今月から,当遺跡の調査を始めました。5月から6月までの2か月間で2,628㎡の調査を行う予定です。5月は,第1期として約1,000㎡の調査を行いました。確認された遺構は,縄文時代の竪穴住居跡1軒のほか,土坑5基,石器集中地点2か所です。
北部からは,縄文時代中期(約4000〜5000年前)の住居跡1軒と土坑1基が確認されました。住居跡は,中央に炉をもつ小判形の住居で,深鉢などの土器が出土しています。住居跡の近くには,円筒形の土坑が確認され,関連がうかがえます。南部からは,陥し穴と考えられる土坑3基が確認されています。また全体的にメノウやチャートなどの剥片やナイフ形石器などが出土しており,旧石器時代の生活の跡が確認できるのではないかと期待しています。
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