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つくば中根事務所

〒305-0012 つくば市中根857番地1

TEL・FAX 029-857-8745

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
上境旭台貝塚 平成23年10月〜12月 縄文時代 竪穴住居跡,貝塚,土坑,遺物包含層

縄文土器,土製品,石器・石製品,貝・骨角製品

*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

上境旭台貝塚かみざかいあさひだいかいづか)[ご案内マップ]

調査が終了しました。

  12月末をもって調査を終了しました。調査によって縄文時代後期から晩期にかけての竪穴住居跡7軒,土坑74基,ピット群2か所,貝層2か所,遺物包含層1か所を確認しました。貝層から出土した30万点を超える貝の約95%がヤマトシジミで,遺跡の近隣には汽水域が広がっていたことがわかりました。また,獣骨や魚骨からは当時の食生活も垣間見ることができました。特筆できる遺物には,土偶や貝,獣骨を加工した装身具(アクセサリー)や漁労具があり,縄文時代の社会や生活を反映したものとして注目されます。また,ミミズク土偶がほぼ完全な状態で出土しました。土偶が完形で出土する事例はまれであり,当地域の土偶研究にとって好資料となる優品です。  

来年度以降に行われる整理業務によって,詳細な調査成果を改めてお知らせいたします。
 
南上空からみた遺跡
第2号貝層の断面。貝層の下で確認した住居跡からは,灰や焼土が一面に堆積した状況が見つかりました。
 

現地説明会を実施しました。2011.12.3

  あいにくの荒天にもかかわらず,140名あまりの皆様にご参加いただき,説明会を実施しました。調査現場を公開できなかったことは大変残念であると同時に,参加してくださった方々に申し訳なく思っております。このような中でも,土偶をはじめとした遺物を興味深く見学し,説明にも熱心に耳を傾けていただきました。縄文時代の息吹や縄文人たちの心を感じ取っていただけたのではないかと思っています。ご参加いただいた方々に心より感謝いたします。
 
調査員の説明に熱心に耳を傾ける参加した皆様
貝塚から出土した遺物に興味津々です。
 

上境旭台貝塚 現地地説明会のお知らせ

  中根・金田台地区特定土地区画事業に伴い,上境旭台貝塚を記録保存するための 発掘調査が,12月末をもって終了いたします。この調査によって当地域の縄文時代の様相が少しずつ明らかになってきました。そこで,調査成果を下表のとおり公開いたします。ぜひ,会場に足をお運びいただき,縄文時代の息吹を感じ取っていただければ幸いです。皆様のご来場をお待ちしております。
 
1日時
平成23年12月3日(土)午前10時30分〜正午(雨天中止)
2場所 上境旭台貝塚
つくば市栄字毘沙門439番地の1ほか   [ご案内マップ ]
※駐車場は会場すぐそばのつくば中根事務所を利用してください。
3調査の概要 縄文時代後期から晩期にかけて(今から3000年ほど前)の集落跡で,2か所の貝層のほか,竪穴住居跡や土坑が見つかりました。特に貝層からは,ヤマトシジミ等の膨大な量の貝はもちろん,たくさんの縄文土器のほか,土偶や石棒などのまつりごとに使われた道具やシカやイノシシの骨などが出土しており,当時の社会や生活の様子がわかるだけでなく,縄文人の心をも感じ取ることができます。
4問い合わせ先 財団法人茨城県教育財団
企画管理課 TEL 029-225-6587
つくば中根事務所 TEL 029-857-8745
 
貝層を調査している様子。画面右下が貝層です
出土した土偶。縄文時代の「語り部」たちです。
 

平成23年10月の調査状況

  10月から第4次の調査を開始しました。今回の調査では,2か所の貝塚のほか,竪穴住居跡,土坑などを確認しました。これらの遺構は,縄文時代後期から晩期にかけて(今から3000年ほど前)のもので,大量の縄文土器片やヤマトシジミ・サルボウなどの貝類のほか,シカ・イノシシなどの獣骨,土偶や石剣などのマツリごとに使われた製品も出土しています。特に,貝塚から出土したミミヅク土偶は特筆されます。この土偶が出土した場面では,調査スタッフ一同からどよめきと歓声が上がりました。3000年前の縄文人たちは,私たちが見ているこの土偶をどのような思いで見ていたのでしょうか。
 
貝塚を調査中。何が出てくるか楽しみです。
ついに,ほぼ完形の土偶が出土!
 

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
柴崎大日塚 平成23年9月〜10月 近世 塚,土坑

土師質土器,陶器,石製品 金属製品

*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

柴崎大日塚(しばさきだいにちつか)[ご案内マップ]

平成23年10月の調査状況

  9月から始まった調査も10月で終了しました。これまでの調査で,近世に造営されたと考えられる塚1基の他,中世の方形竪穴遺構1基,近世の井戸跡1基,土坑などが確認できました。塚の頂上部に散在していた石材には,寛永6年銘の胎蔵界大日如来像と寛永8年銘の如意輪観音像が彫り込まれていたものが見つかりました。当地に大日塚信仰が根付いていたことが伺えます。また,中世の所産と考えられる方形竪穴遺構は,長軸7m,短軸4mと大きな遺構で,金田城との関連を考える上で大変貴重な資料になると思われます。
 
胎蔵界大日如来像と如意輪観音像
壁際に柱穴をもつ方形竪穴遺構
 

平成23年9月の調査状況

  柴崎大日塚は,9月から10月までの2か月間の予定で調査が進められています。現在までに古墳ではなく塚であることがわかりました。塚の頂周辺には,古墳の石棺に使用されたと考えらていた石材(雲母片岩)が散在し,その中の1つは,如意輪観音像を彫り込んだ石碑として転用されていました。また,同じ頂周辺には,供養塔と考えられる五輪塔や宝篋印塔の一部が据えられていました。引き続き調査を進め,その全容に迫りたいと思います。
 
塚の形状を確認中!
桜中学校の3年生が見学に来ました
 

 
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