当遺跡は,小野川の2つの支流に挟まれた標高28mの台地上に位置しています。現在確認されている遺構は,竪穴住居跡8軒(弥生時代3軒,古墳時代4軒,平安時代1軒),溝5条,土坑29基です。第6号住居跡は弥生時代の住居跡で,茨城県南部に分布する弥生土器と県北部に分布する弥生土器が伴って出土しています。第7号住居跡は平安時代の住居跡で,竈とその前面からたくさんの土器が出土しています。ほぼ完全な形の坏は,竈の前の床面におかれたままの状態でした。第1号溝は調査区域の南部に位置しており,規模は幅5〜6m,深さ40〜80cmで,形状はL字型に屈曲し,調査区の東部に延びています。この溝がどのような目的で作られたものなのかを現在調査中です。当遺跡の調査は,8月末日に終了予定です。 |