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石岡西事務所

〒315-0122 石岡市東成井2830番地

TEL. 090-3066-1701

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
猫松遺跡
平成21年5月〜6月 旧石器,縄文 石器製作跡,住居跡,炉跡,陥し穴,土坑 石器,縄文土器
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

猫松遺跡(ねこまついせき)


平成21年6月の調査状況

 

6月で猫松遺跡の調査が終了しました。確認できた遺構は,旧石器集中地点4か所のほか,縄文時代の竪穴住居跡1軒,炉跡1基,陥し穴10基,土坑1基などです。
旧石器集中地点は,緩傾斜地に3か所,平坦部に1か所を確認しました。出土した遺物はナイフ形石器や石核,剥片などで,石材はメノウ・水晶・安山岩・頁岩・チャート・流紋岩・石英などです。各地点ともに製品が少なく剥片が大部分であることから,石器製作跡の可能性が高いと考えられます。また,縄文時代の陥し穴は,同じような形状のもの5基が弧を描くように配置されていました。
今回の調査で,当遺跡は旧石器時代には石器製作を行い,縄文時代には居住域や狩猟場であったということが分かりました。今回の調査成果は,平成16年度の調査結果と合わせて,来年度以降に報告書にまとめる予定です。

 
石器集中地点の掘り込みをするスタッフ
完掘した調査区北部
 

平成21年5月の調査状況

 

今月から,当遺跡の調査を始めました。5月から6月までの2か月間で2,628㎡の調査を行う予定です。5月は,第1期として約1,000㎡の調査を行いました。確認された遺構は,縄文時代の竪穴住居跡1軒のほか,土坑5基,石器集中地点2か所です。
北部からは,縄文時代中期(約4000〜5000年前)の住居跡1軒と土坑1基が確認されました。住居跡は,中央に炉をもつ小判形の住居で,深鉢などの土器が出土しています。住居跡の近くには,円筒形の土坑が確認され,関連がうかがえます。南部からは,陥し穴と考えられる土坑3基が確認されています。また全体的にメノウやチャートなどの剥片やナイフ形石器などが出土しており,旧石器時代の生活の跡が確認できるのではないかと期待しています。

 
第4号住居跡出土土器
土坑の掘り込みをするスタッフ
 
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