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●水戸三の丸事務所 |
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〒310-0005 水戸市水府町922-1
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TEL・FAX 029-233-0354 |
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遺跡名
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調査期間
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主な遺構
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主な遺物
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水戸城跡 |
平成20年10月〜 平成21年1月 |
近世,近代 |
堀跡,法面跡 |
陶器,磁器,瓦 |
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*主な時代をクリックすると年表が出ます。 |
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●水戸城跡(みとじょうあと)
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1月をもって,水戸城跡の調査が終了しました。1月の調査では,堀を作った時に削り出された地山(台地の基盤となっている自然堆積層)の様子や堀跡が西方向へのびていく状況を確認しました。今回の調査では,堀跡の堆積状況や埋没過程,法面工事の痕跡などを明らかにすることができました。これらの成果については,来年度以降に整理作業を行い,報告書として刊行します。
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12月の調査では,地表面から3.7〜3.8mの深さで堀跡の底面を確認しました。江戸時代の正保年間(1644〜48年)の絵図によると調査地周辺の堀の規模は,幅が十間(18m),深さが二間(3.6m)と記載されています。当時の地表面の高さが今と変わらなければ,深さがほぼ一致していることが分かりました。また,法面構築土の剥ぎ取りを行いました。記録として現物の土層を残すことで,今後,整理作業や展示等に活用することができます。
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11月は,堀の法面の外部を調査したところ,土を交互に積み上げた版築状の土層が確認されました。版築された法面は,基盤層(地山)の砂層が流出・崩落することを防ぐために補強したものと考えられます。今回の調査によって,水戸城は石垣を持たないことが特徴で,それを考古学的に裏付けることができました。また,堀跡の底面付近には30cm程の厚さで粘土層が堆積しており,水が溜まっていた様子がうかがえます。今後は,堀跡の底面の様子を調査したり,法面跡の構築方法などについて明らかにしていく予定です。
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版築された堀の法面
(左側の灰色の土は掘に堆積した土砂)
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10月から調査を開始しました。調査区は水戸城二の丸の北西隅に当たり,堀跡のコーナー部が確認されました。堀の深さはボーリング調査の結果から約5mと推定され,土の崩落を防ぐため,鋼矢板で囲った中で作業を行っています。堀跡を掘り始めると厚さ1m以上の灰と炭の層が確認されました。この層は第二次世界大戦の水戸空襲の後に埋められたものと考えられます。今後は堀の埋没過程や機能時の状況などを明らかにするため,さらに掘り進めていく予定です。
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