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つくば平事務所

〒305−0846 つくば市平字北田176−1番地
TEL.FAX 029-836-9665
 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
平北田遺跡 平成21年10月〜平成22年3月

古墳〜平安

竪穴住居跡,土坑,溝跡,道路跡,井戸跡 縄文土器,土師器,須恵器,陶器,石器・石製品,木製品,鉄製品
*主な時代をクリックすると年表がでます。
 

平北田遺跡(たいらきただいせき)


平成22年2月の調査状況

 
本年度10月から調査を開始した当遺跡の調査期間も,残すところ1ヶ月余りとなりました。現在までに竪穴住居跡28軒,土坑152基,溝跡10条,井戸跡1基等を確認しました。
第18号住居跡は焼失住居で,床面上から構築材と思われる炭化材が多く出土しました。下層から出土している9個の土製勾玉は,住居が燃えた後に投げ入れられたものと考えられ,当時の人々の祭祀行為の一端を垣間見ることができます。第2号不明遺構は,円筒状の貯蔵穴が3か所と柱穴が1か所ある形状をしています。当財団が以前調査した牛久市の馬場遺跡にも同じような遺構があり,倉庫として利用されたと考えられています。
 
使わなくなった住居で廃材を焼いたようです。
3か所の貯蔵穴は深さが約60cmあります。
いったい何を貯蔵していたのでしょうか?
 

平成21年12月の調査状況

 
10月から調査を開始し,12月末までに10軒の竪穴住居跡を調査しました。そのうちの9軒が古墳時代後期の住居跡で,1辺が6mを超える大形の住居が多いことや竈が北から北西に位置している傾向がみられます。
  第3号住居跡からは,甕や甑,わん,坏などがまとまって出土しました。その状況は当時の生活がそのままが残っているようで,火災にあった後に重要なものだけを持ち出したと考えられます。
一辺が9mを超える第8号住居跡からは土製小玉や臼玉,ナツメ玉,ミニチュア土器などが出土しました。住居の廃絶時に祭祀行為が行われていたと推測されます。竈のそばからは,下半分の欠けた甕が2個並んで出土しました。甕や甑などを一時的に置いておく場所だったのではないかと考えられます。
 
また遺物が出土したぞ(第3号住居跡)
約50畳の広さをもつ第8号住居跡
 

平成21年10月の調査状況

 
10月から平北田遺跡の調査を開始しました。当遺跡は本財団で調査した島名熊の山遺跡から南東へ約1.5kmに位置しており,蓮沼川南岸の標高12〜16mの台地の縁辺部にあります。
  表土除去が終わり遺構確認を進めた結果,古墳時代を中心とする竪穴住居跡約30軒,土坑約300基,溝跡7条,井戸跡1基を確認しました。11月からは調査区西側から掘り込みを開始し,来年の3月まで調査を進めていく予定です。
 
根っこが多くて大変だ(遺構確認作業)
遺構確認後の調査区(東側から)
 

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