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五霞川妻事務所

〒306-0314  猿島郡五霞町大字川妻字寺山498-5

TEL・FAX 0280-84-3631

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
寺山遺跡
宿北遺跡
平成23年12月〜平成24年3月 縄文・古墳・中世・近世 竪穴住居跡,堀跡,溝跡,土坑

縄文土器,土師器,土師質土器,陶磁器,石器

*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

寺山遺跡・宿北遺跡(てらやまいせき・しゅくきたいせき)
寺山遺跡
[ご案内マップ]  宿北遺跡[ご案内マップ]  

五霞川妻事務所に多くの方々が訪れました。

  2月26日(日)に現地説明会を開催しました。当日は,90名を超える方々が参加されました。寺山遺跡や宿北遺跡から出土した遺物の説明を聞いたり,実際に土器に触れたりして,地域の歴史を身近に感じていただきました。多数のご参加,ありがとうございました。
 また,2月14日(火)には五霞町議会議員の皆様14名,2月17日(金)には五霞町の文化財を守る会の皆様10名が寺山遺跡や宿北遺跡の遺物や調査風景を見学されました。地域の歴史や文化財を大切に考えていただき,ありがとうございました。

 
出土した遺物の説明を聞く参加者
竪穴住居跡の説明を聞く参加者

平成24年2月の調査状況

  寺山遺跡の調査が終了し,現在は宿北遺跡の調査を進めています。宿北遺跡では,掘立柱建物跡3軒,地下式坑5基,堀跡1条,溝跡12条等を確認しました。特に,調査区西部にある第1号堀跡は,幅約3m,深さ約2m,長さ約35mで,出入り口部と思われる土橋は幅9mを超えています。地域の有力者の館宅や,古河城と栗橋城を結ぶ街道などを管理していた施設の一部と考えられます。調査区中央部は,地下式坑から古銭が出土したことや火葬土坑が存在することなどから,墓域だったと考えられます。

中世の頃から宿北遺跡一帯は,城と城を結ぶ街道筋として重要な役割を担っていたのではないかと想像されます。

 
手前が入り口部となる地下式坑(宿北遺跡)
火葬土坑の壁際に残る焼土(宿北遺跡)

五霞川妻事務所(寺山遺跡)発掘調査現地説明会のお知らせ

  首都圏氾濫区域堤防強化対策事業に伴い平成23年12月から調査している寺山遺跡の現地説明会を開催します。当遺跡では,縄文時代と古墳時代の遺構を確認しました。現地説明会では見つかった遺構と遺物を紹介します。また,同時に調査している宿北遺跡から出土した遺物も展示します。皆様のご来場をお待ちしております。
 
1日時
平成24年2月26日(日)
午前10時30分公開・説明開始(午前11時45分終了予定)
2場所 五霞川妻事務所・寺山遺跡
五霞町大字川妻字寺山498-5ほか
※駐車場  [ご案内マップ ]
3調査の概要 寺山遺跡は,利根川右岸の標高12〜13mの低地上に位置しています。確認した住居跡は4軒で,いずれも古墳時代中期のものです。特に第2号住居跡からは,当時のマツリの道具である鏡や勾玉をまねた石製模造品が出土しています。また,集落を区画していたと考えられる古墳時代の溝跡も確認しました。 その他,縄文時代の土坑(穴)なども確認しています。
4問い合わせ先 財団法人茨城県教育財団
企画管理課 TEL 029-225-6587
五霞川妻事務所 TEL 0280-84-3631
5その他 当日の問い合わせは五霞川妻事務所にお願いします。
小雨決行。
 
第1号住居跡です。赤く見えるのは炉です。
第2号住居跡から土器が出土した様子です。

平成24年1月の調査状況

  寺山遺跡の調査が終了しました。古墳時代中期(約1,600年前)の竪穴住居跡4軒のほか,土坑21基,溝跡1条を確認しました。特に第2号竪穴住居跡は1辺が8.5m(約44畳)もある大形の住居で,祭祀(マツリ)に用いたと考えられる石製の模造品(鏡形・勾玉形)が出土しました。生活の一部としてマツリが大切な要素であったことが分かります。  

1月中旬からは宿北遺跡の調査を行っています。10条以上の堀跡や溝跡,100基以上の土坑などを確認し,順次調査を進めています。第1号堀跡は中世の堀跡と考えられ,幅6m,長さ35m,深さ1.7mの大きなものです。この地域の中心的な施設の一部ではないかと考えています。今後の調査で性格を明らかにしていきたいです。
 
第2号住居跡から出土した遺物(寺山遺跡)
第1号堀跡の調査の様子(宿北遺跡)

平成23年12月の調査状況

  利根川の堤防強化対策事業に伴い,12月から寺山遺跡と宿北遺跡の調査を始めました。両遺跡ともに利根川右岸の標高約13mの低地上に位置しています。寺山遺跡では,3軒の古墳時代の住居跡を確認し,調査を進めています。現在の地表面から1.6m下の地中深くに,1,500年前の遺構が眠っていたことに驚きです。  

宿北遺跡は,現在,表面の黒土を取り除く作業をしています。遺跡の所在する五霞町川妻には,中世において古河城と栗橋城を結ぶ重要な陸路が通っていたことが知られています。本格的な調査を開始する来月以降,関連する遺構が発見できるのではないかと期待しています。
 
遺構を確認しています。
左手に見えるのが利根川の堤防です。
(寺山遺跡)
古墳時代の竪穴住居跡を調査しています。
 (宿北遺跡)

 
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