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●美浦事務所 |
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〒300-0413 稲敷郡美浦村大谷890 |
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遺跡名
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調査期間
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主な遺構 |
主な遺物 |
大谷貝塚 |
平成19年4月〜平成19年12月 |
縄文時代,弥生時
代,古墳時代,平安
時代,中世,近世
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竪穴住居跡,古墳,
塚,方形周溝状遺
構,土坑,墓坑,
溝跡,道路跡
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縄文土器,土師器,
須恵器,土製品(土
器片錘,土玉),石
器(石鏃),石製品
(磨石,敲石,石
皿)
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*主な時代をクリックすると年表がでます。 |
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●大谷貝塚
(おおやかいづか) |
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9か月にわたる本年度の調査も,12月をもって無事終了することができました。 昨年度調査を行った貝塚部と時期を同じくする縄文時代中期の住居跡が台地上部から確認されました。斜面の貝塚部と台地上の住居跡の間には土坑群があり,当時の集落の様子が少しずつ明確になってきました。また,石鏃や土器片錘などの狩猟具や漁労具,祭りに使われたと考えられる石棒が出土し,縄文時代の人々の暮らしぶり知る上で貴重な資料となりました。他にも,弥生時代,平安時代の住居跡や古墳時代終末期の方墳も確認されました。
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台地上の調査も進み、縄文時代中期、古墳時代中期から平安時代までの竪穴住居跡が確認されています。古墳時代の住居の竈には、火床面から坏部が切断された土師器の高坏が出土しました。これはカマドに甕をかける際に火がよくあたるように高さを調整する支脚として再利用していたと考えられます。 |
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縄文時代中期の第35号住居跡
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土師器の高坏が出土した第33号住居跡のカマド
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台地上に立地する縄文時代中期の土坑や古墳時代中期から平安時代までの竪穴住居跡,古墳の周溝などの調査を進めています。古墳は1辺が約35mの方墳で,周溝からは石室に使われていたと考えられる雲母片岩が多数出土しています。これらの石と古墳の関係について,ただいま調査中です。 |
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調査中の古墳時代後期の竪穴住居
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古墳の周溝から出土した雲母片岩
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今年度の大谷貝塚の調査が始まりました。貝塚部は,縄文時代中期(今から約4500年前)の貝層の下からおびただしい量の土器片がつぶれた状態で出土しました。台地部からは,古墳時代や平安時代の竪穴住居跡が見つかりました。古墳時代中期(今から約1500年前頃)の住居跡からは,炭化材や焼土がたくさん出土しており,火事にあったと考えられます。 |
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土坑から出土した縄文土器
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古墳時代の竪穴住居跡を調査している様子
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