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鹿嶋事務所

〒314-0025 鹿嶋市大字下塙8−12
 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
新畑遺跡 平成18年6月〜平成18年7月
古墳時代,平安時代・中世 竪穴住居跡,掘立柱建物跡,溝跡,堀跡,道路跡,土坑,柵列,ピット群
土師器,須恵器,陶器,鉄製品など
*主な時代をクリックすると年表がでます。
 

新畑遺跡(しんぱたいせき)


平成18年6月から7月までの調査状況

 
2か月間の調査を終了しました。調査の結果,竪穴住居跡2件,掘立柱建物跡4棟,溝跡6条,堀跡1条,道路跡1条,土坑12基,柵列2列,ピット群1か所が確認されました。調査区の中央部を縦断している第1号堀跡には,掘立柱建物跡が確認された掘り残し部分のほかに,中央部の底面には10〜20cmほどの高まりがあることがわかりました。掘り残し部分とともに今後十分に検討し,性格について考えていきたいと思います。また,遺物は12世紀代ものが中心に出土していることから,この堀は12世紀代(平安時代末から中世)のものと考えられます。

 
上空から見た新畑遺跡です。
中央部に見えるのが第1号堀跡です。
第1号堀跡(西部)。手前に掘り残し部分があり,
掘立柱建物跡の柱痕が並んでいます。

平成18年6月から7月までの調査状況

 
6月から2か月間の調査を開始しました。当遺跡は,東側を太平洋に,西側を北浦に,南側を鰐川にそれぞれ接する鹿島台地の,南西部にある舌状台地の中央部に位置しています。当遺跡の北西側約500mの場所には,常陸国鹿島郡家跡と推定されている神野向遺跡があります。これまでの調査では,竪穴住居跡,掘立柱建物跡,溝跡,堀跡,土坑が確認されました。第1号溝跡は,上面幅4〜5m,底面幅3m,深さ0.6m〜1mで,調査区を縦断するように(長さ約100m)確認されました。第1号溝跡には一部途切れている部分があり,そこに掘立柱建物跡が確認されていることから,区画溝と門のような関係も考えられます。また,神野向遺跡との関わりも予想されるので,時期や性格を考えながら調査を進めています。
 
遺物に気を付けながら,第1号溝跡を
掘り込んでいきます。
第1号溝跡のいろいろな深さから,
土器が出土しています。
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