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つくば中根事務所

〒305-0012 つくば市中根857番地1

TEL・FAX 029-857-5321

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
中根中谷津遺跡 平成22年11月〜12月 縄文時代 竪穴住居跡,遺物包含層

縄文土器,土製品,石器

*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

中根中谷津遺跡(なかねなかやついせき)[ご案内マップ]

平成22年12月の調査状況

  当遺跡の調査は今月で終了しました。確認した遺構は,縄文時代の竪穴住居跡1軒と遺物包含層1か所です。出土した遺物は,縄文土器の深(ふか)鉢(ばち)・浅(あさ)鉢(ばち)・注(ちゅう)口(こう)土器(どき)や土偶(どぐう),土版(どばん)などの土製品,打製(だせい)石(せき)斧(ふ),磨製(ませい)石(せき)斧(ふ),石(いし)皿(ざら),凹(くぼみ)石(いし)などの石製品です。これらの遺構や遺物,前回の調査の成果などから,当遺跡は縄文時代後・晩期の集落の縁辺部にあたると考えられます。対岸に位置する,上境旭台遺跡も同時期に存在したと考えられることから,今後の調査によって当時の人々がどのような生活を行っていたのかが明らかにされることでしょう。
 
南から見た中根中谷津遺跡
最大幅6cmほどの土版
 

平成22年11月の調査状況

  当遺跡は中根・金田台地区の土地区画整理事業に伴う発掘調査で,調査面積が831㎡です。縄文時代の竪穴住居跡1軒と遺物包含層1か所を確認しました。当遺跡は,つくば市の南東部に位置し,桜川右岸の標高約25mの東に張り出す舌状台地の先端部に位置し,集落を形成するのに適した場所と考えられます。平成8・9年度にも調査が行われており,縄文時代後期から晩期にかけての遺構が検出されています。遺物包含層からは,当時の人々が煮炊きや日常生活に使ったと考えられる縄文時代後期(約4,000年前)から晩期(約3,000年前)の深鉢片や浅鉢片,土版,打製石斧などが出土しました。今後どんなものが出土するか楽しみです。
 
遺物が多く出土した縄文時代の住居跡
最大幅30mの遺物包含層
 

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
上境旭台貝塚 平成22年10月〜12月 縄文時代 竪穴住居跡,遺物包含層

縄文土器,土製品,石器

*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

平成22年12月の調査状況

今月で上境旭台貝塚の調査が終了しました。今回の調査では,竪穴住居跡1軒,貝層3か所,地点貝塚4か所,溝跡7条,杭列跡1列,陥し穴1基,土坑34基,ピット群1か所,遺物包含層2か所,遺物集中地点3か所,不明遺構1基を確認しました。今回確認した竪穴住居跡は,これまでの調査で明らかとなった西側に広がる台地上の集落と同時期で,当調査区が集落の東端部にあたると考えられます。 また,調査区の南北2か所には,深い谷が入り込んでいることも判明し,縄文時代後・晩期の土器のほか,土偶(どぐう)・土版(どばん)・土面(どめん)などの土製品,独鈷(とっこ)石(いし)・石(せき)棒(ぼう)・石(せっ)剣(けん)・石(せき)錘(すい)などの石製品,貝や獣骨など豊富な遺物が出土しました。
 
調査が終了した上境旭台貝塚(G区)
遺物包含層上面で確認した第15号住居跡
 
第5号遺物包含層の掘り込みをするスタッフ
出土した主な土製品(上段左から土面・土製円板海獣形土製品・下段は土偶)
 

平成22年10月の調査状況

  今回で上境旭台貝塚の調査は,平成19・21年度に続き3次目となります。今年度は10月から調査を開始しました。今月は表土除去,遺構確認を行った結果,竪穴住居跡や土坑,溝跡,道路跡などの遺構のほか,縄文時代の遺物包含層が確認できました。縄文時代に,長期間にわたって斜面部に土器が捨てられたと考えられます。 遺跡は,桜川右岸,標高20〜24mほどの台地縁辺部に位置しています。また,谷部を挟んだ東側には,中根中谷津遺跡が位置しており,11月から調査を行う予定です。今後の調査から,地域の歴史を解明するための手掛かりが得られるものと期待しています。
 
谷に面した今年度調査区(奥は中根中谷津遺跡)
2m以上堆積している縄文時代の遺物包含層
 
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