元宮本前山遺跡の調査が,4月に終了しました。前回の平成16年度の調査では,古墳時代中期の竪穴住居跡22軒,方形竪穴遺構1基,土坑36基,炉穴3基,陥し穴7基,石器集中地点1か所が確認されています。今回の調査では,古墳時代中期の竪穴住居跡3軒,陥し穴1基,炭焼窯跡1基,土坑12基が確認されました。
今回の調査の成果は,前回の調査で確認された古墳時代中期集落の南部の様相を明らかにできたことです。南側に位置している下河原崎谷中台遺跡と合わせて,西谷田川左岸の台地上には,古墳時代中期の大規模な集落が存在していたものと思われます。
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