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つくば葛城事務所

〒305-0813 つくば市下平塚834番地‐1

TEL・FAX 029-851-6450

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
下平塚蕪木台遺跡 平成19年6月1日
〜平成20年3月31日
古墳・奈良・平安時代 竪穴住居跡,土坑,掘立柱建物跡,井戸跡 土師器,須恵器など
*主な時代をクリックすると年表がでます。
 

下平塚蕪木台遺跡(しもひらつかかぶらきだいいせき)


平成19年6月〜平成20年3月の調査状況

 

6月から調査を開始し,竪穴住居跡122軒,掘立柱建物跡41軒,井戸跡8基等を確認しました。10か月にわたる調査で,住居の工法には珍しい版築状の床面をもつ住居跡や木枠を残した古代の井戸跡,鍛冶工房跡や氷室状土坑が確認され,古墳時代後期から平安時代にかけての様々な施設で構成された集落跡であることがわかりました。律令期の「菅田郷」西部地区の中心となるような大集落が展開していたことがわかり,当時の河内郡について考える上でも大変意義深い遺跡の一つとなりました。これまでの調査へのご支援・ご協力ありがとうございました。

 

土器を重ねて作ったカマドの支脚

深さ約2.7mで確認した井戸枠

 

平成19年12月〜平成20年1月の調査状況

 

6月から始まった調査で,竪穴住居跡121軒・掘立柱建物跡38軒・井戸跡9基が確認されています。中心となる時代は,古墳時代後期から平安時代です。第5号井戸跡では,木製の井戸枠が井桁に組まれた状況で確認されました。このように井戸枠が良好な状況で残っている古代の井戸跡の例は大変珍しいことです。また,井戸跡のように掘り込んだ氷室状土坑といわれる大形の土坑も確認されました。

 

底面近くで木枠が発見された井戸跡

直径が4m以上ある氷室状土坑

 

平成19年10月から11月の調査状況

 

6月から始まった調査で,竪穴住居跡65軒・掘立柱建物跡28棟の調査が終了しました。10月から新たに調査区域が広がり,約60軒の竪穴住居跡が確認され,現在調査中です。これまでの調査で何層も互層に積み重ね,たたきしめられている貼り床が確認できた住居跡もあります。この床は掘立柱建物・礎石建物などを建てるときの版築という工法と同じで,大変特徴的な住居跡であることがわかりました。

 

何層もたたきしめた床

職場体験学習で記録作業をする中学生

 

平成19年8月から9月の調査状況

 

6月から調査が開始され,古墳時代後期から平安時代にかけての竪穴住居跡62軒・掘立柱建物跡17軒が確認されました。特に住居跡では,床を4〜5回も貼り直しているものや,床を掘り抜いて粘土を採掘した土坑が多く確認されています。10月からは,さらに調査区域を東側へ広げる予定です。

 

柱穴直径が約1mの掘立柱建物跡

たくさんの遺物が出土した住居跡

 

平成19年6月から7月の調査状況

 

下平塚蕪木台遺跡の調査が,6月から始まりました。調査は昨年度に引き続き,2回目になります。当遺跡は,つくば市の中央に位置し,蓮沼川の右岸に立地しています。現在は,表土除去・遺構確認作業・遺構調査を並行して行っています。竪穴住居跡60軒,掘立柱建物跡7棟,土坑150基,井戸2基などを確認しています。住居跡は,8世紀代と9世紀後半以降のものと思われます。

 

竪穴住居跡の掘り込み作業

カマドの遺物出土状況

 
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