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●石岡事務所 |
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〒315-0041 石岡市石岡5,585-3
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TEL・FAX 0299-22-5456
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遺跡名
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調査期間
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主な遺構
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主な遺物
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中津川遺跡 |
平成21年1月 〜平成21年3月 |
縄文時代,古墳時代,奈良時代,平安時代,中世,近世 |
竪穴住居跡,土坑,道路跡,井戸跡 |
縄文土器,土師器,須恵器,陶磁器など |
田崎遺跡 |
平成20年8月〜平成20年1月 |
古墳時代,奈良時代,平安時代,中世,近世 |
竪穴住居跡,掘立柱建物跡,土坑,溝跡,水場遺構 |
土師器,須恵器,陶磁器,鉄製品(鏃),木製品など |
姥久保遺跡 |
平成20年6月 〜平成20年8月 |
古墳時代,奈良時代,平安時代,中世 |
竪穴住居跡,掘立柱建物跡,土坑,墓壙,溝跡 |
縄文土器,土師器,須恵器,灰釉陶器,緑釉陶器,土製品,石製品,鉄製品 |
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*主な時代をクリックすると年表が出ます。 |
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●中津川遺跡(なかつがわいせき)
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北西方向に筑波山を望む標高22〜24mの北根本・中津川台地上に位置し,南東側には県指定史跡である府中愛宕山古墳,南側には国指定史跡である舟塚山古墳が隣接しています。これまでの調査で竪穴住居跡25軒,掘立柱建物跡2棟,土坑467基,溝跡6条,道路跡3条が確認され,1月後半から調査を開始したところです。今年度の調査は,調査範囲の北西部のみになりますが,今後の調査によって,それぞれの遺構の詳細な時期や性格を明確にしていく予定です。
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●田崎遺跡(たさきいせき)
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1月中旬に調査が終了しました。主な遺構は,古墳時代から平安時代にかけての住居跡46軒,掘立柱建物跡7棟,水場遺構1か所,遺物集中地点1か所などです。中でも,水場遺構は,埋没谷の谷頭付近に位置し,湧水する地点をせき止めて作られていました。水場遺構からは木製品が出土し,遺構の側面からは現在でも水が湧き上がっていました。
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調査開始から3か月が経過し,現段階で竪穴住居跡37軒,掘立柱建物跡3棟,溝跡4条,土坑55基,ピット群1か所を調査しました。これらは,古墳時代から近世にかけての遺構と考えられます。特に埋没谷から出土した古墳時代後期の土器類が注目され,今のところ祭祀に使われていたものではないかと思われます。
10月25日(土)には,田崎遺跡と姥久保遺跡(遺物展示のみ)の一般公開を実施しました。地域の方をはじめ多くの方々に参加していただき,これまでの調査の過程や成果を見ていただくことができました。ありがとうございました。
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田崎遺跡は,筑波山を西に望む恋瀬川左岸の河岸段丘縁辺部に位置しています。8月上旬に調査に着手し,竪穴住居跡や溝跡などの遺構調査が始まりました。確認された遺構は,竪穴住居跡32軒,溝跡4条などで,古墳時代から中世にかけての遺構と考えられます。
8月26日には,つくば市立桜中学校の生徒のみなさんが,発掘調査の体験学習に来跡しました。前半は,発掘調査の意義や考古学の重要性についての解説を受け,後半は,5つの班に分かれて実際に遺構を掘り込む作業を体験しました。
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●姥久保遺跡(うばくぼいせき)
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8月末日に姥久保遺跡の調査が終了しました。今回の調査で確認された主な遺構は,古墳時代から平安時代にかけての住居跡31軒,奈良・平安時代の掘立柱建物跡8棟で,平成19年度の調査区域で確認された遺構数を合わせると,住居跡が73軒,掘立柱建物跡が16棟となりました。今年度の調査区域は平成19年度よりも標高の高い場所でしたが,標高の高低差に関わらず断続的に集落が営まれていたことが判明しました。また,調査した遺構から緑釉陶器や灰釉陶器が出土しており,集落が営まれていく過程で富豪層や権力を持った人々の存在をうかがい知ることができました。
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姥久保遺跡は,恋瀬川右岸の標高22〜23mの台地上に位置し,東側には県指定史跡である熊野古墳が隣接しています。これまでの調査で竪穴住居跡30軒,掘立柱建物跡3棟,土坑30基,溝跡8条が確認されました。第9号溝跡は緑釉陶器,須恵器大甕片,瓦片が出土している区画溝で,平安時代初頭と考えられます。当遺跡は,緑釉陶器等が出土した区画溝から,富豪層の居宅あるいは役所に関係のある施設が存在していた可能性が考えられます。
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