www.ibaraki-maibun.org 発掘情報いばらき
発掘遺跡・整理遺跡
情報最前線
概要
発掘遺跡・整理遺跡
これまでの発掘・整理遺跡
小中学生のためのやさしい考古学講座
報告書のご案内
リンク集
HOME
E-mail

土浦乙戸事務所

〒300−0849 土浦市中村西根1987-7
TEL・FAX 029-842-9806
 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
谷ツ道遺跡 平成20年1月〜 平成20年2月 旧石器時代,中世 溝跡,土坑,石器集中地点,炭化材集中地点,ピット群 土師質土器片,石器(石核,ナイフ形石器,削器,掻器),剥片,チップ,台石
*主な時代をクリックすると年表がでます。
 

谷ツ道遺跡 (やつみちいせき)


平成20年2月の調査状況

 
確認された遺構は,溝跡3条,土坑14基,ピット群3か所,石器集中地点5か所,炭化粒子集中地点1か所で,2月末日に調査が終了しました。
石器集中地点からは,黒曜石やメノウや頁岩(けつがん)のナイフ形石器,頁岩の掻器(そうき)などが出土しました。また,これらの遺物とともに,石器を作るときに出る剥片や破片(チップ),石器を作る際に使用した台石が出土し,それぞれの地点ごとに特徴が見られました。これまでの調査により,この地において,石をある程度の大きさに加工し,製品に仕上げていたことがわかりました。また,炭化粒子集中地点では,ローム土の中から多量の炭化粒子を確認することができ,この地で石器製作をしながら,火を使って生活していたことが確認されました。当時の人々の生活の様子を探る上で,大変貴重な資料となりました。
 
2万年以上前の石器集中地点を調査するスタッフ
石器集中地点から出土した石器
 

平成20年1月の調査状況

 
谷ツ道遺跡は土浦市乙戸に所在し,乙戸沼の東側,乙戸川左岸の標高23mの平坦地に位置しています。1月に調査を行った調査1区では溝跡3条,土坑10基,ピット群2か所,石器出土地点2か所が確認されました。溝跡はいずれも南東から北西に延びています。溝から出土した遺物は少ないですが,溝の形や埋まった土の様子から中世と考えられます。何度か溝さらいを行っており,長い期間にわたって機能していたことがわかりました。また,石器出土地点からは黒曜石のナイフ形石器や剥片が出土しており,石器の製作跡であったと考えています。
 
北西に延びる溝跡
石器出土地点を調査するスタッフ
 

もどる
上へ
©2002 Ibaraki education foundation. All rights reserved.