竪穴住居跡は,古墳時代の中頃のもので,複数の炉が確認されたものもありました。前回(平成16年調査)の調査区よりもさらに北側で竪穴住居跡が確認されたことから,当時の集落が北側へ広がっていたことがわかりました。 |
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72号住居の貯蔵穴からは,甕(かめ)と
坩(かん)が,ほぼ完全な形で出土しました。 |
今年度の調査が終了した状況です。
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島名ツバタ遺跡は昨年度までの調査で,古墳時代(今から1300〜1500年ほど前)を中心とする集落跡であることが確認されています。今年度は,遺跡の北東部の調査を行います。試掘調査の結果,古墳時代の竪穴住居跡が4軒見つかりました。10月中旬から本格的な調査を開始しました。
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試掘調査は調査区域を一辺4mほどの
碁盤の目状に区切り,一区画ごとに人力で
表土をはぎ取ります。 |
竪穴住居跡の調査は,土の堆積の様子を
調べるための「ベルト」を残して掘り進めます。 |
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