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つくば高須賀事務所

〒300-2665 つくば市高須賀678-1番地

TEL.FAX 029-847-7412

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
高須賀中台東遺跡 平成22年7月〜平成23年3月 縄文時代,古墳時代,中世,近世 竪穴住居跡,土坑,溝跡

縄文土器,土師器,土製品,鉄製品

*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

高須賀中台東遺跡(たかすかなかだいひがしいせき)[ご案内マップ]


高須賀中台東遺跡の調査が終了しました。

 

7月から始まった高須賀中台東遺跡の調査も今月で終了しました。今回の調査では,古墳時代と縄文時代の竪穴住居跡32軒,縄文時代の陥し穴5基,溝跡11条のほか,多数の土坑を確認しました。確認した遺構や出土した遺物から,縄文時代前期と古墳時代前期の集落跡であり,集落がもっとも栄えた時期は古墳時代前期であることが分かりました。当地は,小貝川左岸の南北に長い馬の背状の台地上であり,その平坦部を居住域にしていたようです。古墳時代前期の住居の多くには焼けた跡があることも分かりました。また,住居の炉跡から出土した鏡の土製模造品や炭化した種子状の植物など,当時の様子を伝えてくれる遺物も多数出土しました。今後は,調査結果をもとに整理作業を行い,遺跡の性格についてさらに明確にする予定です。

 
 空からみた調査区の様子
古墳時代前期の焼けた家の様子
 

一般公開,古墳時代前期としては県内初の鏡の模造品に興味津々!2011.2.26

 

11月26日(土)の午前中に,高須賀中台東遺跡の一般公開を実施しました。天候にも恵まれ,207人の見学者が訪れました。新聞等の報道で注目された鏡の土製模造品と出土した住居跡の説明では,興味深く見学する方々が多く,茨城の歴史の1ページを堪能していたようです。また,古墳時代の住居の特徴や,焼けた住居の様子と炭化した種子類の遺物を間近に見学し,当時の生活を想像することができたようです。調査は,今年の3月末で終了します。

 
 遺物の説明を熱心に聞く見学者
説明を聞いて古墳時代に思いを寄せる見学者
 

つくば高須賀事務所(高須賀中台東遺跡)発掘調査遺跡一般公開のお知らせ

 

一般国道486号首都圏中央連絡自動車道新設事業に伴い,今年度の7月から調査している高須賀中台東遺跡の一般公開を開催します。当遺跡では,縄文時代から古墳時代の集落跡を確認しています。古代の人々の生活の様子を感じ取っていただければ幸いです。皆様のご来場をお待ちしています。

 
1日時
平成23年2月26日(土) 午前10時30分公開・説明開始 (正午終了予定)
2場所 高須賀中台東遺跡
つくば市高良田元上新田682番地の1ほか
※駐車場「ご案内マップ
3調査の概要 高須賀中台東遺跡は,つくば市の西部を流れる小貝川左岸の標高約19〜21mの台地上に所在しています。当遺跡の南側には,平成9年度に調査した高須賀中台遺跡が所在しており,縄文時代前期の住居跡1軒,古墳時代前期の住居跡2軒などを確認しています。その結果,小貝川左岸の台地上には,同時期の集落が広がっていることが想定されていました。

今回の調査は,11,942㎡を対象に平成22年7月から平成23年3月までの予定で実施しています。これまでの調査では,縄文時代前期と古墳時代前期を中心とする住居跡32軒のほか,溝跡や土抗などを確認しました。注目すべき点としては,古墳時代前期の住居の多くは,廃絶時に意図的に焼かれており,祭祀行為に使われたと考えられる高坏などの土器のほかに,鏡の土製模造品が出土したことです。また,2軒の住居からは,炭化した種子状の植物が多数出土しました。当遺跡の調査成果は,小貝川周辺の古墳時代の集落の広がりや変遷を考える上で貴重な資料になるものと考えられます。
4お問合せ先 財団法人茨城県教育財団
企画管理課TEL:029-225-6587
つくば高須賀事務所 TEL 029-847-7412
 
住居の炉跡から出土した鏡の土製模造品
住居の床面から出土した炭化した種子状の植物
 

平成23年1月の調査状況

 

道路の東側の調査がほぼ終了し,現在は道路の西側を調査しています。東側の調査区では,古墳時代と縄文時代の竪穴式住居跡32軒のほか,溝跡9条や多数の土坑を確認しました。南東部に位置する古墳時代の住居跡からは,新たに7000点以上にも及ぶ,種子状の炭化物が出土しました。炭化した植物が出土した住居跡は2軒目となります。 植物の種類については目下確認中ですが,以前出土したものとは大きさや形状が異なることから,別のものと考えられます。当時の植生や生活を現在に伝えてくれる遺物です。

 
種子状の炭化物が出土した住居跡
炭化物の取り上げ作業
 

平成22年11月の調査状況

 

古墳時代では,火事にあって焼けたと考えられる住居跡が何軒か見つかっています。このような住居跡は,使っていた道具が残っていることが多く,当時の生活を知る上で貴重な手がかりとなります。中でも調査区の中央部付近に位置する竪穴住居跡では,土器や炭化材とともに大量の炭化した植物の球根が残されていました。全部で2,830個あり,1軒の住居跡からまとまって出土したことは大変珍しいです。植物の種類については現在確認中です。また,同じ住居跡から煮炊きする土器を火にかけるときに使う炉器台が2個出土しています。

 
炭化した植物の球根が大量に見つかったよ!
焼土や炭化材とともに出土した炉器台
 

平成22年10月の調査状況

 

8月18日(火)に、茨城県立中央青年の家主催の「どきどき体験!歴史の世界へタイムワープ」に参加している小学生20人が、当遺跡を訪れました。最初に遺跡のあらましや調査手順の説明を聞いた後、発掘体験を行いました。真夏の暑さの中での体験でしたが、発掘現場の補助員とともに古墳時代の竪穴住居跡を堀り込みました。誰もが生き生きとした顔で発掘体験学習に取り組み、土器を見つけては「見つけた!」と歓声をあげていました。また、体験の中では、発掘調査や土器、遺構に関するたくさんの質問も出ました。約1時間半ほどの体験でしたが、郷土の歴史に肌で触れ、歴史のおもしろさを感じてくれたことと思います。

 
20畳ほどの大きさの竪穴住居跡 
床面に広がる焼土,炭化した木材
 

高須賀中台東遺跡で発掘体験学習が実施されました。

 

 7月から調査を開始し,4か月が経過しました。現在までに確認した遺構は,縄文時代と古墳時代の竪穴住居跡のほか,土坑や溝跡などです。調査した竪穴住居跡の多くは,炉をもつ住居形態や出土土器などから,古墳時代前期と考えられます。当遺跡が,古墳時代前期の集落跡であることが分かってきました。遺跡の南部からは,一辺の長さが8メートルほどの,大形の竪穴住居跡も確認しました。集落の中心的な住居であったと考えられます。また,中央部に位置する竪穴住居跡からは,炭化した木材が出土し,焼土が床一面に広がっていました。火事にあって焼けた家と考えられます。今後の調査で,遺跡の性格をさらに明らかにする予定です。

 
ローム層に触れて、土層を観察中。
「見つけたぞー。」と土器を見せる小学生。
 

平成22年7月の調査状況

7月から、高須賀中台東遺跡の調査を開始しました。当遺跡は、小貝川左岸、標高20mほどの台地上に立地しており、周囲には水田が広がっています。調査区域は、道路を挟んで東と西の2か所に分かれており、現在は、東側の遺構確認作業を行っています。現在までに確認した遺構は、縄文時代や古墳時代の竪穴住居跡のほか、土坑や溝跡などです。縄文時代以降、人々の生活の場となっていたと考えられます。今後の調査で、遺跡の性格を明らかにしていく予定です。

 
遺構の確認作業をしているスタッフ
確認した遺構を記録している様子
 
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