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つくば葛城事務所

〒311-3155 つくば市下平塚字蕪木886-2番地
TEL.029-855-3250
 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
下平塚蕪木台遺跡 平成21年11月〜平成21年3月

古墳〜近世

竪穴住居跡,掘立柱建物跡,土坑, ピット群,溝 土師器,須恵器,灰釉陶器,土師質土器,羽口,鉄滓,金属製品
*主な時代をクリックすると年表がでます。
 

下平塚蕪木台遺跡(しもひらつかかぶきだいせき)


平成22年2月の調査状況

 
今月は,竪穴住居跡22軒,土坑22基の調査が終了しました。奈良・平安時代の住居跡の中には,時期の異なる住居跡が密集して確認されたものもみられました。住居跡内からは当時の人々が日常生活で使われた食器類が廃棄された状態でまとまって出土しました。また、かまど内からは煮炊きに使われた甕や甑等が出土しています。これらの出土遺物で,住居跡の使われた年代や埋った頃の年代がわかります。また出土した遺物の状況で単なる廃棄されたものか,置いていったものか,さらに引っ越しの際にお祭りをしたのか等を解明することができるので遺物の出土状態は大変重要となります。そのために地道に遺物を残しながら掘り込み,写真や図面に記録を残すことで,貴重な資料となります。今後の調査で,更に解明していく予定です。
 
すごい。かまどから土器が出たよ。
お家が3軒重なっているね。
 

平成22年1月の調査状況

 
11月から調査を始め,竪穴住居跡15軒,土坑20基が終了しました。大形土坑からは,鉄をつくる時に空気を送る役目をする羽口,鉄を鍛えるときに飛び散る薄い破片である鍛造剥片,鉄をつくるときにできた不純物である鉄滓など鍛冶関連遺物が捨てられた状態で出土しました。前回の調査区でも9世紀代とみられる鍛冶工房跡が一か所見つかっており,これらのことから当遺跡では小鍛冶が行われていたことがわかります。全国には「金山・かなくそ」など鍛冶をしていたことが地名に残る場所も多くあります。当遺跡の字名は「かふき・かぶき」,火を吹くあるいは吹いて加えると解釈すると実におもしろいですね。今後の調査で,更に解明していく予定です。
 
鍛冶関連の遺物がまとまって出土
手にしているのが羽口,手前が鉄滓。
みんな大きいね!
 

平成21年11月の調査状況

 
11月から調査を開始しました。当遺跡はつくば市の中央部,東谷田川と合流して牛久沼へ注ぐ蓮沼側右岸の標高24mの台地上に立地しています。平成18・19年度の調査区に隣接した東側が今回の調査区です。
表土除去が終了し,現在,遺構確認を進めています。今までのところ古墳時代後期から平安時代とみられる竪穴住居跡約60軒,掘立柱建物跡約10棟,土坑約300基などを確認しました。12月中頃から遺構の掘り込みを開始していく予定です。
 
平成18・19年度の調査区と
今年度の調査区(赤枠内)
ジョレンを使用して遺構を確認するスタッフ
 

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