児松遺跡の調査が,2月に始まりました。前回の平成18年度の調査では,縄文時代中期の竪穴住居跡1軒のほか,陥し穴1基,土坑7基,遺物包含層1か所が確認されています。今回の調査区は,前回の調査区の北西側になります。現在のところ,縄文時代中期の竪穴住居跡1軒,弥生時代後期後半から古墳時代前期前半にかけての竪穴住居跡7軒のほか,土坑58基,溝跡3条が確認され,これらの遺構の調査を進めています。
中でも,弥生時代後期後半から古墳時代前期前半にかけての竪穴住居跡からは,弥生土器や土師器,ガラス製小玉などが出土しています。今回は,稲敷地方の弥生時代の終わりから古墳時代の始まりにかけての集落の様子と,そこで暮らす人々の生活が明らかになる重要な調査となっています。
|