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つくば葛城事務所

〒311-3155 つくば市下平塚字蕪木886-2番地

TEL.FAX. 029-855-3250

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
下平塚蕪木台遺跡
平成22年4月〜6月 奈良〜
近世
竪穴住居跡、掘立柱建物跡、溝跡、土坑、ピット群、井戸跡 土師器、須恵器、灰釉陶器、羽口、鉄滓、金属製品
 
*主な時代をクリックすると年表が出ます。


リバティーインターナショナルスクールの生徒による発掘体験活動が実施されました。 2010.06.17


 
6月17日に当遺跡に隣接している、リバティーインターナショナルスクールの生徒31名、引率の先生4名が、発掘体験活動に来ました。まず、事務所内にて遺跡の概要と出土遺物についての説明を聞きました。その後、発掘現場にて奈良時代の大形竪穴住居跡の発掘に挑みました。生徒たちは、友達と競い合いながら掘り込みを行い、遺物が見つかる度に歓声を上げていました。今回の発掘体験活動は、外国語を話す中国・韓国やアメリカ等の国々の生徒たちを迎え、こちらの思いを伝えることに苦労しましたが、先生方の協力により、成功を収めることが出来ました。世界はひとつ、ですね。
 
【問い合わせ先】
(財)茨城県教育財団本部
埋蔵文化財部
企画管理課
TEL.029-225-6587
 

スタッフにアドバイスを受けながら掘り込む生徒たち。

竪穴住居跡の床を剥がしながら遺物を見つける生徒たち。

 

下平塚蕪木台遺跡(つくば市)の調査成果一般公開を開催しました。 2010.06.12


 
6月12日(土)に当遺跡で、一般公開を開催しました。晴天の中、近隣の方々をはじめ、県内各地から200人を超える方々が参加してくださいました。奈良時代の一辺が8mを超える大形住居と掘立柱建物跡の組み合わせや、整然と並ぶ掘立柱建物跡に驚きの声が上がっていました。また、住居跡の構造や鍛冶工房跡などの遺構、出土した遺物の説明に対して多くの質問が出るなど熱心に聞いていただきました。さらに、体験コーナーでは、パズルや鏡の擦り出しや鍛造剥片の分類など、子供たちの参加も多くみられ大盛況でした。参加者の皆様は地域の歴史の一端に触れ、有意義な時間を過ごすことができました。
 

奈良時代の大形住居構造の説明を聞く参加者。

出土した遺物の説明を熱心に聞く参加者。

 

鍛造剥片の抽出にチャレンジする小学生

鏡の擦り出しを楽しむ子供たち

 

つくば葛城事務所(下平塚蕪木台遺跡)発掘調査遺跡一般公開のお知らせ 2010.05.25


 
葛城一体型土地区画整理事業に伴い昨年度の11月から調査している下平塚蕪木台遺跡の一般公開を開催します。では、奈良時代から平安時代にかけての遺構・遺物が数多く出土しています。
古代の生活の様子を感じ取っていただければ幸いです。皆様のご来場をお待ちしております。
 
1日時
平成22年6月12日(土) 午前10時30分公開・説明開始(正午終了予定)
2場所 下平塚蕪木台遺跡 つくば市下平塚字かふき887番地の2ほか
※駐車場「ご案内マップ
3調査の概要

下平塚蕪木台遺跡は、つくば市のほぼ中央を流れる蓮沼川右岸の標高約24mの台地上に所在しています。平成18・19年度に25,599㎡を対象に調査が行われ、奈良・平安時代の竪穴住居跡111軒や掘立柱建物跡33棟など多数の遺構が発見されたことにより、遺跡は蓮沼川流域の開発にあたった拠点的な集落であったことが想定されていました。
今回の調査は、その東側部分にあたり3,831㎡を対象に平成21年11月から22年6月までの予定で実施しています。これまでの調査においても前回までと同様に奈良時代から平安時代にかけての竪穴住居跡65軒、掘立柱建物跡10棟の他、井戸跡や土坑、溝跡など多数の遺構を確認しました。また、製鉄に関する遺物も出土しており、開発拠点集落の様相がさらに明らかになってきました。
当遺跡の調査成果は、律令期の地方における開発の実態を考える上で貴重な資料になるものと考えられます。

4問い合わせ先

財団法人茨城県教育財団
企画管理課 TEL 029-225-6587
つくば葛城事務所 TEL 029-855-3250

5その他

当日の問い合わせはつくば葛城事務所にお願いします。
少雨決行

 

東西に軸を持つ掘立柱建物跡

鉄滓・羽口(上)と鉄製品の鑿・鏃(下)

 

下平塚蕪木台遺跡(しもひらつかかぶきだいいせき) [ご案内マップ]


平成22年6月の調査状況

 
6月をもって当遺跡の調査が終了しました。今回は竪穴住居跡68軒、土坑134基、掘立柱建物跡22棟、鍛冶工房跡1か所、井戸跡1基、溝跡5条、ピット群8か所、陥し穴1基の調査を行いました。前回の平成18・19年度の調査の結果、当遺跡は蓮沼川流域の開発にあたった拠点的な集落であると想定されていましたが、今回の調査によってそのことを補足・補強するような新たな資料を加えることが出来ました。特に大鍛冶・小鍛冶段階の鍛冶工房跡や、鍛冶関連遺物を多量に捨てた大形土坑が見つかるなど、集落内における鍛冶の重要性を考える上で貴重な資料となりました。また、奈良時代の掘立柱建物跡と大形の竪穴住居跡との関係や平安時代の竪穴住居跡内から出土する刻書土器の性格の解明などは、今後の整理作業によって明らかにしていきます。
 

鍛冶工房跡の鍛冶炉の断面状況

北から見た複数の竪穴住居跡

 

平成22年4月の調査状況

 

昨年度から引き続き調査を行っています。今年度は調査区の西側に点在する、竪穴住居跡25軒、土坑340基、掘立柱建物跡12棟、溝跡7条、井戸跡2基の調査を行います。昨年度と同じように、羽口、鍛造剥片、鉄滓などの鍛冶関連遺物が調査区南側の遺構からもたくさん出土しました。この遺構がどのような性格のものか、また前年度確認した大形土坑との関係などを、今後の調査によって明らかにしていく予定です。その他、桁行方向が東西棟や南北棟の奈良時代の掘立柱建物跡を確認しました。住居跡の西側に配されていることも分かり、奈良時代から平安時代にかけての集落の様相が明らかになってきました。

 
まとまって出土した鍛冶関連の遺物
南北に長い掘立柱建物跡
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