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茨城西事務所

〒311-3156 東茨城郡茨城町奥谷字前新堀1,821-81

TEL.FAX 029-291-0221
 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
下土師東遺跡 平成17年10月〜平成18年3月 古墳時代,奈良時代,平安時代 竪穴住居跡,溝跡,土坑 土師器,須恵器,灰釉陶器(かいゆうとうき)
*主な時代をクリックすると年表がでます。
   

下土師東遺跡(しもはじひがしいせき)


平成18年2月〜3月の調査状況

 
3月をもってT・U区の調査が終了しました。調査の結果,古墳時代前期から中期にかけての竪穴住居跡22軒のほか掘立柱建物跡や溝跡などが確認されました。古墳時代前期の住居跡内からは,「コ」の字状に高まりがある部分が確認されました。また,古墳時代中期の住居跡からは粘土で「ハ」の字状に構築された竃(かまど)があり,炉から竃の使用に変わり始めた時期のものであることがわかりました。この住居跡からは大阪府の陶邑窯(すえむらがま)産と思われる須恵器坏も出土しています。
北へ約50m行ったところには,古墳時代後期の東山稲荷古墳が位置していることから,当遺跡は古墳が作られる以前に集落が形成された場所であることが分かりました。

 
U区を北部から見た様子です。 古墳時代
前期の竪穴住居跡約20軒が確認されました。
古墳時代前期の住居跡内からは壁に
そって高まりのある一般にベット状遺構と
呼ばれている部分を確認しました。
 

平成17年12月〜平成18年1月の調査状況

 
12月から調査区北部(U区)の調査が始まりました。U区では,古墳時代(前〜中期)の竪穴住居跡23軒が確認されました。古墳時代中期の住居跡には竃(かまど)があり,この地方で炉から竃に変化したころのものであることが分かりました。また,住居跡内からは炭化材とともに坏(つき)や甕(かめ)などが多数出土しています。北へ約50m行ったところには,古墳時代後期の東山稲荷(ひがしやまいなり)古墳が位置しており,この地は古墳が作られる以前に集落が形成された場所と考えられます。


 
U区北部の遺構を確認した様子です。
黒く見える部分が竪穴住居跡や溝跡などです。
第21号住居跡からは須恵器の甕が
割れた状態で出土しました。
使っていたものが壊れてしまったのでしょうか。
 

平成17年10月〜11月の調査状況

 
下土師東遺跡は茨城町の中央部からやや西に位置し,涸沼川の南の標高約25mの台地上にあります。これまでの調査で溝跡8条や土坑33基が確認されており,第1号溝跡からはたくさんの土師器片や須恵器片が出土しています。今後,これらの溝は当時どのような役割を果たしたのか考えながら調査を進めていきます。


 
ジョレンという道具を使っての遺構確認を
しています。黒く見える部分が溝跡です。
第1号溝跡の中からたくさんの
土器片が出土しています。
 

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