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●つくば島名事務所 |
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〒300-2655 つくば市島名1721 |
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遺跡名
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調査期間
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主な遺構 |
主な遺物 |
島名熊の山遺跡 |
平成18年4月〜19年3月 |
古墳時代(前期・後期),奈良時代,平安時代,中世 |
竪穴住居跡,土坑,溝跡 |
石器,縄文土器,土師器,須恵器, 灰釉陶器,土製品,石製品,銭貨 |
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*主な時代をクリックすると年表がでます。 |
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●島名熊の山遺跡(しまなくまのやまいせき) |
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島名熊の山遺跡の南東部9・12区では,住居跡22軒,土坑56基,掘立柱建物跡6棟,溝跡1条,ヒット群5か所を調査し,2月上旬に終了しました。遺構の主な時代は,平安時代の9世紀から10世紀で,主な遺物は刀子(とうす)・鎌などの鉄器や墨書土器が出土した。
また,1月からは15区の調査も始まり,住居跡24軒,土坑125基,溝跡4条,地下式壙2基が確認されています。住居跡は古墳時代後期,溝跡・地下式壙は中世の遺構です。調査は3月半ばまで続けられます。 |
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竈から高坏(たかつき)の脚と刀子が
重なり合って出土しています。
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地下式壙を調査しています。
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当遺跡は,7月から始まった北部11区の調査がほぼ終了し,これまでに住居跡約70軒,土坑約70基を調査しました。中でも標高が最も高い部分のほぼ中央に位置し,一辺が12mの長さを誇る住居跡からは,8か所の柱穴が確認されました。また,壁と柱の間には間仕切りと思われる溝を持っていることが分かりました。柱穴の大きなものは直径80cmで床を掘り込み,そこに太さ30cmの柱を立てていることも分かりました。
また,竈の焚き口に灰が固まって出土した住居跡もありました。灰などはかき出してしまうため残ることは少なく,大変めずらしい事例です。
12月からは,新たに遺跡南東部9.・12区の調査も始まりました。住居跡約25軒,土坑約 20基,掘立柱建物跡5棟,ピット約160基,溝跡1条が確認されています。
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遺跡の全景(南方から) |
住居跡の竈の調査の様子です。
焚き口のところに灰が固まっていました。
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当遺跡は,7月から始まった北部11区の調査が進んでいます。これまでに住居跡約70軒,土坑約100基が確認されました。
11区は当遺跡の中で標高が最も高く,周りがよく見渡せる所に立地しています。古墳時代前期・後期,平安時代にかけての住居跡が重複して確認されています。なかでも第2930号住居跡は古墳時代後期の竪穴住居跡で,一辺が約12mもあり,この時代の住居跡としては県内最大級の大きさを誇っています。
また,第35号溝跡は,11区の南側で確認された溝跡で,調査区の南側に大きく展開する奈良・平安時代の集落を区画する全長800mにも及ぶ大溝の北端の一部であることがわかりました。
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一斉に掘り込んでいる一辺約12mの
大形の住居跡です。 |
区画溝跡を掘り込んでいる様子です。
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熊の山遺跡の調査は,西部(15区)の調査が6月に終了し,7月から北部(11区)の調査を始めました。大木の根が多く,遺構確認に苦労しましたが,住居跡約70軒,土坑約100基が確認されました。
熊の山遺跡はこれまでに10万㎡以上の調査を行っていますが,北部はその中でも標高が最も高く丘のようなところに位置し,周りがよく見渡せる所に立地しています。古墳時代中期から後期,平安時代にかけての住居跡が重なって確認されています。
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古墳時代の竪穴住居跡から出土した
甕(かめ)の様子です。 |
竪穴住居跡の床面が出てきました。
柱穴と竈(かまど)の調査を行っています。
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4月から調査を開始した熊の山遺跡の西部(15区)では,住居跡14軒,溝跡33条,道路跡3条,井戸跡24基が確認されました。調査区域内には多くの井戸や東西南北方向に何条もの溝が巡っています。調査区域の西から南にかけて水脈があるらしく,掘り下げるとすぐに水が湧いてきます。そのためこれらの溝の調査は水中ポンプで水をくみ上げながら行いました。それにしても昔の人は今のようなポンプや道具がない時代にどのようにしてこれだけの立派な溝を掘ったのでしょうか。昔の人の技術の高さに驚かされます。
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溝が掘り上がった様子です。
この溝はL字状に曲がっていることが
わかりました。 |
溝の覆土からは,土師質土器が出土しました。 |
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平成7年度から始まった島名熊の山遺跡は,これまでに竪穴住居跡2400軒以上,掘立柱建物跡370棟以上が確認され,古墳時代から近世まで連綿と続く大集落の遺跡として知られています。現在は,最西部の15区を調査しています。ここでは住居跡よりも中世以降の溝跡が多く確認され,今までの調査区域とは様相が異なっています。 |
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古墳時代中期の住居跡です。
柱と思われる炭化材や赤く焼けた土が
広がっていました。火事に遭ったのでしょうか。 |
溝跡から馬の頭部が出土しました。
なぜ首だけが埋められたのでしょうか。
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